Home > Columns > ネオアコ・ディフィニティヴ!- ──いまだからこそつづりたい“neo acoustic list”
岡村詩野、大藤桂、与田太郎、ブレイディみかこ、三田格 May 23,2014 UP
岡村詩野
それは、ミックスではなく越境する姿勢
いわゆるジャングリーなギター・ポップ・スタイルのバンドは基本外しました。AOR、フュージョン、ファンク、カントリー、中南米音楽、アンビエント、ドローンなどを、あるいはクラシック・ギターやスパニッシュ・ギター、ときにはバンジョーやマンドリンなど一定の演奏技法を身につけないと難しい楽器にも挑みながらポップスの枠組みを広げようとする人たちの系譜。ミックスではなく越境する姿勢。でも、この動きは途絶えることなくいまの時代にも受け継がれています。というより、むしろ新たな世代に広がりを見せているのではないかと、そして、本来、オレンジ・ジュースやアズテック・カメラといったオリジナルのネオ・アコースティック・バンドがやろうとしたことはこういうことだったのではないか、と、あらためて思う昨今です。