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interview with Lizzy Bougatsos (Gang Gang Dance)

interview with Lizzy Bougatsos (Gang Gang Dance)

アート・ロック・エキゾチカの帰還

――ギャング・ギャング・ダンス、インタヴュー

沢井陽子 、 野田 努    通訳:沢井陽子   Apr 18,2011 UP

彼のリリースする作品は、アンダーグラウンドで、コアなファンがたくさんいたの。たとえばソニック・ユースのサーストン、彼は〈Fusetron〉のカタログを間違いなく全部持っているわ(笑)。


Gang Gang Dance
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■昔の話を訊きたいのですが、どういう経緯でクリス・フリーマンの〈Fusetron〉から2004年にデビュー・アルバムを発表することになったんですか?

リズ:たぶん、その当時私は彼とデートしていたの(笑)。いや、まだデートしてなかったかな(笑)? 彼はサウンドエンジニアで、ブラック・ダイスの音響を担当したり、レーベルも持っていた。彼とは私の別のバンド、エンジェル・ブラッドを通して出会ったんだけどね。
 私たちはその当時、サウンド的にバンドとは思っていなかったし、まずそんなこと気にもしなかったし、パンク精神で、ただオーストラリアの奇妙なレコードみたいに面白いサウンドを追求してただけ。彼も同じだったし、このアルバムのサウンドはとてもいいのよ。彼のリリースする作品は、アンダーグラウンドで、コアなファンがたくさんいたの。たとえばソニック・ユースのサーストン、彼は〈Fusetron〉のカタログを間違いなく全部持っているわ(笑)。

■同じ年にはやはり〈Fusetron〉からイクセプターも作品を発表していますが、同じステージに立つことが多かったのでしょうか?

リズ:彼らは、同じぐらいのときにいたので、よくいっしょにプレイしていたわ。

■初期の頃はインプロヴィゼーションですよね? バンドのコンセプトはどんな感じだったのでしょうか?

リズ:いまイクセプターの名前をあげたのは面白いわね。その当時は、同じようなバンドとしてとらえられたのかしら。私たちはバンドでありたいとは全然思っていなかったし、ジョシュ(ドラマー)は、コーヒーショップで働いていて、そこで仲良くなった人たちとジャムをしていた。そのカフェは、とても有名なジャズ・ミュージシャンやフリークがよく集まっていて、その人たちとよくいっしょにショーをしていた。たとえばウォーホル・ポエットのテイラー・メッド、彼はアンディ・ウォーホルとよくハング・アウトしていたの。昨日、アンディ・ウォーホルの建築物を〈ファクトリー〉があった近くの場所に埋めるセレモニーがあったんだけど、そこで彼にあったばかりよ。いまでも彼とよくハング・アウトするのよ。

■『Revival Of The Shittest』をいま聴くと、すごく混沌としたサウンドなのですが、しかし勢いはすごい。どんな気持ちで当時は演奏していたのですか?

リズ:私たちは練習をまったくしなかったし、ショーに私が現れないときもあった(笑)。代わりに私の友だちのリタがマイクを握ってたりとかね。彼女とは、私といっしょにエンジェル・ブラッドを組むことになるんだけど。仕事で遅くなって、私がそのあと現れてオーディエンスにいたりとかね。

■どんな会場で、何人ぐらいのオーディエンスを前にライヴをやっていたのですか?

リズ:いろんな場所でライヴをした......、いまはもうないんだけど、ローワー・イーストサイドのトニックからブルックリンの奥地とか、ライヴができるところならどこでも。当時はアニマル・コレクティヴとブラック・ダイスとプラクティス・スペースをシェアしていたんだけど、彼らとは曲を聴きあったり、そこでもライヴをいっしょによくやったわね。

■どのような経緯で歌うようになったのですか? 

リズ:ドラムをたたく代わりに歌いはじめたのよ。これが個人的にどのように歌をバンドで歌いはじめたかね。その前は、スポークン・ワードをしていた。DJみたいな感じで、パンクやハードコア・バンドのオープニングをしていたのよ。

■あなたの歌は非西欧的な旋律があってエキゾチックで知られていますが、あなたがヴォーカリストとして参考にした人がいたら教えてください。

リズ:R&Bシンガーが大好きなのよね。それかムラツ・アスタケのようなエチオピアン・ミュージックも大好きよ。シンガーでとくに好きなのはアリーア、テキーサ(ウータン・クランのバック・ヴォーカル)、メアリー・マーガレット・オハラ、シニード・オコナー、ニナ・シモン、そしてシャーデー......女性シンガーにはソウルがあると思うのよね。

■セカンド・アルバム『ゴッズ・マネー』からあなたは歌に向かっていったと思いますが、あのアルバムはバンドにとってどのような意味がある作品でしたか? 

リズ:『ゴッズ・マネー』から〈ソーシャル・レジストリー〉に移籍したのよ。プラックティス・スペースがグリーンポイントにあって、すべてそこでレコーディングしたのをよく覚えている。当時の私たちはヒップホップやアフリカン・ミュージックをよく聴いていたんだけど、『ゴッズ・マネー』は、より一般的なオーディエンスに伝わるように、ポップ・ソング的構造を持っていて、いわゆる曲になっていった最初のアルバムだと思う。

■『セント・ディンフナ』は? あのアルバムはバンドにさらに大きな成果だったのではないでしょうか? 

リズ:音楽をよりたくさんのオーディエンスに伝えられたとは思うわ。アメリカではレーベルは〈ソーシャル・レジストリー〉だけど、ヨーロッパでは〈ワープ・レコード〉、日本では〈Pヴァイン〉からリリースされた。このアルバムは、より取っつきやすいんでしょうね。そういう意味では『セント・ディンフナ』はポップ・ソングのエイリアン・ヴァージョンね。いろんな別のスタジオでレコーディングしたけど、途中でお金がなくなって、またツアーをしなくてはならなくなって、それの繰り返しだった。アルバムを作るのに時間がかかったのよ。マネッジからすべて自分たちでやっていたし、まるでシャロン・オズボーン(オジー・オズボーンのマネージャー)になったようだったわ(笑)。そういえば、いまの私たちにはスピリチャル・アドヴァイザーがいるのよ。

■あのように話題となった作品の次作というのは、ある意味では取りかかるのに難しくないですか?

リズ:このアルバムから新しいドラマーに変わったし、とにかく自由になって新しいことをしたかったの。だから砂漠に行ったのかもね。その頃から面白いオファーがきはじめていたし、例えば、ボアダムスから皆既日食のツアーオファーね。ボートに乗って日本からロシアにいったの。とても良い経験だったわ。

質問:野田 努(2011年4月18日)

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Profile

沢井陽子沢井陽子/Yoko Sawai
ニューヨーク在住20年の音楽ライター/ コーディネーター。レコード・レーベル〈Contact Records〉経営他、音楽イヴェント等を企画。ブルックリン・ベースのロック・バンド、Hard Nips (hardnipsbrooklyn.com) でも活躍。

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