「Nothing」と一致するもの

Peaking Lights - ele-king

 禁煙してからすでに8年以上経っているが、このアルバムを聴いているとたまらなく吸いたくなる。いかんいかん。そう思っていると本当に煙が夢に出てくるから困る。だからこういうことを安易には言いたくないのだけれど、それにしたってこれは......スモーカーズ・デライトなアルバムである(『ピッチフォーク』はこれをアヘン・フレンドリーな作品だと評しているが、そうなのだろうか......)。いずれにしてもこの音楽はサイケデリックであり、ダブである。音の幻覚作用に関する優れた調合士として名高い、サン・アローを追いかけている三田格が何故このアルバムをスルーしたのか理解しかねるほどだ。

 アメリカはウィスコンシン州マディソンの男女によるピーキング・ライツ(頂点に達する灯り)は、2年前に1枚のアルバムをCDRやカセットテープといったメディアをメインにリリースしている〈ナイト・ピープル〉から発表している。彼らのセカンド・アルバムにあたる『936』はあたかもLAヴァンパイアーズのアルバムに続くかのように、〈ノット・ノット・ファン〉の最近の傾向を象徴する作品となっている。つまり、ダビーでサイケデリックだが、ポップなのだ。
 ピーキング・ライツのポップさは、彼らのわりとはっきりしたメロディラインにある。ローファイで、あたかもオブラートで包まれた半透明な世界で反響するような歌でありながら、ここにはメロウネスもある。ヴォーカルを担当するインドラの声はレイジーではあるけれど、ドラッギーなロマンが漂っている。ホープ・サンドヴァルほどエロティックではないにせよ、僕には魅力的だ。もっともベースラインはレゲエ・マナーを押さえ、スピーカーの低音領域を絶えず震わせている。ドラムマシンは始終ゆったりとしたテンポをキープしている。ニュー・エイジ・ステッパーズとLAヴァンパイアーズの溝を埋める......とまではいっていないかもしれないけれど、かなりいいセンまでいっている。曲の随所に挿入されるメランコリックな鍵盤のフレーズも悪くない。ベスト・コーストのような新種のビーチ・ポップと言っても差し支えないだろう。チルウェイヴに取って代わるかもしれない、至福のポップだ。

 オール・ザ・サン・ザット・シャインズ......輝けるすべての太陽よ、彼女はそう繰り返しているが、アメリカの西海岸にはいま、どう考えてもサイケデリックな光に照らされた場所がある。絞り染めのワンピースを来た女が海の家でもくもくになりながらダブミキシングをしている......もしくは、いまそこに陽光が降り注ぐ海がある。目を開けているのがつらいほど、世界は眩しい。ビーチバッグのなかには『936』がある。木陰を見つけて寝そべって、まぶたをゆっくりと閉じて、もう何もしなくていい、何も......。


(↓......そして、橋元優歩さんも同じネタで書いてきたのであった)

橋元優歩
Apr 20, 2011

 ソファーにもたれてキスをしたりしながら、彼氏はギターでノイズを出しつづけ、彼女は歌い、ハンディなシンセでオルガンのリフを奏でつづける。〈ノット・ノット・ファン〉から、ダビーでミニマルなサイケデリック・エクスペリメンタル男女デュオ、ピーキング・ライツの新作がリリースされた。キスをしながら演奏するのはヒッピー、と思っていたが、ピーキング・ライツがヒッピーから受け継ぐものは、そのディープなサイケデリアのみ。退廃的なキャラクターを持った音とは裏腹に、夫婦でもある彼らは、服とレコードとカセットを置く雑貨屋を営み、そこでショウなども行い、〈ノット・ノット・ファン〉をはじめとする音楽コミュニティの活性化に尽力している。
 2000年代後半のサイケデリック・ルネッサンスのなかでは、フリー・フォーク的な文脈からの接続を感じさせつつ、ポカホーンテッドやサン・アローのようなドロドロとしてダブ・ライクなサイケデリック・ファンクの流れに連なり、そしてL.A.ヴァンパイアーズやオーなどウィッチ・ハウスの変則型のようにも捉えることができそうだ。レーベル内の繋がりも強いようで、彼らは音と活動の両面においてシーンを刺激する新しい勢力を生んでいる。
 カセット・テープの音源こそを純粋なものととらえ、ヴァイナルをこの上なく愛するというウルトラ・アナログ志向もピーキング・ライツの特徴だが、この感性もまた最近の若いアーティストに広く共有されているものだ。アナログ音源の神秘化についての議論は措くが、CDを嫌い、mp3のダウンロードに代表される新しい音楽受容の形態に違和感や居心地のわるさを感じる人たちが相当数いるということがよくわかる。彼・彼女らにとって、ニュー・メディアによるフリーティングな音楽受容は、存在論的な不安にすら繋がっているのかもしれない。ピーキング・ライツのふたりは、目に見え、手の届く音楽仲間達と、ショウという体験共有の場を大事にしながら活動をおこなっている。この点、チルウェイヴの主たるアーティストたちとは対照的であって、おもしろい。

 さて、本作はエメラルズを透して見たタンジェリン・ドリームのような、多分にクラウトロックの要素を含んだアンビエント・トラック"シンシー"で幕を開ける。スペーシーで神秘的、そしてどこかしら身体を縛る緊張感がある音だ。2曲目の、ダビーで躍動的なベースに縁どられたアングラ・ダンス・ナンバー"オール・ザ・サン・ザット・シャインズ"でその緊張がほどよく解かれる。インドラのレイジーな唄もよい。先日CD化されて話題にもなった70'Sスペース・サイケ・バンド、ギャラクシーの女性ヴォーカルを思わせる。唄というか、ぐるぐると飽きることなくリフレインされる詞が退廃的で危険な香りを漂わせ、本当に、これを聴いているだけでは彼らの活動のポジティヴィティが理解できないほどだ。世間を無視し、他人の音には関心も寄せず、延々と薄気味のわるい温室でじゃれあって暮らすアダムとイヴ。そんな画が浮かんでくる。"バーズ・オブ・パラダイス"などもまさにそうだ。"ヘイ・スパロウ"などシド・バレットを煮崩したジャム、とでも喩えたい、不健康でバッド・トリッピンなナンバー。個人的には"マシュマロ・イエロー"のようなかっちりとしたビートのあるものが好きだが、このアルバムを統べているのは、そうした甘い腐臭とでもいうべきデカダンスのほうだ。
 こうしたデカダンスには、逆に未来を伐り拓くような、あるいは未来を滅ぼすようなエネルギーがあるのだろうか。彼らのような音とチルウェイヴとをどうしても比較したくなるのだが、それはチルウェイヴという逃避のマナーに私自身が新しいものを感じているからである。逃避は、あくまで逃避であって、現実世界を睥睨するような態度ではない。ひとたび世界に舞い戻ると傷ついてしまう可能性が残されている。それに比して、デカダンスは世界に対していち段上位で構えている。そういう強い態度が彼らのクールな佇まいを作っているのかもしれない。
 ピーキング・ライツが鳴らしているのは、めそめそしたり、傷ついたりしない、現在聴けるなかでももっともハードな部類の音だと思う。逃げながらも絶えず世界を意識せざるをえない、夢を見ながらも常に醒めざるをえないチルウェイヴ的な感性に、私個人はより多く共感する。だが、このストロング・スタイルのサイケデリックがこれからの10年にどのような遺伝子を残すのかは楽しみだ。

Battles - ele-king

 『グロス・ドロップ』に最初興奮できなかったのは、1曲目を聴いて、このメジャー2作目はハードコアの緊張感をデジタルな感性で再構築した『ミラード』の方法論の延長線上にあり、私は彼らも自己模倣と無縁でなかったのかと複雑な気持ちになったからだが、真剣に何度も聴くうちに『グロス・ドロップ』は『ミラード』の圏域に留まるというよりも、その領域の外へ向かう"ベクトル"を音で描けばこうなるのではないかと思った。反射した鏡像が無限に増殖する数列的なイメージから直線をもたないフラクタルな空間認識へ、ドラスティックなきりかえしがこの2作のあいだにあるということは、アートワークにある種象徴的にあらわれているが、それ以上にバンドにとってタイヨンダイ・ブラクストンの脱退は小さくない事件だった。私は残念ながら今回彼らに取材する機会はなかったので、ことの次第はメディアの伝えることで知るに過ぎないが、メンバーがひとり欠ければバンドの力関係は決定的に変わる。バトルズのように(ほとんど)主従関係をもたない、グループ全体の運動そのものを音楽に転化するスタイルではなおさらで、イアンもジョンもデイヴも途方にくれたにちがいない。しかし私は思うのだが、半分以上作業が進み、完成形が見えた作品を放棄し、いちから作り直すことこそ、モノを作る人間の生き甲斐である。制作過程という、いちばん濃密な空気に戻ることができるからだ。そのとき、発表するあてのない作品は彼らだけのものになり、彼らはこのメジャー1.5作目ともいえる音源をのりこえるべく、3人のバトルズとして作業を再開することになった。

 その結果できた『グロス・ドロップ』の第一印象は先に書いた。書き忘れたが1曲目の曲名は"Africastle"という。アフリカとキャッスル(城)を組み合わせた造語だが、アフリカを思わせるところはほとんどないストレートなリズム・ストラクチャーを時間軸に沿って提示する。ところが嵐のような曲調が嵐のように去った後の後半のノンビート部分で曲調はだしぬけにファニーになり、それが2曲目の"Ice Cream"へのブリッジになる。"Ice Cream"はタイヨンダイのヴォコーダー・ヴォイスが印象的だった『ミラード』のシングル曲"Atlas"に対応していて、彼の不在を埋めるようにこの曲では客演に招いた〈Kompakt〉のチリ人、マティアス・アグアーヨの歌声を加工し、"Atlas"路線を伸張しているが、"Africastle"よりこっちの方がアフリカといわないまでもファンキーである。アウトロなどデイヴィッド・モスがドゥーワップをやってるみたいだと書くと苦笑されそうだが、この2曲で例示するまでもなく、『グロス・ドロップ』では各曲のモチーフが他の曲で微妙に変化し反復される。"Futura"と"Inchworm"のリズムの表裏――それが音楽の南と北の関係を暗示するのはいうまでもない――、"Wall Street"のせわしない情景描写とかつて「知っているのは 君と機械のことだけ」("Engineers")と歌ったゲイリー・ニューマンに歌わせた"My Machine"の文明批評......『グロス・ドロップ』の前半はアルバム全体を鏡像のように反転させた『ミラード』(あるいはそのプロトタイプとしてのEPシリーズ)のガッチリした構築性とはちがう、有機的なつながりをもつ。というか、楽曲そのものがシンコペートさせることでプログレ風の組曲形式と似て非なる、ある種の即興音楽に通ずる対話がそこでは行われているだけど、スティールパンを思わせるギターの音色とハンドクラップが跳ねる7曲目の"Dominican Fade"でバトルズの問答はロックからワールドミュージックに意図的に逸れはじめる。もちろんそれはオーソライズされたワールドミュージックではなく、皮膚感覚を頼りにしており、必然的にエキゾチシズムと無縁ではない。ブロンド・レッド・ヘッドのカズ・マキノとボアダムスのEYEの参加をエキゾチシズムとみなすのは異論があるかもしれないが、外国との障壁がほとんどなくなったいまでも、いや、だからこそ、海外のシーンに影響を与えつづけるふたりの日本的な身体性ないしは訛のようなものは『グロス・ドロップ』の"揺らぎ"を象徴するものとして逆説的に浮上せざるを得ない。

 バトルズとボアダムスというオルタナティヴ・シーンの両極による幕引きの"Sundome"のトロピカ/リズムとでもいいたくなるメカニカルな祝祭性はトリオ編成になったバトルズが重から軽へ、暗から明へきりかわったことを意味するだけでなく、リズム・アプローチで行き詰まったダンスミュージックとしてのロックがポスト・ダブステップとかJUKEとか、ここしばらくのビートミュージックと拮抗するグルーヴをもちはじめたいち例であるといってもいいすぎではない。

Chart by JET SET 2011.04.18 - ele-king

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1

CALM

CALM MELLOWDIES FOR MEMORIES...ESSENTIAL SONGS OF CALM »COMMENT GET MUSIC
りすぐりの楽曲からエクスクルーシヴ・ナンバーまで全10曲を収めた珠玉のベスト・アルバム!Calmとして14年活動し、自身が一度キャリアを総括するべく、ベスト・アルバムをリリース ! コンパイルを担当するのは、中村智昭 (Musicaanossa)。

2

GATTO FRITTO

GATTO FRITTO S.T. »COMMENT GET MUSIC
毎度爆発的人気を誇るウルグアイ・レーベルInternational Feelより、昨年のカルト・ヒット作"Illuminations"で鮮烈なデビューを飾った"Hungry Ghost"の片割れ、Gatto Frittoによる1stアルバム。500枚限定&重量盤2枚組。

3

SBTRKT

SBTRKT LIVING LIKE I DO »COMMENT GET MUSIC
覆面トライバルUKベース天才Sbtrktが、The XXのFour Tetリミックスのヒットも記憶に新しいYoung Turksからぶっ放すボムがこちら!!

4

ONUR ENGIN

ONUR ENGIN EDITS VOL.3 »COMMENT GET MUSIC
遂に名門G.A.M.M.にもフックアップされたトルコ出身のプロデューサーOnur Enginですが、やっぱり今回も良いです!

5

FLYING LOTUS

FLYING LOTUS COSMOGRAMMA ALT TAKES »COMMENT GET MUSIC
Cosmogrammaのアウトテイク集がヴァイナル化されました!!

6

FRANKLIN THOMPSON

FRANKLIN THOMPSON ANNIVERSARY »COMMENT GET MUSIC
Dam-Funk~PPUファン直撃、Stones Throwが発掘した80'sエレクトロ・シンガー!!『Planetjumper EP』が好評だったFranklin Thompson、今回はスウィートな80'sディスコ・ナンバーです!!

7

CARIBOU

CARIBOU SWIM (REMIXES) »COMMENT GET MUSIC
Motor City Drum Ensemble、Gold Pandaによるリミックス!!

8

STEVE REICH / KIRA NERIS

STEVE REICH / KIRA NERIS VAKULA REMIXES »COMMENT GET MUSIC
ミニマル・ミュージック代表者による'09年に初演された作品"2x5"(ギター2本、ベース1本、ドラムス1台、ピアノ1台の合計5つの楽器が2セットに由来)のウクライナ出身の気鋭Vakulaによるハウス・リミックス。完全初回限定の180gクリア・ヴァイナル仕様!!

9

SKYLEVEL

SKYLEVEL SKYLVEVEL 02 »COMMENT GET MUSIC
いまだ謎多きSkylevelに加えて今回はRush Hourからの傑作リリースでお馴染みのNebraskaが参戦。めちゃ最高なカットアップ・ジャズファンク・ディスコを提供してます!!

10

MURCOF

MURCOF LA SANGRE ILUMINADA »COMMENT GET MUSIC
メキシコの音響作家による美麗アンビエント傑作アルバム!!UK名門Leafからのリリースでお馴染み、映画音楽も手掛けるメキシカン・エレクトロニカ/ミニマル・ハウス・シーンの天才が絶好調Infineから初登場リリースです!!

Chart by JAPONICA 2011.04.18 - ele-king

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1

THE PHENOMENAL HANDCLAP BAND

THE PHENOMENAL HANDCLAP BAND TEARS /15-20 (REMIXES) TUMMY TOUCH / US / 2011/4/12 »COMMENT GET MUSIC
NYの名だたる気鋭ミュージシャンが集結したスペシャル・バンドTHE PHENOMENAL HANDCLAP BANDのリミックスCDアルバムからのヴァイナル・カットEP。注目は"生"の躍動感溢れるハンドクラップ・グルーヴにギター/シタール等がエキゾチックな演出を施しつつトライバル・ダビーなサイケ・ダンス・リミックスへと仕上がったLEE DOUGLAS & LOVEFINGERSによるプロジェクトSTALLIONSによるA面"TEARS"リミックス!フロアの温度グッと上げること請け合いの高揚感溢れる好リミックスです。

2

DOG EAT DOG

DOG EAT DOG DOG EAT DOG CLAREMONT 56 / UK / 2011/4/5 »COMMENT GET MUSIC
80年代初頭、ポストパンク~ノーウェーヴ・シーン真っ只中のニューヨークのアンダーグラウンド・シーンで活動していたDOG EAT DOG(90年代の同名のミクスチャーバンドとは無関係)なるバンドのライブレコーディング集。1981~1983の3年間の活動で、一枚の作品も残さなかったにもかかわらず、ESG、LIQUIDLIQUIDらとも共演し、当時のシーンの一端を担っていたDOG EAT DOGの初音源となる作品。さらに、ジャケットはキースへリングによるオリジナル・アートワーク!

3

NABOWA

NABOWA SUN E.P. MOGIE / JPN / 2011/3/31 »COMMENT GET MUSIC
初となるシングル作「SUN」が遂にリリース!西日本最大級のミュージックフェスティバル「SUNSET LIVE 2010」のオフィシャルソングとして使用され、ライブでも人気急上昇中の痛快疾走ナンバー「SUN」!昨年時計ブランドCITIZEN"ATTESA" のPV に抜擢され、リリースが待ち望まれていた「tick tick away」を収録した話題作!※このCDの売り上げの一部を日本赤十字社を通し、東北地方太平洋沖地震の被災地の方々へ寄付いたします。

4

PEABODY & SHERMAN

PEABODY & SHERMAN ALL YOUR BASS ARE BELONG TO US SUPER BRO / US / 2011/4/10 »COMMENT GET MUSIC
<BASTARD JAZZ>、<ZZK>の人気レーベル両雄もリミックス参加のA面もさることながら、、実は本盤オリジナルのB面がすこぶる良いんです。土着的な声ネタ/ホーン・サンプルを散りばめつつ心地よいグルーヴでループするエスニック・ブレイクスのB-1、カリブ~クンビア臭を漂わせるミッド・グルーヴ・ ブレイクスB-2、そしてエキゾチック・ダブなダウンビーツ・トラックB-3のDJ感覚にピタリとハマるバランス良いナイスすぎるブレイクビー ツ・トラック×3!

5

TERRAS

TERRAS TERRAS JAPONICA / JPN / 2011/3/23 »COMMENT GET MUSIC
90年代初頭ハードコア/ミクスチャー・バンドとして絶大な人気を誇ったRise>From the Deadのベーシストに10代で抜擢、その後、京都を代表するバンドSOFTにサックスで加入、イギリスへ渡りソロとして活動、Love Streams agnes b.プロダクションの映画『Elvis Pelvis』のサントラを手がけるなど多岐に渡り活動しているマルチ・リード奏者'Yang Bo'ことShoheiKawamotoが20年近く積み重ねてきた多彩な活動を経てたどり着いたニュープロジェクト。所謂ジャズ・バンドとは程遠い個性 派バンドで活躍するミュージシャンが奏でる「印象派ジャズ・ポエトリー」。

6

BLACK COW

BLACK COW CENTURY 22 (DJ N.I.J. EDIT) / SMILING KUNGFUSHI BLACK COW / JPN / 2011/4/12 »COMMENT GET MUSIC
「DJ」のための現場重視型エディット・レーベル<BLACK COW>第5弾!A面には某人気ヒップホップ・グループのDJが"自分が現場でDJプレイしたい"という一心でロング・エディットを施したという、疾走するドラム・グルーヴにエフェクトがかったコーラス・ワークがグッと交わりテンション掻き立てるキラー・ファンク・チューン"CENTURY 22"を、そしてB面にはフュージョン・エッセンスも香るメロウネスなソウルフル・ダウンテンポ"SMILING KUNGFUSHI"を収録。

7

TODD TERJE

TODD TERJE RAGYSH RUNNING BACK / GER / 2011/4/10 »COMMENT GET MUSIC
北欧のリエディット・マスターが待望となる久々のオリジナル・プロダクション!SE溝の"INTRO"に始まり、ミニマルに攻め立てる肉厚インスト・ブギー・ファンクな"RAGYSH"、これぞ北欧ディスコ!なメランコリックなメロが舞うシンセ・ブギー"SNOOZE 4 LOVE"、そして小気味良いパーカッシヴ・グルーヴにSEの嵐を通過しグルグルとピッチ変化するマジカル・トラック"BONYSH"のマスト過ぎる内容!

8

TWICE

TWICE BLACK AROMA EP VOL.1 BLEND IT! / FRA / 2011/4/10 »COMMENT GET MUSIC
推薦盤!スロウジャム~ニュー・ソウル、ディスコと、ハイセンスなマッシュアップ/エディットを手掛ける謎のクリエイターTWICEによる4ト ラックスEP!

9

ナカムライタル

ナカムライタル LOST TAPES OUTPUT / JPN / 2011/3/27 »COMMENT GET MUSIC
京都が誇る最重要パーティー「OUTPUT」首謀者ナカムライタルが待望の初ミックス作品をリリース!マスタリングに盟友KND、アートワークは SHOJI GOTO、と「OUTPUT」所縁の面々と共に創り上げた渾身の一枚。

10

L'ORCHESTRE KANAGA DE MOPTI

L'ORCHESTRE KANAGA DE MOPTI KANAGA DE MOPTI KINDRED SPIRITS / NL / 2011/4/10 »COMMENT GET MUSIC
マリの国営レーベル<MALI KUNKAN>に残されたL'ORCHESTRE KANAGA DE MOPTIなるグループによる77年産のレア音源リイシュー。エキゾチック度高めな流麗アフリカン・ヴォーカル・ナンバー~激烈パーカッシヴ・グルーヴに ダビーな掛け声も入り混じる祝祭アフロ・ファンク、アフリカンAOR的ブルージーなギター語り弾き(!?)ナンバーまで、中近東/カリブの音楽性 もどことなく感じられる豊潤な音楽土壌が培われていたと思われるマリ産特上アフリカン・ミュージック傑作盤!

Grimes - ele-king

 ダブステップの展開の途上で、いつしかビートのないものが生まれてくるようになった、という話を聞いて感心したことがある。ひとつのジャンルがジャンルとして成熟し先鋭化していくなかで、その根本の要素がそっくり無になる......これは非常におもしろい現象であり、真理だ。ビートを突き詰めたらビートがなくなってしまった、と。それは本当に無になってしまったというよりは、過度に徹底された結果の姿であって、いわば「ひとつの究極」。むかし「エロ単語しりとり」というものが仲間内で流行ったが、エロ概念がいつしか先鋭化し、「松」や「峰」などといった、一見どこがエロいのかわからない単語へと変化していったものだ。それはともかく、いまチルウェイヴもまたひとつの極点へと向かっているように見える。

 グライムスことクレール・ブーシェは、まだ20歳そこそこの女性アーティストだが、ウィッチ・ハウスがハウ・トゥ・ドレス・ウェルのつづきをやろうとするような、玄妙にしてエッジイな音楽を作っている。本作はデビュー・フルとなる作品で、発表自体は昨年のものだが、ジャケットを改めたEU盤がこの3月に〈ロー・レコーディングス〉よりリリース、さざ波のように彼女の名が広がりつつある。本人は自らの音を「ゴス・ポップ」と呼んでいるらしいが、たしかにエズベン・アンド・ザ・ウィッチやゾーラ・ジーザスなど、ゴシックなニュアンスのシンセ・ポップが基調となったアルバムだ。

 しかしたとえば"ワーギルド"や"ラーシック"などのもつれるようなリズムとゴーストリーな音像には、ハウ・トゥ・ドレス・ウェル(以下、HTDW)がそうであるように、なんらかの趣味性の中に回収されてしまうことを拒絶した結果が焼き付けられているように思う。ゴシックという世界観や趣味性に安住する音だとはとても思われない。HTDWには「愛」をめぐる沈思と黙考の姿勢があった。グライムスは正直なところよくわからない。曲のタイトルからしてめちゃくちゃで何を言っているのか判然とせず、聴き手を攪乱するいたずらなフェアリーといった趣もあれば、曲の真意や自分自身の心など誰にも見せないという拒絶のサインであるようにも感じられる。しかし他者からの干渉を避け、純粋に自らの思索に没入したい、両者の奥深くにはそうしたモチベーションがあるのではないか。奥へ、底へ、もっと深くへ。ベッドルームに立てこもり、まどろむようにリヴァービーなローファイ・シンセ・ポップを張り巡らせたチルウェイヴは、さらにドアの反対方向へと歩みを進めているようだ。ローファイとはいえドリーミーな心地よさから決して逸脱しないというのがチルウェイヴの流儀に見えたが、HTDWやグライムスはコンプのかけ過ぎで音が壊れてしまっている。意味的にも音的にも、彼らはバリアを増強しすぎてバリアを破る存在になりつつあるのかもしれない。冒頭の"アウター"のリヴァービーなキック音は、まさに雑音だらけのこの世の外(ほか)へと退出せんとする宣言のようにも聴こえてくる。チルではなく、キルするようにあたりをはらう迫力がある。ドアを閉ざし、彼らは別のドアを開けることになるのかもしれない。

 彼女にはまた、ジュリアナ・バーウィックのような実験性もある。バーウィックほど過激ではないにしろ、"サグラド"や"ワールド・プリンセス"で試みられているのは、自らの声の可能性を押し広げることだ。教会音楽的な和声や音の伸張が、無表情なビートに伴われてスタイリッシュに展開されている。いっぽうにギャング・ギャング・ダンス、あるいはハイ・プレイシズとも比較できるトライバリズムがあり、両者がエキセントリックな対比をみせているのもおもしろい。ミステリアスだが、凛々しく意欲的な作品だと思う。こうした方法に触発され、2010年代は女性の一人ユニットが撩乱となる10年になってほしいと思っている。

Egyptrixx - ele-king

 中東動乱も相変わらずヒート・アップしているようだけれど、エジプトで最初に騒動が持ち上がったときにヴィンセント・ラジオで(多少悪乗りも自覚しつつ)"エヴリバディ・ブリーディング(全員流血)"をかけたデヴィッド・サッカのフル・アルバムが完成(MP3でのリリースをカウントするとこれでセカンド・アルバム)。トロント在住でエジプトのトリックを名乗るUKファンキーのホープといえる逸材。アイコニカのリミックスを含む「ジ・オンリー・ウェイ・アップEP」やアアア!リアル・モンスターズからの「バトル・フォー・ノース・アメリカ」といった先行リリースからの採録は1曲もなく、シンセサイザーのタコ踊りが楽しい"エヴリバディ・ブリーディング"はいまだとダブステップとシカゴ・アシッドを横断させたドロップ・ザ・ライムのミックスCD『ファブリックライヴ53』にリスティングされている。

 聖書に目があるというタイトルはちとコワい。あちこちのホテルの部屋に置いてある聖書が監視カメラに思えてくる。聖書とエジプトといえばフロイトの......ま、いっか。シンセサイザーが自在に躍る陽気なダブステップといったシングルの路線をさらに増幅させた前半から中盤までの展開はどれも期待通りの出来で、あっさりとガラージに落とし込まれたタイトル曲や寸止めの幸福感が繰り返される"ナポリ"などイメージの豊かさにまずは圧倒される。昨年末にリリースされた〈ナイト・スラッグス〉のレーベル・コンピレイションにも収録されていた"リベレイション・フロント"(Kをつければザ・KLF)はシカゴ・アシッドをまったく違う角度から構築し直したような曲で、どこかリッチー・ホウティンを彷彿とさせつつ淡々とした狂気に埋没させてくれる。これはいい。『ナイト・スラッグス・オールスターズ』でもベスト・トラックだと思っていたけど......やはりいい。マヤ・ポステップスキーらのトラストをヴォーカルにフィーチャーした2曲もなかなか効果的。

 全体のイントロダクションやサイドCのオープニングとなる"ルークス・テーマ"をひとつの予感として、サイドDは全体に暗く、重い雰囲気に包まれた別世界へと突き進んでいく。ここで僕は完全にやられてしまった。ここに至るまでの流れをばっさりと否定してしまうかと思うほど内向的で、ダブステップに対する誤解があるとしかいえない展開なのに、暗さのなかに散りばめられた光の乱舞やネガティヴであることも楽しんでいるかのような乱暴さがそれを補って余りあり、さらにフリーキーな展開を恐れない"ベアリー"が止めを刺してくる。"ベアリー"は本当に強力である。アンダーグラウンド・レジスタンスがガラージ・ハウスの定義を書き換えたかのように聴こえる。"パニッシャー"をラリー・ハードがリメイクしたという喩えはどうだろうか...って、なんだか野田努のような文章になってしまった。そして、すべての集大成といえるエンディングへと雪崩れ込む。前半の持ち味と後半のダイナミックスが最後に来て完全に溶け合ってしまう。あー、カッコいい。これ以上、原稿なんか書いている場合じゃない......。
 とてもエレガントなベース・ミュージックの誕生である。ブラボー! コマツ!

2562 - ele-king

 1曲目"ウィナンプ・メロドラマ(Winamp Melodrama)"が圧巻。チョップド・ドラムの派手な展開、さりげないヴォコーダー。プラスティックマン並みのミニマリズム(最小限)の構成であり ながら、やたらドラマティック、あるいは、昨年ダンスフロアを沸かせたUKファンキーのヒット曲、ジョーの"クラップトラップ"のエレクトロ・ヴァージョンとでも言えばいいの か、これは間違いなくDJに好まれるトラックだ。というか、もう使っているDJも少なくないんじゃないかな。デイヴ・ユイスマンの「踊らせたるぜー」とい う気合いが鮮やかなカタチで具現化している。2008年、デビュー・アルバム『エアリアル』によってベルリン・ミニマルとクロイドンのダブステップの溝を 埋めたオランダ人は、翌年のセカンド・アルバム『アンバランス』でデトロイト・テクノに接近すると、2年ぶりとなるサード・アルバム『フィーヴァー』では マントロニクスやクラフトワークのエレクトロを訪ねている。オールドスクール・エレクトロが鳴り響く、ディスコのダンスフロアに目を向けている。それがア ルバム・タイトル『フィーヴァー』の意味するところであろう。
 要するに......これはジョイ・オービソンのような4/4 キックドラムのダブステップのさらにその先を目指している音楽だとも言える。アルバムに収録されたすべての曲でそれが成功しているかどうかはともかく、少なくもと彼は挑戦して、新しい一歩を踏み出そうとしている。

 『フィーヴァー』のベスト・トラックは間違いなく"ウィナンプ・メロドラマ"だが、2曲目の"チーター"にもがっつりと身体を揺さぶられる。ここではハンドクラップを効果的に......というかほとんどキックドラムとハンドクラップでビートを組み立てている。言ってしまえばUKファンキーのテクノ的な展開だが、この人のセンスの良さによって素晴らしいトラックになっている。
 "ジャックスタポーズ"のような、マントロニクスめいた(つまりオールドスクール・エレクトロな)ディスコ・トラックも魅力的だ。"アクアティック・ファミリー・アフェア"のように、アンダーグラウンド・レジスタンスのダークなファンクを彷彿させるトラックもあるし、"インターミッション"や"ウェストランド"、そしてタイトル・トラック"フィーヴァー"には、『アンバランス』から続く彼の、カール・クレイグにも似たシュールなフィーリングが展開されている。
 また、"ブラジル・デッドウォーカー"や"ディス・イズ・ハードコア"、また"ファイナル・フレンジー"といったトラックは彼の故郷がテクノとハウスにあることを激しく主張している。このアルバムにおける熱量の高さがストレートに出ているトラックでもある。
 『フィーヴァー』はパワフルなダンス・アルバムである。2562は、いま彼のキャリアにおいてピークに向かっているのではないだろうか。

[tUnE-yArDs] - ele-king

 2011年、すでに何人かの素晴らしい女性ミュージシャンが登場している。本サイトでも何枚か紹介している。しかし、チューン・ヤーズを名乗る、カリフォルニアのメリル・ガーバスはあまりにも圧倒的。5月にセカンド・アルバム『WHOKLII(フーキル)』がリリースされるが、彼女の音楽を聴いているとニーナ・シモンとアリ・アップとM.I.A.が幸せに踊っているような錯覚に陥る。パワフルで、エネルギッシュで、とにかく元気だ。
 まずはこれを見て、チューン・ヤーズの爆弾のようなアルバムを待とう!

R.E.M. - ele-king

 このあいだ『ピッチフォーク』で生中継のストリーミングがされた、LCDサウンドシステムのラスト・ライヴを観て僕は案の定ボロボロとパソコンの前で泣いていたのだけれど、それは実に見事な幕引きであった。ジェームズ・マーフィは自分のやってきたことにけじめをつけるものとしてそのライヴを「葬式」だと表現していたが、キャリアを網羅する3時間40分で彼は音楽仲間を総動員して自分たちが投げかけてきた音と言葉をすべて出し切るかのようだった。「最後の一曲だよ」と言って"ニューヨーク、アイ・ラヴ・ユー・バット・ユア・ブリンギング・ミー・ダウン"が演奏されると、ジェームズは自分が信じてきたものへの失意と迷いを歌い、そして、「もしそうなら、この歌があるよ」という言葉でそのバンドを終わらせたのだった。それを僕たちに伝えることこそが、自分の役目だったと言わんばかりだった。

 LCDのそのライヴを観終えて、そしてこのR.E.M.の通算15作目となる新作『コラプス・イントゥ・ナウ』を聴いて、R.E.M.は自分たちのバンドの終わらせ方は見えているのだろうか......と僕はふと思った。もちろん、長きに渡ってアメリカのロック・バンドのひとつの指標であり続けた彼らに終わってほしい、ということでは断じてない。80年代から90年代頭にかけてのもっとも勢いがあったときの彼らをリアルタイムで知らない僕ですら、後追いで聴いていくうちにアメリカの数多くのバンドのなかに彼らの影響があることを感じ取ることができたぐらいだから、その功績は計り知れないものがある。リベラルな立場でつねにその時代に起こっていることを見据えながら、しかしそのことを詩的な言葉とパンクが根幹にあるしなやかなサウンドで表現してきたアメリカの知性がR.E.M.である。しかも、それが退屈な誠実さにはならない独特のシニカルさやニヒルさを彼らは備えていたし、かと言ってときには"エヴリバディ・ハーツ"のような言ってしまえば大衆的なアンセムを歌うことからも逃げなかった。それは海を越えてレディオヘッドのようなバンドにも引き継がれたし、アメリカではザ・ナショナルのようなバンドにいまもきちんと息づいている。
 ただ、その責任感の強さからなのか、ここ10年ほどR.E.M.は自分たちの役割を負いすぎるようなところがあったようにも思う。2000年代は彼らにとってブッシュ政権下のアメリカのなかで、しかしそのことに強い違和感を覚えるアメリカ人として、どのような表現が可能かということに挑んでいた時期だった。だから〈VOTE FOR CHANGE〉ではその先頭に立ったし、それでも2004 年ブッシュが再選されるとニューヨークで「これは世界の終わりだけど、僕はだいじょうぶ」と歌い、リスナーを奮い立たせた。だが2005年の『アラウンド・ザ・サン』は如実にその落胆が反映された重々しいアルバムであったし、その反動となった2008年の『アクセラレイト』は怒りとシニカルさに覆われたパンク・アルバムとなった......それらは、かつての彼の作品群にあったような軽やかさを見つけにくいものであった。長いキャリアのなかで背負ってきたものを、彼らはいつしか下ろすことができなくなっていたのかもしれない。

 『コラプス・イントゥ・ナウ』は政権交代後のはじめてのアルバムで、その分風通しの良さを感じるアルバムである。"ディスカヴァラー"は視界が開けていくような鮮やかなオープニングだし、"オール・ザ・ベスト"や"マイン・スメル・ライク・ハニー"のようなロックンロール・チューンはいまもスマートな体型とファッション・センスを保ったマイケル・スタイプのカッコ良さをはっきりと示している。"ウーバーリン"は名曲"ルージング・マイ・レリジョン"を思い起こさせ、ピーチズとのデュエットもキマってるし、パティ・スミスやエディ・ヴェダーのような盟友の参加もファンなら納得だろう。
 だが、これもまたR.E.M.が自分たちがずっと求められてきたことに対して、きっちりと応えたアルバムであるように聞こえる。とてもバランスの取れた内容の充実作だが、かえって彼らがいまいる場所が見えにくい。自分たちで、世間がイメージするR.E.M.像に忠実に寄り添っているような感じなのである。責任を果たすこととそこから離れることで揺れている......15作目にして、「過渡期の」と形容したくなるアルバムである。

 これまでのキャリアでR.E.M.はその役割を十分果たしてきたが、しかし不思議なことにバンドは完結することなく、いまも自分たちのあり方を模索しながら存続する道を選び続けている。このアルバムに伴うツアーをやらないという選択も、ルーティンのような活動からはいったん距離を置きたいということなのかもしれない。だからこそ音源ではもっと冒険しても良かったと僕は思いもするが、そんな風にして地道に前進し続ける姿もこのバンドらしい。
 だからここからも、R.E.M.の大成はまだ感じ取れないし、その終わり方も見えてこない。ジェームズ・マーフィのような誠実さとも、また違うものを目指しているのだろう。かつて「世界でもっとも重要なロック・バンド」と呼ばれていた彼らは、もうさすがにその場所からは降りてしまったが、まだ自分たちがやるべきことを探し続けている。それはいまもR.E.M.が、オルタナティヴであることの理想を捨てていないということである。

OKI - ele-king

●OKI DUB AINU BAND Presents
『Himalayan Dub~Mixed by OKI vs 内田直之~』
CD発売記念ツアー・ファイナル
4月15日(金) 会場:渋谷 CLUB QUATTRO 開場:19:00 / 開演:20:00
ゲスト: LITTLE TEMPO
チケット:前売¥3,800 (ドリンク別)当日¥4,300 (ドリンク別)
お問い合わせ: 
SMASH: TEL:03-3444-6751 https://smash-jpn.com 

●OKI x 一十三十一 x U-zhaan
アイヌのトンコリ、インドのタブラ、という伝統楽器が生むグルーヴ+、女性ヴォーカル。
新たなるユニットの始動!?初Live緊急決定!!
5月21日(土) 会場:西麻布「新世界」 開場:17:00 / 開演:18:00
前売り予約3000円(ドリンク別)/当日券3500円(ドリンク別)※限定100人※
〔前売チケット予約・お問い合わせ先〕西麻布「新世界 」 
tel: 03-5772-6767 (15:00~19:00) https://shinsekai9.jp/

DUB Chart


1
Israel tafari (same song dub)

2
Bunny Lee - Rasta Dub '76

3
Jammy , Crucial Bunny - Fatman Dub Contest

4
Revorutionaries - Jonkanoo Dub

5
Scientist - Scientific Dub

6
Augustus Pablo - King Tubby Meets Rockers in Firehouse

7
Sly & Robby - Gamblers Choice

8
Augustus Pablo - Original Rockers

9
Lee Perry - Super Ape

10
Joe Gibbs - African Dub All-Mighty
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642 643 644 645 646 647 648 649 650 651 652 653 654 655 656 657 658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706 707 708 709 710 711 712 713 714 715 716 717 718 719 720 721 722 723 724 725 726 727 728 729 730 731 732 733 734 735 736 737 738 739 740 741 742 743 744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765 766 767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790 791 792 793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 808 809 810 811 812 813 814 815 816 817 818 819 820 821 822 823 824 825 826 827 828 829 830 831 832 833 834 835 836 837 838 839 840 841 842 843 844 845 846 847 848 849 850 851 852 853 854 855 856 857 858 859 860 861 862 863 864 865 866 867 868 869 870 871 872 873 874 875 876 877 878 879 880 881 882 883 884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972