ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. Marcellus Pittman ──デトロイト・ハウス珠玉の逸材、マーセラス・ピットマンの来日ツアーが開催
  2. METHOD MOTEL - @名古屋・栄CENTRAL
  3. Eden Aurelius - Entre Nous / emer ft. Ugnė Uma - You and Me | エデン・オーレリウス、エメル、ウグネ・ウマ
  4. Moodymann ──ムーディーマンの来日公演が決定、今年は東京と京都をツアー
  5. Protomartyr - Hotel Usona | プロトマーター
  6. ゲーセン波乱万丈の100年史
  7. The Alchemist ──現代USヒップホップのキーパースン、ジ・アルケミストが来日
  8. KING GIDDRA ──キング・ギドラの7インチが3枚同時リリース、DJ KENSEI、DJ KIYO、INOVADERによるリミックス
  9. interview with Adrian Sherwood and Nightmares On Wax UKダブ・“トーク”・セッション | ――エイドリアン・シャーウッド×ナイトメアズ・オン・ワックス特別対談
  10. Helen - Linda's Head | ヘレン
  11. 別冊ele-king パンク50周年記念号──それは何だったのか、何でありえるのか
  12. Boy Harsher - GET MEAN | ボーイ・ハーシャー
  13. AMBIENT KYOTO ──2027年春、レイ・ハラカミの展示が決定
  14. aya × Violent Magic Orchestra ──初来日を果たす〈Hyperdub〉のアヤと、ブラックメタル・テクノ・プロジェクトVMOによる共同ツアー
  15. ソルトバーン -
  16. The Bug vs Ghost Dubs - Implosion | ザ・バグ、ゴースト・ダブズ
  17. ele-king vol.37 ボーズ・オブ・カナダ大研究/サイケ&ドリーミー特集
  18. 細野晴臣 - Yours Sincerely | Haruomi Hosono
  19. interview with Actress UKテクノ界の奇才が語るみずからの哲学 | ──アクトレス、インタヴュー
  20. Horse Lords - Demand to Be Taken to Heaven Alive!  | ホース・ローズ

Home >  Interviews > interview with Madmaid & Tomad - MP3・ティーンエイジ・ライオット

interview with Madmaid & Tomad 〈マルチネ・レコーズ〉を主宰するTomad / 17歳のトラックメイカー、Madmaid

interview with Madmaid & Tomad

MP3・ティーンエイジ・ライオット

――ふたりの“恐るべき”平成生まれに訊く

アボカズヒロ    (協力:galaxxxy)   Sep 14,2010 UP

Various Artists
MP3 KILLED THE CD STAR?

Maltine Records

AmazoniTunes

 とにかく、17歳の新鋭トラックメイカー・マッドメイドが〈マルチネ・レコーズ〉からリリースした『Who Killed Rave at Yoyogi Park EP』を聴いたときの衝撃は、なかなか筆舌に尽くしがたいものだった。大人顔負けなサウンドプログラミング・センスに"ワルガキ"感溢れる、あまりにも無邪気で痛快なサンプリング・ネタが乗っかるマッドメイドのサウンドからは、初期のプロディジーにも通じる熱気を感じた。そしてなにより、他の10代のベッドルーム・ミュージシャンたちと比べて圧倒的にトラックに現場感があった。

 知っての通り、昨今のクラブ・シーンはIDチェックがどんどん強化されている。未成年がダンス・ミュージックを現場で楽しみたいと思っても、ちょっと前のように一筋縄ではいかないのが現状だ。そんななかでも出演者が全員未成年の〈20禁〉というパーティをオーガナイズするシタラバたちのように自分の現場を作っていこうとしている若者も存在している。マッドメイドだってそのひとりだし、それこそ彼がリリースしている〈マルチネ・レコーズ〉の首謀者である現在21歳のトマドも、10代の頃からレーベルを運営しつつも、Tofubeatsやimoutoidといった平成生まれの鬼才たちとともにパーティを作っている。ちなみにマッドメイドはプロディジーが初来日した93年生まれで、レーベルを運営するトマドは〈Strictly Rhythm〉と同い年の89年生まれである。

 渋谷のファッション・ブランドgalaxxxyが、クラブに入れない10代のために店舗の一部に設けたDJブース付のイヴェントス・ペース〈galaxxxy mixer〉で、この頼もしくも末恐ろしい平成生まれたちに、彼らのルーツや活動について話を訊いた。

中学3年生とかですね。その代々木公園のレイヴは、通ってたレコード屋の店員さんに教えてもらって行ったんです。クラブにはもちろん行けないんだけど、昼間の野外パーティなら行けるってことで。親には「ちょっと公園に遊びに行ってくる!!」って言って(笑)

■ふたりはどういうきっかけで知り合ったの?

トマド:2008年の夏に、代々木公園で知り合いがサウンドシステムを出してたんです。そこで僕とかDJワイルド・パーティがガバとかハードコア・テクノとか回してて。そこにレコード屋の袋を持ったマッドメイドが現れて......。

■そのときマッドメイド君はいくつ?

マッドメイド::中学3年生とかですね。その代々木公園のレイヴは、通ってたレコード屋の店員さんに教えてもらって行ったんです。クラブにはもちろん行けないんだけど、昼間の野外パーティなら行けるってことで。親には「ちょっと公園に遊びに行ってくる!!」って言って(笑)。

■はははは。嘘はついてないもんね。中3ですでにガバとかハードコア・テクノに傾倒してたんだ! こう言うのもなんだけど、他にもいろいろ音楽があるなかでなんでよりによってガバとかハードコア・テクノを?

マッドメイド::きっかけはゲームですね。ビートマニアっていうゲームにいろんなジャンルの音楽が入っていて。各ステージ毎にそのジャンルの曲を上手く演奏するっていうゲームなんですけど。その中なかに「レイヴ」っていうステージがあって、その音内容的には昔、ジュリアナでかかってたようなハードコア・テクノだったんですよ。最初にその音が好きになって、ブックオフでジュリアナのコンピレーションを105円とかで買って......。そうこうしているうちに、DJテクノウチさんっていう人のWEBサイトを発見したんです。そこにレコード屋さんとかの膨大なリンクが張ってあって...。そこからいろいろ広がっていった感じですね。

■ほほー。ちなみにレイヴ・サウンドとか、あるいはガバとかのどういうところに惹かれたのかをもう少し突っ込んで教えてもらえますか?

マッドメイド::まずはそうですね......。他の音楽より音が派手で楽しいのが魅力でしたね。あとはリフの音色とか、スタブの音とかギミックがアーティストによって全然違う感じで、自由な感じが魅力的でしたね。

■けっこう最初から作り手っぽい聴き方をしていたんだね。それでリスナーから作る側になりたいと思うようになったと。

マッドメイド::ですね。やっぱり中3の頃にRenoiseっていうソフトの試用版を使って曲を作りはじめました。ただ、試用版なので作った曲の書き出しが出来ないんです。だからひとりでガバとかハッピー・ハードコアとかブレイクコアを作って、ひとりで聴いてました。

■ははは。人に聴かせないんだ!

マッドメイド::そうですね。パソコンからの音声出力をカセットとかに録音してっていうのも試みたんですけど音質とかも良くなかったんで......。

■ひとりで作ってひとりで聴いていた時期を経て、公の場に自分の音楽を発表したのはいつ?

マッドメイド::それから1年くらいたってからですね。当時ボイスブログを持ってたんです。MP3のファイルを張れるブログですね。そこに発表したのが最初でした。

■へー。反応は上々だった?

マッドメイド::悪くないんじゃない? みたいな感じでしたけど、日記にコメントはちゃんとつきました。いま聴くと恥ずかしいんですけど。

■でも悪くないっていう反応ってことは、もうある程度形にはなってたんだね。右も左もわからないところから曲作りをはじめると最初はかなりめちゃくちゃだと思うんだけど。その前になにか音楽はやってたの?

マッドメイド::エレクトーンを8年くらいやってたんですよ。

■へぇ! 8年!

マッドメイド::でもそれは結構ただやってるっていう感じで。お稽古ですね。でもまぁ、いま、曲を作るときになんだかんだで役には立ってますけど。

文:アボ・カズヒロ(2010年9月14日)

KANJI KENTEI 再試験@秋葉原MOGRA

2010/10/09(土曜日) 15:00~  2000Yen/1drink

Kanji Kinetic from UK
Gassyoh
Madmaid
Eccy
JaQwa
Silvanian Families
DJ WILD PARTY
みみみ + NEO hetare + shitaraba

VJ:VIDEOBOY

123

Profile

アボカズヒロアボカズヒロ / Kazuhiro Abo
1984年生まれ。青森県八戸市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科。1998年よりDJ/トラックメイカーとして活動を開始。現在は「DONUTZ@amate-raxi」,「CLOUDLAND@ageHa/ISLAND BAR」を中心に、都内、地方を問わず神出鬼没に活動中。サウンドクリエイターとしてもダンストラックのみならず、美術作品のための音響製作やファッションショーや映像作品のための音楽/音響制作も手がける。

INTERVIEWS