ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Mouchoir Étanche - Le Jazz Homme | ムショワー・エタンシェ
  2. Columns スティーヴ・アルビニが密かに私の世界を変えた理由
  3. Martha Skye Murphy - Um | マーサー・スカイ・マーフィ
  4. Natalie Beridze - Of Which One Knows | ナタリー・ベリツェ
  5. Mansur Brown - NAQI Mixtape | マンスール・ブラウン
  6. Columns ♯7:雨降りだから(プリンスと)Pファンクでも勉強しよう
  7. interview with bar italia 謎めいたインディ・バンド、ついにヴェールを脱ぐ | バー・イタリア、来日特別インタヴュー
  8. Terry Riley ——テリー・ライリーの名作「In C」、誕生60年を迎え15年ぶりに演奏
  9. Cornelius ──コーネリアスがアンビエント・アルバムをリリース、活動30周年記念ライヴも
  10. Black To Comm - Alphabet 1968
  11. Columns ♯5:いまブルース・スプリングスティーンを聴く
  12. Taylor Deupree - Sti.ll | テイラー・デュプリー
  13. Theo Parrish ──セオ・パリッシュがLIQUIDROOM 20周年パーティに登場
  14. Adrian Sherwood presents Dub Sessions 2024 いつまでも見れると思うな、御大ホレス・アンディと偉大なるクリエイション・レベル、エイドリアン・シャーウッドが集結するダブの最強ナイト
  15. Aphex Twin ──30周年を迎えた『Selected Ambient Works Volume II』の新装版が登場
  16. 野田 努
  17. Columns 6月のジャズ Jazz in June 2024
  18. interview with Michael Gira(Swans) 音響の大伽藍、その最新型  | マイケル・ジラ、インタヴュー
  19. interview with Hiatus Kaiyote (Simon Marvin & Perrin Moss) ネオ・ソウル・バンド、ハイエイタス・カイヨーテの新たな一面
  20. interview with John Cale 新作、図書館、ヴェルヴェッツ、そしてポップとアヴァンギャルドの現在 | ジョン・ケイル、インタヴュー

Home >  Reviews >  Sound Patrol > Sound Patrol- ──Sound of Summer 1

Sound Patrol

Sound Patrol

──Sound of Summer 1

野田努 Jun 28,2021 UP

ロボ宙 - TODAY
Last Moments - Last Moments NOW (edit)
Search of MANY

EL-QUANGO(元キング・オブ・オーパス)が立ち上げた新レーベルより、Sigh Society(90年代から活動しているベテランのテクノ・プロデューサー、ハゼモト キヨシ)の曲をネタにしたという、2曲を収録した7インチ。1曲はベテラン・ラッパーのロボ宙をフィーチャーしたグルーヴィーな“TODAY”、もう1曲はLast Moments名義でのインスト。90年代初頭の明るいフィーリングのベースとビートがたっぷりで、とくにLast Moments名義の“last moments NOW (edit)”は夏にぴったりのトロピカル・サウンド。オススメです。


DJ Yoda featuring Nubya Garcia and Edo G - Roxbury
Lewis Recordings


https://djyoda.bandcamp.com/album/roxbury-instrumental

ロンドンのスクラッチDJのヨーダとUKジャズを代表するサックス奏者ヌバイア・ガルシアによるコラボ作で、これまた90年代初頭のグールーあたりを彷彿させるジャジー・ヒップホップ・スタイル。ガルシアのソロ演奏もハマってて格好いいです。


TSVI - Sogno
Nervous Horizon


https://nervoushorizon.bandcamp.com/album/tsvi-sogno-ep

ダンスホール・テクノの話題盤。ロンドンのレーベルからイタリア出身の主宰者による5曲入り。削ぎ落とされた音数とリズムで、かなりのところまで連れていってくれる。NYのパイソンに似ているかもしれないけれど、こちらにはグライムが入ってますね。


PYTKO - Save My Day
Phantasy Sound


https://pytko.bandcamp.com/album/save-my-day

ポーランド生まれロンドン在住のPYTKOのデビューEPは、パイソンのリミックスを収録。とはいえこのヴァージョンは、レゲトンでもダンスホールでもない、無重力のダビー・ドリーム・ポップ。これが後期フィッシュマンズを蒸留したかのようなサウンドで、日常に戻るのが嫌になります。オリジナル曲からして徹底してドリーミー。


Kodama And The Dub Station Band -
もうがまんできない / STRAIGHT TO DUB (DUB VERSION)
Pヴァイン

夏だ、レゲエだ。怒りの夏だ。ライヴでお馴染みの名カヴァーがついにスタジオ録音されてヴァイナルでリリース。みごとな録音と演奏です。それにしても、世論調査で小池支持が半数以上とはなんたることか。がまんできないと思っている人がこの事態においても少数派だとしたら、日本の未来は明るくはないね。

野田努