長いキャリアのなかで多くの名作を残しているデヴィッド・ボウイ。彼は70年代なかばにアメリカへと渡り、重度のコカイン中毒のなかで衰弱しながら、そしてベルリンへと居を移した。そこで生み出されることになる通称「ベルリン3部作」──『ロウ』、『ヒーローズ』、『ロジャー』──は、ボウイのキャリアのなかのもうひとつのクライマックスとして知られる。本書は、そのベルリン時代にスポットを当てた評伝である。じつに深い内容の、ファン待望の1冊と言える。
「ベルリン3部作」誕生秘話!
2011年12月にムーンライダーズの活動休止を宣言した鈴木慶一。その後、北野武監督の映画『アウトレイジ・ビヨンド』や蜷川幸雄の舞台音楽を手がけるなど、ミュージシャンとしての活動はますます盛ん。
バンド、ソロ、ユニット、プロデュース(原田知世など)、映画音楽(『アウトレイジ』、『座頭市』、『ゲゲゲの女房』など)、劇伴(蜷川幸雄など)、CM音楽など、幅広い音楽活動を網羅し、多面的な魅力を持つ鈴木慶一の本質に迫る!
鈴木慶一未発表音源9曲54分! CD付き
ブラジル音楽の官能、ノーウェイヴの雑音、アヴァン・ポップの華麗なる試み──多岐にわたるアート・リンゼイの音楽の全貌をたどる必読の1冊!
幼少期から現在までをあますところなく語った本人ロング・インタヴューを皮切りに、アート・リンゼイとカエターノ・ヴェローゾとの特別対談も掲載! その他、イクエ・モリ、菊地成孔、オノ セイゲン、三宅純、大友良英、やくしまるえつこなど、錚々たる面子がアートの魅力を語り尽くす。日本はおろか世界にも類をみないアート・リンゼイ総覧の試み!
アート・リンゼイは底しれない!
音楽は時代の占い棒である! 2016年は、混迷する世界に抗うように音楽が輝いた年でもあります。情況が悪くなればなるほど音楽は輝くというのは本当だったようで……2016年ベスト・アルバム特集号です。
【巻頭】ブライアン・イーノ――アンビエントから政治、好きなコメディアンまで語った2万5千字、【2大ロング・インタヴュー】坂本慎太郎/七尾旅人、【カルチャー特集】What's going on――いま何が起きているのか/私たちにできること、【特別対談】デトロイト次世代を担う、カイル・ホール×ジェイ・ダニエル
2016年のベスト・アルバムは何でしょう?
それはアメリカの曲がり角だった――音楽が無垢に人々に届いていた時代の記憶、“少年から大人へ”というドラマ、いまだ古びることないロックンロール、ドゥーワップ、ポップス……
ジョージ・ルーカスが手がけた最初の商業映画『アメリカン・グラフィティ』の徹底解説にしてポップ・ミュージックの原点を巡る旅。
ほろ苦くも心温まる、音楽エッセイです。
ポップ・ミュージックの原点を巡る旅
38年前に刊行された絵本「なりたがりやのくも」は、現代詩人の白石かずこと、
画家・イラストレーターの湯村輝彦が組んだ幻の絵本。
空を漂う主人公の雲が、カタチを変えて変身していきます。
肩の力が抜けるようなゆるい線と彩色で、流れゆく雲の表情を見事に表現しています。
現在、市場にまったく出てこない貴重な絵本を完全復刻します。
復刻プロジェクト第1弾は、しらいしかずこ×ゆむらてるひこ 1978年に刊行された幻の絵本! !
それでも私は孤独を知らないと言おう
座敷牢で炎上する玉姫様、虫に変身した少女、破滅に向かってひた走ったロリータ108号、プライドを捨てたバーバラ・セクサロイド……比類なき情熱の作詞家・戸川純が産み落とした少女たちの後日譚。
戸川純本人による初の全歌詞解説集!
日本が世界に誇るアーティスト、田名網敬一が、ポップ感覚全開で1970年前後に密かに制作していた禁断のコラージュ作品が、大量に発掘された!
戦前の映画雑誌から60年代のアメコミ誌、ポルノ雑誌までを切り刻み、貼り合わせ、独自のエロティシズムを結晶化した作品群は、世界のアートシーンを驚愕させるだろう。
時代がようやく田名網に追いついた
1970年前後に制作された未発表のコラージュ作品と2010年代の奇想天外な大作絵画が作り出す、クラクラするほどの摩訶不思議な田名網敬一ワールドが凝縮された1冊。
幼少時の戦争体験と青年時のポップカルチャー体験が涵養した、田名網独自のエロティシズムが時空を超えて炸裂する『Dream Fragment』は、世界一ポップなポップ・アートだ!
田名網敬一画集、2冊同時刊行!
たちのぼる3000の夜のにおい。汗、ニコチン、酒、グミベア、ヘアスプレー、セックス、ドラッグ、テクノ、灰、腐敗、堕落、そして笑顔と涙……。
石野卓球の盟友としても知られる、ドイツの国民的な人気DJ、ウエストバムが描くその半生と90年代レイヴの狂騒。ドイツ・テクノのあまりにもドープな物語──待望の翻訳!
ドイツ・テクノの情熱と狂騒の物語
『ニュー・ミュージック・マガジン』の70年創刊当初から6年間表紙を飾った、湯村輝彦、河村要助と並ぶニッポンのイラストレーターの重要人物=矢吹申彦氏の音楽モノに絞った初となる画集!!
70年代の音楽が、ここに描かれる。
自転車界の常識にメスを入れる!
海外で話題を呼び、自転車文化に一石を投じた問題の書がついに翻訳刊行される!
長年自転車業界で仕事をしている著者=グラント・ピーターセンがサイクリング文化の間違いを説く。自転車を乗る上でのすべての常識をひとつひとつ検証し、読者に新たな考えを巡らせる。そして、自転車生活の魅力をあらたに提唱する。
サイクリスト必読の書、ついに翻訳刊行!
復刊 ロック画報 はちみつぱい特集
2016/07/20
本体2,200円+税
2000年「はっぴいえんど特集」で創刊し2006年の「裸のラリーズ特集」など、全25巻で幕を下ろした『ロック画報』が、「はちみつぱい特集」でセンチメンタル通りから蘇ります! 錚々たるメンバーの協力を得て滋養強壮に富んだ『ロック画報』ならではの内容。編集人は小川真一と平澤直孝、そして表紙は本秀康、とこの上ないメンバー!
『ロック画報』が復活!
全981枚収録!!
ヨーロッパのジャズと
周辺音楽カタログの決定版!!
掲載枚数900枚以上!! ヨーロッパのジャズと周辺音楽カタログの決定版!!
ソウル、ファンク、R&B――ブラック・ポップ・ミュージックの60年分の成果! サム・クックからビヨンセ、ジェイムズ・ブラウンからディアンジェロまで。黎明期から2016年の現在までを網羅したディスク・ガイド決定版! 社会と密接しながら時代に応じて変化し、これほど世界を魅了してきた音楽は他にない。ブラック・カルチャーが燃え上がるいまだからこそ読みたい“definitive”シリーズ最新刊。初版のみ電子版へのアクセスキー付き。
ソウルの歴史をあぶり出すディスク・ガイド決定版
没後15年以上経過する、このミステリアスな作家の作品のほぼすべて絶版。熱狂的なファンが血眼になって古書を探しているなか、未発表原稿が存在した。この「妖怪繪物語」は、白川まり奈が生前にライフワークとして取り組んでいた、幻の原稿である。ミントコンディションにて10数年眠っていた驚愕の内容が今明らかになる!! 解説はアンソロジストの東雅夫。妖怪研究家としての白川まり奈の魅力を解き明かす。
オカルト・SF・怪奇漫画界伝説の奇才・白川まり奈、驚愕の未発表作品を発掘! ここに刊行!!
いまヒップホップに何が起きているのか?
もっとも脚光を浴びているラッパー、KOHHが表紙に登場。
その撮り下ろしやロング・インタヴューを巻頭に、NORIKIYO×PUNPEE、ISSUGI、仙人掌、Mr.PUG、ECD、UCD、OLIVE OIL、WDsounds、BUN、Moe and Ghosts、MARIA、KANDYTOWN、オカモトレイジ、tofubeats、磯部涼、二木信、「3.11以降の日本語RAP 30枚」、「USヒップホップを知るための30枚」ほか充実の誌面。
音楽を聴かない人でも感じている──いまおもしろいのはこれだと。
どこよりも早く企画を立て、どこよりも遅く仕上がった、ele-king渾身のラップ/ヒップホップ特集。
KOHH表紙&巻頭インタヴュー&撮り下ろし6ページ
我々はクラウトロックのことをじつはまだよく知らない。
──『ガーディアン』のライター/『The Wire』誌エディターの著者が、膨大な資料と取材のすえに書き下ろしたクラウトロック評伝の最高作、ついに翻訳刊行!
ファウスト、ノイ! 、クラスター、アシュ・ラ・テンペル、アモン・デュールII、カン、クラフトワーク、こうしたグループ──
今日の音楽のどれだけ多くの部分がここで誕生したのかを理解し、大きな影響力を持つ先駆的なアーティストの財産を発見したい者にとっての必読書だ。
クラウトロック評伝の最高作
日本語ラップを変革したラッパー、ジャパニーズ・ヒップホップ界のレジェンド、TwiGyがはじめて明かす自身の歴史。
1980年代末、日本語ラップの黎明期に颯爽と登場した、当時まだ10代のラッパー、TwiGy(ツイギー)。
じつに多くの著名ラッパーたちにインスピレーションを与えてきたこの天才児は、どのように育ち、どのようにラップを考え、どのような人生を送ってきたのか。
初期のシーンの貴重な写真も多数掲載。
この本を読まずして日本語ラップは語れない。
日本語ラップを変革したラッパー、TwiGyの自伝
「スウェーデン人にとってFika(フィーカ)は生活の一部よ」フィーカって、ご存知ですか?スウェーデン流の“お茶の時間”を指す言葉です。ご近所でも会社でも、顔を合わせればすぐに「Ska vi fika?(スカ・ヴィ・フィーカ/お茶にしましょう)」誘い合う──それは休み上手、楽しみ上手な彼らの文化をよく象徴しています。フィーカで大事なのは、くつろぐこととおいしいお菓子。定番お菓子のレシピと、さまざまなコラム、そしてたくさんの素敵なイラストとともに、フィーカの12か月をたどってみましょう。
スウェーデンの“お茶の時間”の12か月
きのこ漫画名作選
2016/6/10
本体3,200円+税
白土三平、つげ義春、松本零士、白川まり奈ほか、漫画家が描く「きのこモチーフ」作品を多数収録! きのこマニアときのこファンに捧げる、ありそうで無かった「きのこ漫画」アンソロジー! !
きのこ漫画の金字塔『侵略円盤キノコンガ』 全187ページ完全収録!!
ジャパン解散後のソロ活動/共演をふくむ全曲解説、全歌詞解説のコンプリート・ワークス! 今日まで唯一のデイヴィッド・シルヴィアン評伝が奇跡の翻訳。 坂本龍一、ロバート・フリップ、ジョン・ハッセル、デレク・ベイリー、フェネス、大友良英、高木正勝、藤倉大たちの共演…… ポップス、ジャズ、現代音楽、即興音楽、エレクトロニカ…… ジャパン解散後、ただひたすら周縁を歩き、 横断的で、冒険的な表現活動を続ける孤高のアーティストのすべてを綴る、圧倒的重量の評伝。
デイヴィッド・シルヴィアン・コンプリート・ワークス!
レーベルで聴く、レーベルを聴く。 21世紀クラブ系レーベルの画期的ガイドブック! アシッドにロウ・ハウス、チルウェイヴとヴェイパーウェイヴ、 アンビエント&ドローンから、テクノ、ハウス、インディ・ロックの老舗まで、 超細分化された現代のシーンの、 いまもっとも重要な──23カ国、217レーベル、930枚を通覧する画期的ガイドブック!
21世紀クラブ系レーベルの画期的ガイドブック!
ジョン・コルトレーン──少年時代、軍隊時代、薬物依存、政治活動、そして恋愛と数々の伝説的レコーディング。その常軌を逸した生き方や時代、自らの背景を形成した重大な歴史の出来事を浮かび上がらせる評伝がコミックで登場。
計7カ国で出版されたスピリチュアル・ジャズ・コミック!
7年の沈黙をやぶり、待望の長編新作『恋人たち』を発表した橋口亮輔監督による、2013年3月からweb連載している内容を再編集した最新エッセイ集。
7年ぶりの長編新作『恋人たち』が多数の映画賞を受賞! !
女の子は本当に〈ピンク〉が好きなのか?
国を越えてこれほど多くの女児がピンク色を好むのは、いったいどういうわけなのでしょう。
二女の母としての素朴な疑問からはじまる、〈ピンク〉の歴史と現代女児カルチャーの考察。
玩具からアニメまで、ドメスティックな現象から海外シーンまで。
女の子が、そして男の子が、のびのびと自分を認められる社会のために──。
現代女児カルチャーへの斬新な提言
新作・旧作含めて、年間250本観ている映画評論家・芝山幹郎による、最新映画紹介本。21世紀に公開された映画約13000本のなかから、娯楽映画を抽出。
娯楽映画171本を紹介!
インディ・ミュージックの2015年 僕たちは1枚を決める──のか! ? 特集:2015年の音楽、政治の季節「2016年の歩き方」 音楽は逃避的なサーカスであり、夢のシェルターだ。 が、ものによってはリアリズムに目覚めさせもする。 いまや現実が騒がしくて夢見る暇もないって? 時代を描こうと思ってピンで留めても、時代はつねに動いている。 私たちが思っている以上に、激しく。 日本ではSEALDsがあって、アメリカでは#BlackLivesMatterがある。 それらは音楽文化ともどこかで結びついている。 政
インディ・ミュージックの2015年 僕たちは1枚を決める──のか! ?
彼はなぜ“ブルースの王者”なのか。彼を真のブルースマンたらしめたものの正体とは? そして、14歳のときにミシシッピの農園で綿花の小作農をしていた孤児の少年が、いかようにして49歳にして世界的な名声を得ようとするまでに至ったのか──? 1980年に刊行され、長きに渡ってファンのあいだで読まれ続けてきたB.B.キング評伝の名著にしてブラック・ミュージック研究本の古典、35年を経ての初の翻訳刊行。
──B.B.キングも認めた名著、待望の翻訳!
ギター・ポップの古今を訪ねる、名盤500枚の旅。 ネオ・アコースティックとして愛され親しまれたアーティストたちはもとより、彼らに先行する存在へと遡行し、また、新しい世代の音にその遺伝子と普遍性とをたずね、年代順に掲載するディスク・ガイドです。ラテン・ポップス、ソフト・ロック、ネオ・アコースティック、ギター・ポップ、そして現在。5つのカテゴリーでつぶさに眺める、新しいギター・ポップ本。「definitive」シリーズ最新刊!
ギター・ポップの古今を訪ねる、名盤500枚の旅。
インタビューwebサイト「QONVESATIONS(qonversations.net←リンクしてください)」を再編集し、新規インタビューや対談を収録してまとめたインタビュー集。インタビューするのは「アーティスト、写真家、漫画家」など、普段インタビューをされる側の人たち。いま、一番会いたい人に、聞きたいことを聞いてみた結果どうなるのか、という興味深い結果であると同時に、個人的な問いが普遍的なテーマを含んでいることに気づかされるドキュメントでもある。
webサイト未掲載の、新規インタビューも多数収録!
小説以上。 はじめて語られる、ジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーの原風景── ジョイ・ディヴィジョン創設メンバーのでありそのギタリスト、ニュー・オーダーのリード・シンガーであるバーナード・サムナー。 1970年代以降のマンチェスター・シーンにおいて不可欠、そしてこれまでにもっとも影響力を持ったバンドを生んだふたつの決定的瞬間に立ち会った男の自伝。
“ブルー・マンデー”秘話やイアン・カーティスにかけた催眠術録音も!
別冊ele-king ポストロック・バトルフィールド 「以後」と「音響」の文化誌 ~A Culture Book for Post'n'Sound
松村正人(編)2015/9/15
本体1,700円+税
「ポストロック」なる用語はいつ生まれ、その要件はどのようなものだったのか── バトルスの新譜から遡る、ポストロック21年めの新定義。 90年代リヴァイヴァルの波に同調して、いままたホットな「ポストロック」。そこに隠れている“ポストロックの三要件”とはなにか? その現在性と歴史を、90年代音楽のもうひとつの大きな潮流だった「音響派」との接着面から炙り出す。
“ポストロック”を説明し直す本!