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Home >  News > Flying Lotus - ──フライング・ロータスが新作EPをリリース

Flying Lotus

Flying Lotus

──フライング・ロータスが新作EPをリリース

photo by Parker Day   Feb 06,2026 UP

 フライング・ロータスが新たなEP「BIG MAMA」を送り出す。今回はなんと自身が設立した〈Brainfeeder〉からのリリースで、同レーベルからフライング・ロータス名義の作品が発表されるのは初めて。EPとしては(ハウスに挑戦した “Ajhussi” と “Ingo Swann” を含む)2024年の「Spirit Box」以来の作品となるが、ティーザーを聴くかぎりこたびもまた新たな方向性にチャレンジしているようで、目が離せない。

FLYING LOTUS

自らが主宰する〈Brainfeeder〉からフライング・ロータス名義として
正式リリースとなる記念すべき第一弾作品
待望の最新EP『BIG MAMA』を発表!
3月6日リリース!

コルトレーン一族の末裔であり、2000年代後半にその独創的なビートで世界をリードしたビート・ミュージック・シーン最重要アーティスト、今では電子音楽界を代表する鬼才、フライング・ロータスが最新EP『BIG MAMA』を3月6日にリリースすることを発表した。本作は、フライング・ロータスことスティーヴ・エリソンが、自ら設立したロサンゼルス拠点のレーベル〈Brainfeeder〉から発表する初の正式リリース作品となる。〈Brainfeeder〉は約20年前にエリソンが設立し、これまでにサンダーキャット、カマシ・ワシントン、ルイス・コール、ハイエイタス・カイヨーテなど、数多くの名だたるアーティストの作品を世に送り出してきた重要レーベルだ。

『BIG MAMA』は、フライング・ロータスが衝動と勢いに突き動かされた瞬間を捉えた作品だ。無数のサウンド、リズム、エフェクトが高密度に詰め込まれた本作は、彼自身の言葉を借りれば「実験的で、マキシマリストで、超高速なエレクトロニック・エネルギーの爆発」。全7曲はひと続きの構成として展開され、一切のループを用いず、すべての小節が異なるという大胆なアプローチが取られている。

大砲から撃ち出されたみたいな感覚にしたかった。
ただただ爆発的で、予測不能なエネルギー。
完全にバグったコンピューターみたいな、正気を失った機械のような感じだね。
- Flying Lotus

Flying Lotus - BIG MAMA
予約リンク https://flyinglotus.lnk.to/bigmama

本作は、最新長編映画『Ash』の監督・作曲を務めた後の、ある種の“隔離期間”を経て制作された。ニュージーランドで、ラップトップとコントローラーだけを使い、ほぼ一人で映画音楽を完成させるという原始的な制作環境が、彼を原点回帰へと導いた。

ひとりで丸ごとサウンドトラックを作るという、大げさに拡張された時間感覚の中にいた感じだった。その反動で、直前にやっていたこととはまったく違うことがしたくなった。このプロジェクトを始めて、内側に溜まっていたカオスを吐き出せる場所を見つけたような解放感があった
- Flying Lotus

制作期間は約2か月。従来の“曲単位”の制作ではなく、まず金属的で複雑な音色や、変化し続ける音の質感を探求するソフトウェア・シンセや、中古のドラムマシンを駆使し、音そのもののアイデアを書き留めるスケッチブックを作ることからスタートした。その後、1日に10~15秒分の音楽を丹念に積み重ね、最終的に13分に及ぶ、テンポやジャンルに縛られない意識の奔流のような作品へと結実させている。

自由で、生きている感じにしたかった。サウンドデザインとして考えて、予測不能で圧倒的な密度を持つものを作りたかったんだ。音楽がどんどん“完璧”で無菌的になっていく中で、電子音楽における“人間らしさ”をどう残すか、それを考え続けたい
- Flying Lotus

アートワークは、イラストレーターのクリストファー・イアン・マクファーレンが担当。フライング・ロータスは、幼少期に親しんだカートゥーンへの共通の愛を通じて彼と意気投合したという。

『レンとスティンピー』とか、サタデー・ナイト・ニコロデオン(SNICK)みたいな感じ。
俺と同世代なら分かるはず(笑)。とにかく才能ある人で、ずっと一緒に仕事したかったんだ。
- Flying Lotus

このいたずら心に満ちたカートゥーン的美学は、フライング・ロータス自身が敬愛する『ザ・シンプソンズ』の影響とも共鳴し、『BIG MAMA』を2010年作『Pattern+Grid World EP』の精神的続編とも言える作品へと位置づけている。ブレイクコアとIDMを自在に横断する、フライング・ロータスならではのダンサブルで遊び心あふれる側面が前面に押し出された一作だ。

さらに本作『BIG MAMA』は、フライング・ロータス名義として初めて〈Brainfeeder〉からフルリリースされる記念碑的作品でもある。

自分が作ったレーベルと、もっと近い距離で一緒にやるタイミングだと思った。
グラミーにも何度も行ったし、大きな作品とも肩を並べてきた。
いい環境を築けたと思うし、もう十分その時が来たんじゃないかな
- Flying Lotus

『BIG MAMA』は、3月6日(金)に12inch(ブルー・ヴァイナル)、デジタル配信で発売。12inchは数量限定・日本語帯付き仕様でも展開される。

フライング・ロータス|Flying Lotus
ロサンゼルス出身のスティーヴ・エリソンことフライング・ロータス(別名キャプテン・マーフィー)は、この20年にわたり21世紀音楽の形を決定づけてきた重要人物の一人だ。アリス・コルトレーンやマリリン・マクロードといった音楽的レジェンドを家族に持ち、ビートメイキングからアニメまで幅広い影響を受けながら育った。
2000年代後半には、ジャズ、ヒップホップ、未来的サウンドを融合させた独自の表現でLAの【Low End Theory】を中心に注目を集め、〈Warp Records〉からリリースされたアルバムにはケンドリック・ラマーやデヴィッド・リンチ、サンダーキャット、エリカ・バドゥら錚々たる面々が参加。ケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』へのプロデュース参加など、現代音楽史に残る作品を数多く手がけてきた。
音楽のみならず映像表現にも強いこだわりを持ち、立体映像やアヴァンギャルドな照明を用いたライブ演出でも高い評価を獲得。近年は映画・アニメ分野へも活動を拡張し、『V/H/S 99』への参加や、主演アーロン・ポール、エイザ・ゴンザレス出演の映画『Ash』では監督・作曲を兼任。Netflixアニメ『Yasuke』やのNBAのレジェンド、マジック・ジョンソンのドキュメンタリー「マジックと呼ばれる男(原題:They Call Me Magic)の音楽も手がけている。
2024年秋には、ドーン・リチャードとシッド・スリラムを迎えたハウス寄りのEP『Spirit Box』を発表。ジャンルや表現手法に縛られない、予測不能な創作姿勢は今なお進化を続けている。

label : BEAT RECORDS / Brainfeeder
artist : Flying Lotus
title : BIG MAMA
release:2026.3.6
TRACKLISTING:
01. BIG MAMA
02. CAPTAIN KERNEL
03. ANTELOPE ONIGIRI
04. IN THE FOREST - DAY
05. BROBOBASHER
06. HORSE NUKE
07. PINK DREAM
商品ページ: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15637
配信: https://flyinglotus.lnk.to/bigmama

12inch(ブルー・ヴァイナル/片面スクリーンプリント)

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