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Shobaleader One

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──スクエアプッシャー率いるショバリーダー・ワンの新たなインタヴューが公開

Feb 02,2017 UP

 続・音楽を破壊すべし――スクエアプッシャー率いる覆面バンド、ショバリーダー・ワンからふたたびele-king編集部にインタヴューが届けられました。相変わらずとても興味深い内容です。
 待望のアルバムは3月8日に日本先行でリリース。4月には来日ツアーも決定しています。東京(4/12)、名古屋(4/13)、大阪(4/14)の3都市をまわります。リリースおよび来日公演の詳細はこちらをご覧ください。
 それでは以下、新たなインタヴュー全文をお届けします。

Company Laser :俺がギグを悪用してるなんて話、信じるなよ。その件で何か聞いてるか?

Squarepusher:ショバリーダーが浮遊しているとかっていう話なら幾つか。でも俺は自分で見たことないから、そいつが本当に良いものなのかどうか確かめたいね。そしてこの馬鹿げたミッションのことは忘れるんだ。

■では、あなた達はフォローアリーダー(※先導者の後を追え)に従うんですね。それでは意味がないのでは? それについてはどう感じてます?

Strobe Nazard:俺がどれほど無意味に感じてるかって?

Squarepusher:自分達が模倣されているかどうかについては、あまり考えても仕方ないと思う。プロテクトが必要なのは、アイディアを自分自身で実行した時だ。ミュージシャンはそれぞれが一定量の仕事をこなしてこそ真似できるようになる。創作の技法はどこにでも転がってるんだよ。

■ですが、ミュージシャンが進歩するにつれ、次のような発言やオリジナリティのある音楽を残せるようになるのは確かですよね。

Arg Nution:オリジナリティを気に掛けるやつなんているのかよ?

■ですが、音楽で表現する様々な精神状態に到達するために、人は特別な技術を用いる努力をしてはいませんか? 様々な音楽の感じ方を体験したり、音楽的アイディアを得る方法の1つとして、睡眠不足があると言いますよね。あるいは意識に変化をもたらすような薬物(サブスタンス)についてはどうでしょう?

Arg Nution:俺の本質(サブスタンス)に変化をもたらしてみるってのはどうだ?

■はい?

Squarepusher:こいつは音楽の良心となるべきものなんだよ。だが様々な薬物の使用というのは、人をそういった主張へと導く建物を取り巻いている神秘性を経験するための安易な手段なのさ。さもなければ、そうあるべきだとされる態度を演じるために、人は危険な心理的領域に踏み込んで、アーティファクト(人工物・芸術品)を持ち帰って来なくてはならない。そこで音楽の気体状態が形成されるんだ。このアーティファクトは、そういった移行サービスにとって申し分のない音楽的な精神状態にすぎない。これはミュージシャンとしてのブラウザの概念だが、俺にとってはむしろプロとしての作品に近いね。

■ということは、もしかしたら私達は、ミュージシャンが自分達の音楽的な努力について語っていても、そういった話を信じるべきではないのかもしれませんね。

Arg Nution:信じられるなら、どんなおとぎ話でも信じればいいさ。

■大抵のミュージシャンが口にすることだけれども、実際には嘘をつく機会がなかったこと、何か思い付きますか?

Company Laser:ミュージシャン達がビジネス会議を開くおかげで、圧力がかかっているテーマについては有意義なことは何も語れないってのはよくあるね。

Squarepusher:そういう厄介な状況では、アーティスト自身が満足するようなことは何も伝えられないんだよ。伝記的な部分に空白状態があるのは忌み嫌われる。そして他の誰かがケチをつけるんだ。それどころか大抵の場合、自分が言ったハッタリやデタラメな話を、他の連中が膨らませる方が望ましいのさ。

■では、このインタヴューでこれまで語ったことの中にデタラメはありますか?

Arg Nution:「では、このインタヴューでこれまで語ったことの中にデタラメはありますか?」だとさ。

■私をイラつかせようとしてるんですね、でも今、現実が段々と……どうぞ、真似してもいいですよ。

Strobe Nazard:俺達の発言は全部デタラメなんだよ!

Squarepusher:Strobeは矛盾してるのさ。今言った一文は「うそつきのパラドックス」(※「この文は嘘だ」という命題は真か偽か、いずれにしても矛盾するということ)の一例みたいだろ。

Company Laser:その問題の方が面白いね。むしろ、自分の作品について語っているミュージシャンの話が真実かどうかなんて、そんなの誰も気にしないだろ? って感じ。音楽業界がこれまで築いてきたのは、常軌を逸した物語を求め、それを聞いたら真偽にかかわらず議論を終わらせるっていう土壌だろ。証明書の有効性を公表せずにいる方が都合がいいって話でさ。それで、人の発言について真実を語るのが難しくなる。事実に基づく報告よりも、大げさに誇張した表現をする熱意の方が受け入れられるんだよ。

■特に現在の政治的意思の状況を考えますと、真実を語るということは重要なんではないでしょうか?

Strobe Nazard:俺達の発言は全部本当だよ!

■それが疑わしくなり始めてきたんですよ!

Arg Nution:俺はこうしてあんたと同じ部屋に腰を下ろして喋ってるってことに疑問を感じ始めているぜ。

Company Laser:この件に関して、まともに話さなくてもいいという権利があることが、事態を難しくしているんだよな。俺達もちょっと冷静にならないと。今の政治情勢は、この宇宙の他のどの場所ともかなり異なってるだろ。もしかしたら政治的な部分では合意が成されていて、正直であることが期待されていると分かれば、あんたもホッとできるかもしれない。地上の問題については、何かの破壊を促し、そいつをぶっ壊しているボーブ(愚かな奴ら)は受け入れられないというのが、あんた達の間で浸透している一般的な考えだろ。互いの結びつきを断ち切り続けているというのは嘘だね。

■でもあなたは先ほど、私が嘘ばかりついていたと言いましたよね?

Strobe Nazard:彼は嘘をついていたね。

■ちょっと目まいがしてきたんですが……窓を開けていただいてもいいですか?

Company Laser:俺は想像の星に魚を集めさせ始めたんだ。そこには何でも加えられる、特定の星の魚(ヒトデ)に関するどんな思い出でも、どういった見た目の魚の星がいいかという例でもいい。俺は収集を始めているんだ。

Squarepusher:俺にも幾つかあるぜ、ちょっと待ってな。

Arg Nution:気分は良くなったかい?

■ええ、大丈夫だと思います。あなたがアイディアを生む際、あらゆるネタを集めまくることが重要なのはどうしてでしょうか? 例えば“50 Cycles”という曲がありますが、詩が頭に浮かんで、あなたのクリエイティブな文体がそのプロセスに寄与するよう、そういった言葉が聴こえてくるということですか?

Squarepusher:でも俺は、テキスト形式の音楽という形で曲を書くのが楽しいんだよ。曲は注意を払わないやり方で書かれるべきだからね。俺はそういうことはしないから。名前を電車の軌道整備士(※ジェイムズ・ジョイスの小説『ユリシーズ』に、スクエアプッシャーと呼ばれる軌道整備士が登場)から取った場合、どこまで許されるのかってことを言いたくて書いているのさ。

■正にその通りですね、制約なんて、なぜあるんでしょうか? 冷蔵庫のボトル入りの水をお渡ししても?

Company Laser:あんた、名前は?

■私の名前はスティーヴンです。

Arg Nution:でも俺の名前はインタヴュアーじゃなかったっけ?

 アルバムおよび来日公演の詳細はこちらから。

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