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interview with SHOBALERDER ONE

interview with SHOBALERDER ONE

音楽を破壊すべし

──ショバリーダー・ワン、インタヴュー

   Dec 02,2016 UP

 緊急事態発生。君は、スクエアプッシャー率いる4ピース・バンド、ショバリーダー・ワンを覚えているだろうか。2010年にアルバム『d'Demonstrator』をリリースした、身元不明の連中によるあの奇怪な音楽(エレクトロ・ファンク・フュージョン・ロック・ポップ)を……。
 たったいましがた、つまり12月1日の深夜のことだが、バンドからele-king編集部に謎めいた公式インタヴューが届けられた。じつに興味深い内容であり、またじつに貴重な取材だという。以下にその全訳を掲載しよう。もちろんスクエアプッシャーもメンバーのひとりとして参加している。
 と、その前に、同時に届けられた最新トレイラーをご覧いただこう。まさに別惑星のジャズ・フュージョン・ロック・エレクトロニカ。なかなかの演奏だ! そして身体が温まったところで、彼らのインタヴューを楽しんでくれたまえ。



思考を目に見える言語で表現し、それを他の人びとにも判読可能にするというのが、俺たちの手法だ。自分たちの顔を覆い隠すことによって、より遥かに重要なことを明らかにするのが目的なんだよ。

■今日はオフィスまでお越しいただき、また私共のインタヴューにお時間を割いていただいてありがとうございます。来年リリースされる新作、とても楽しみにしています。まずはその件から伺いましょうか。新作はどのようなものになりますか?

Strobe Nazard:戦略の変更!

Squarepusher:スクエアプッシャーの曲から選りすぐったものなんだけど、このバンドで演奏するために手を加えて作り直したんだ。

■そうでしたね。ということは、規準を設けて作品を選んだと? 今回のセットでどれを取り上げるかは、もう決めているんでしょうか?

Squarepusher:『Hard Normal Daddy』や他の初期作には、4〜5人組のバンドがすごくタイトにやってるときの状況からインスピレーションを得たものがある。だからそれを試してみるのも楽しいんじゃないかと思ったんだよ。

■あなたは以前インタヴューで、モダン・カルチャーにおけるノスタルジアやレトロ現象が嫌いだと発言していましたが、これはある意味ノスタルジックなのではないでしょうか?

Squarepusher:昔のアイディアを未来に向けてプレイしているいくつかの断片。いまのフューチャリズム・ボーブには、それくらいが精一杯だね。

■えーと、すみません、“ボーブ”(borb)って仰いました? それは何ですか?

Arg Nution:俺たちが別の惑星でプレイするときは、より新しい、しかるべき機材でプレイするんだよ。こんな金属製とか木製のガラクタじゃなくてな。

Squarepusher:おい、木製は別にいいだろ。樹木から作った楽器で間に合わせることのどこがいけないんだ? まあ、歌は自分たちで歌わなきゃならないけど、大体において、現状を成り立たせてきたのはそいつなんだからさ。

■ステージ衣装も凄いですよね、皆さんの外見の進化、すごく気に入っています。

Arg Nution:「外見の進化、すごく気に入っています」だってさ。

Company Laser:これは俺たちが家で着ている普段着だよ。ブランド戦略を実践してるわけじゃない。

■家でそれを着たまま、料理したりとかテレビを見たりとか、大変じゃありません?

Strobe Nazard:ウチは、こんなクソみたいなイギリス生活とは違うんだよ。

Company Laser:おいおいStrobe、イギリスってのは国であって、生活じゃないぜ。

Strobe Nazard:ほらな、“生”が好きな人間が大勢いるわけだ(笑)

Arg Nution:だが、ここにはあらゆる死が入り込んでいる。俺はかつて生きていた。だがいまは、死んだ樹木で作った楽器を弾かなくてはならないのさ。

■なるほど、では、LEDライトを点灯させて画像を表示するマスクで顔を覆ったりというアイディアは?

Squarepusher:思考を目に見える言語で表現し、それを他の人びとにも判読可能にするというのが、俺たちの手法だ。自分たちの顔を覆い隠すことによって、より遥かに重要なことを明らかにするのが目的なんだよ。

Strobe Nazard:目は闘っているぜ。

Squarepusher:ステージ上にいる者と観客がアイコンタクトを取るのは危険だったんだ。ステージ/シーリング・システムの迫真性によって、そこに両者が通じ合える階段が設けられるとしたら、それは危険な前提に繋がる可能性がある。つまり、紛い物や錯覚としての連帯感だ。実際のところボーブ観客席は、残酷なヒエラルキーの悲しい法則が示されている区域なわけだから。

■なるほど、分かりました……だとしますと、あなたたちはどうして集まったんですか? 2010年には『D'Demonstrator』というアルバムを発表していますが、これは何だったんでしょうか?

Company Laser:スクエアプッシャーが俺たちを誘ってくれたんだ。俺たちは何千年も前からの知り合いなんだよ。あのときはどんどん悪い方向に進んでいった憶えがある。彼はまるで自分が本当はボーブじゃないとでも言わんばかりで、それを見せつけようとしていた。俺たちは興奮から醒めたんだけど、実に危険だったね。結局、すごく怖くなってしまってさ。レコーディング・セッションが終わった直後、俺たちは辞めたんだ。でも、彼をひとり残していくのは心苦しかったよ。それでエレクトラックが彼を送り返してきた時、俺たちも彼に同伴したんだ。

■あなたが送ったんですか? エレクトラックとは何ですか?

Company Laser:“エレクトリック・トラック”のことだよ。どうかそいつを良心と呼んでくれ。

■どこから戻ってきたんです?

Strobe Nazard:英国内のとある惑星からだよ(笑)

■それは私たちがいまいる場所ですよね。分かりました。それはさておき、『D'Demonstrator』の収録曲を演奏することについてはいかがですか? 彼の曲の中でも“Plug Me In”はいまいちばん人気があると思いますが。

Squarepusher:人気というのは根拠の類語、しかもおかしな類語なだね。この曲はいまのヘッドセットにふさわしくない。俺たちは、というか俺は、ボーブに及ぼす危険性のせいで元の場所に戻されたんだよ。

■エレクトラックによって送り返されたんですよね?

Squarepusher:その通り。

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