「Nothing」と一致するもの

Seba Kaapstad - ele-king

 〈メロー・ミュージック・グループ〉はアメリカのヒップホップ・レーベルとして知られるところだが、今回リリースとなったセバ・カープスタッドは南アフリカ共和国出身者、スワジ人(スワジランドや南アフリカ共和国に居住するバントゥー系先住部族)、ドイツ人2名による異色の混成グループで、音楽ジャンル的にはネオ・ソウルに分類される。そしてかなりジャズ色が強いので、タイプ的にはハイエイタス・カイヨーテとかムーンチャイルドとかに近く、さらにエレクトリックなプロダクションも兼ね備えている。リーダー格はドイツ人のセバスチャン・シュスター(ベース、キーボード、シンセ)で、彼が2013年にケープタウンを訪れた際に南アフリカの文化や音楽に魅了され、もうひとりのドイツ人のフィリップ・シェイベル(ドラムス、ドラム・プログラミング)、ダーバン生まれでピーターマリッツバーグ育ちのゾー・マディガ(ヴォーカル)、スワジランド出身のンドゥミソ・マナナ(ヴォーカル)とセバ・カープスタッドを結成した。

 ゾーとンドゥミソは南アフリカ音楽大学でジャズ・ヴォーカルを学び、南アフリカで開催されるいろいろなジャズ・フェスにも出演し、セバ・カープスタッドとは別にふたりでのデュエット・ライヴ活動もおこなっている。ゾーは大御所のルイス・モホロなどから、タンディ・ントゥリ、マーカス・ワイアット、ベンジャミン・ジェフタといった南アフリカの新世代ジャズを代表する面々とも共演している。そんな彼女がシンガーを務めるところからも、セバ・カープスタッドというグループのカラーが見えてくるのではないだろうか。グループでの活動はドイツと南アフリカにまたがっており、このデビュー・アルバムとなる『シーナ』はメンバー以外にドイツ人ミュージシャンがいろいろと参加していて、ドイツのスタジオでレコーディングを行った模様。ちなみに「シーナ(Thina)」とはズールー語で「私たち」の意味とのことだ。

 アルバムを象徴する曲はタイトル・トラックでもある“シーナ”。セバスチャンの洗練されたジャズ・ピアノが、フィリップの編み出すしなやかなビートと相まってメロウな空間を作り出す。そしてリード・ヴォーカルをとるゾーの歌は、エリカ・バドゥやジル・スコットら往年のネオ・ソウル・シンガーの系譜に属しつつも、アフリカ民謡の影響も感じさせる独特のもの。ズールー語によるラップ~スポークンワード調のヴォーカルも交えたところがセバ・カープスタッドならではの個性のひとつで、ゾーとンドゥミソがデュエットする“アフリカ”でもそうした彼らのルーツを意識した歌が聴ける。ヒップホップ/R&B色の強い“ウェルカム”にしても、途中でアフリカ音楽的なフレーズが登場するなど、常にアフリカというのが彼らの意識の中にはあるようだ。

 牧歌的なコーラスや重厚なストリングスを配した“ドント”に見られるように、サウンド的にはロバート・グラスパーあたりの影響も感じさせると共に、タンディ・ントゥリのような南アフリカ・ジャズとの共通項も見出せる。セバスチャンのピアノがアルバムの中でも聴きどころのひとつだ。ンドゥミソの歌声は中性的な感じで、ナット・キング・コールのようなジャズ・シンガーの系譜を引き継ぐと共に、同時代のシンガーとしてはフランク・オーシャンとかサンファなどに近いところを感じさせる。そんな彼の歌声が印象的な“ディザスター”や“バイ”は、ビート・ミュージックやベース・ミュージック的なアプローチも交えたサウンド。これらの曲や“RFRE”はじめ、アコースティックとエレクトロニックのブレンドはアルバムの随所に見られ、それと混声コーラスの多重録音を交えた“プレイグラウンド”や“ブレス”がセバ・カープスタッドならではの魅力と言える。ジャズとソウル、そしてアフリカ音楽を融合し、そのアフリカ音楽の土着性と現代的で洗練されたアプローチを巧みに両立させたアルバムと言えるだろう。

New Order - ele-king

 ライヴ会場はマンチェスターのオールド・グラナダ・スタジオ。同局のテレビ司会者であり、〈ファクトリー〉レーベルの創始者であり、そして彼らを見いだした人物=故トニー・ウィルソンの番組でも使っていたところだという。
 ということは、そこは1978年9月20日にジョイ・ディヴィジョンが番組『グラナダ・リポーツ』(もちろん司会はトニー・ウィルソン)において初めてテレビ出演し、“シャドウプレイ”を演奏したときの場所になるのだろう。ブックレットの写真を見るとそこそこ広いようだが、道路を走る白黒フィルムを重ねたあのときの“シャドウプレイ”の映像からはそこまで広いスタジオには見えなかった。まあなんにせよ、ここにはノスタルジーと新しさが込められている。“シャドウプレイ”を演奏したときの彼らへの郷愁があり、しかしいまそのときのメンバーは2人いないし、また、5人目のメンバーと呼ばれた天才的な音の実験者マーティン・ハネットも、そして育ての親というには本人も充分に子供だったトニー・ウィルソンもいない。いったいどんな気持ちで彼らはそのとき“ディスオーダー”を演奏したのだろうか。
 今年でリリースしてから40周年を迎えることになったジョイ・ディヴィジョン(JD)のデビュー・アルバム『アンノウン・プレジャーズ』の再発盤は、数週間前に全英チャートで最高5位を記録した。“ディスオーダー”はその偉大なアルバムの1曲目だ。音楽的にはJDの前進ウォーソーのサウンドを引きずっている曲で、この曲の重要な要素であるベースラインはバンドを離れたピーター・フックによるものなのだが……つまり、懐かしくもあり、嬉しくもあり、悲しくもある“ディスオーダー”は、バーナード・サムナーが歌うにはキーが低いということがライヴ・ヴァージョンからはわかる。だが、その曲調はオリジナルよりも明るい。軽快にすら感じる。

 これはほかの誰かも言っていることだが、バーナード・サムナーのもうひとつの才能とは、じつは声だ。エレクトロニクスやディスコを大胆に導入して音楽的な変革を実行し、“ビザール・ラヴ・トライアングル”のような卓越したポップ・ソングを書いたことはもちろんだが、バーニーの声は(歌がうまいとは言えないが)たしかにニュー・オーダー(NO)のトレードマークといえる魅力がある。バンドが長きにわたって活動できている一因だろう。本作でも彼の声は衰えていない。
 それどころか本作ではより快調に動き、羽ばたいているかのようだ。ヴィジュアル・アーティストのリアム・ギリックなる人物に舞台演出を托し、12人のシンセ奏者を擁することで新しいアレンジを見せているここでのNOは、おそらくひじょうに優雅である。それは“サブカルチャー”~“ビザール・ラヴ・トライアングル”においてとく顕著だ。なんとも艶やかでキラキラしている。あの深遠な“ディケイド”や“ハート&ソウル”さえもそうだ。本作の大きな売りもそこだろう。品があって、優雅でキラキラした演奏。NOは、フッキー時代に戻ることはしないし、まだ自分たちは前に進めると思っている。

 スリーヴ・デザインは、今回はピーター・サヴィルではないが美しくミニマルな意匠で、(画面からはまったくよくわからないだろうが)特殊印刷が施された何気に贅沢な作りになっている。
  サブタイトルの「So It Goes」とは、トニー・ウィルソンのグラナダでの番組名であり、カート・ヴィネガット・ジュニアの『スローターハウス5』においてはなんども繰り返される、この世の不条理に対する超越的なフレーズとしても知られる言葉だ。日本語にしづらい言葉だが、伊藤典夫の有名な訳では「so it goes」は「そういうものだ」となっている。そう、(ここにはいろいろな思いや感情があるだろうが、とにかく)、「そういうものだ」ったのだ。

yapoos - ele-king

 ヤプーズが再始動する。1983年に戸川純のバック・バンドとして1年間限定で誕生し、あまりの人気にパーマネント化し、地球最後のニューウェイヴ・バンドとして1987年から1995年までに5枚のアルバムをリリース、そして、2003年に製作されたミニ・アルバム『CD-Y』が最後となっていたヤプーズが16年ぶりに復活です。戸川純、中原信雄、ライオン・メリィ、矢壁アツノブ、山口慎一といったソロ・ライヴではお馴染みのメンバーに加え、Dipのヤマジカズヒデを正式メンバーとして迎え、怒涛の家畜人たちが8月17日の渋谷クアトロに立ちます。題して『戸川純40周年 ヤプーズの不審な行動 「令和元年」レコーディング・ライヴ』。そう、当日の模様はライヴ・レコーディングされる予定です。皆さん、大騒ぎしましょう。

 近年、長らく封印していた「好き好き大好き」だけでなく、「大天使のように」「ラジャ・マハラジャー」、あるいはアポジー&ペリジー名義の「月世界旅行」と、懐かしい曲がボンボン飛び出すなか、絶対に演奏されなかった曲が「昆虫軍」。ヤプーズが再結成されるまで完全封印されるとしていた「昆虫軍」は、果たして、この日、演奏されるのか。


タイトル:戸川純40周年 ヤプーズの不審な行動 「令和元年」レコーディング・ライヴ
出演:YAPOOS
戸川純(Vo)、中原信雄(B)、ライオン・メリィ(Key)、矢壁アツノブ(Ds)、山口慎一(Key)、ヤマジカズヒデ(G)
8/17(土)渋谷クアトロ
18:00 開場 19:00 開演
前売¥4000 当日¥4500(共にdrink別)
6月29日より7月2日まで、クアトロ先行、e+プレオーダー。
一般発売 7月6日 ぴあ、ローソン、e+、店頭。

DE BEREN GIEREN - ele-king

 注目のジャズの新しい波、東京塩麹、そして人気絶頂のスガダイローがブリュッセルの先鋭的なジャズ・ピアノ・トリオ、ド・ベーレン・ギーレン(DE BEREN GIEREN)を迎えうつ。まあ、面白い組み合わせであることは間違いない。大阪公演では、空間現代、ラッパーのNAGAN SERVER(ナガンサーバー)ほか出演。
 ぜひ足を運んで、新しいジャズの波を浴びよう。

大阪9/11(水)梅田CLUB QUATTRO
ゲスト:空間現代、NAGAN SERVER and more
前売 指定席¥4,000(税込み・ドリンク代別途)・スタンディング¥3,000(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00
Info. 06-6535-5569(SMASH WEST)

東京9/13(金)渋谷CLUB QUATTRO
ゲスト:スガダイロー(solo)/ 東京塩麹
前売 指定席¥4,000(税込み・ドリンク代別途)・スタンディング¥3,000(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00
Info. 03-3444-6751(SMASH)

TICKET
8/3(土)下記にて発売開始!
大阪:eプラス(QUATTRO web:7/23-30、プレオーダー:7/23-30)、
ぴあ(P:159-432)/英語販売あり、ローソン(L:54031)、会場
東京:eプラス(QUATTRO web:7/23-30、プレオーダー:7/23-30)、
ぴあ(P:159-372)/英語販売あり、ローソン(L:73556)


主催:SMASH WEST/ VELVETSUN PRODUCTS Inc
総合問い合わせ:SMASH 03-3444-6751
https://smash-jpn.com

James Ferraro - ele-king

 「OPN以降」という言葉はすでに消費され尽くした感もある。もはやこの言葉だけでは何も語ったことにはならない。ゆえに「あえて」反対に問うてみたい。「OPN以前」は何か、と。むろん、その問いに、たったひとつの答えはない。
 だが「あえて」、ひとつだけ答えを挙げてみるならば、「ジェームス・フェラーロ」という名を召喚する必要がある。とはいえ正確には、OPNの初リリースは2007年であり、フェラーロは最初のアルバム『Discovery』を2008年にリリースしているのだから、フェラーロの方がだいたい1年遅れであり、「以前」の存在ではない。ふたりの活動初期は共に00年代末期から10年代初頭にあたる。ほぼ同期ともいえる。
 しかしOPN=ダニエル・ロパティンが、「OPN以降」というキャッチコピーと共に「新時代の現象」として広く理解されはじめたのは、〈Warp〉からリリースされた『R Plus Seven』(2013)以降ではないかと思う。むろん、2010年に〈Editions Mego〉からリリースされた『Returnal』と、アントニーとフェネスが参加したシングル「Returnal」は、先端的な音楽マニアや英国『The Wire』誌などのメディアから高く評価されたし、OPNが主宰していた〈Software〉からリリースされた『Replica』(2011)は現在もOPNの最高傑作としてマニアたちが偏愛しているアルバムである。私もOPNといえばまずもってこの二作を重要作と考える。

 しかし、先端的な音楽を積極的に追いかけているマニアや電子音楽ファンだけではなく、ロック・ファンも含めた広い音楽ファンにOPNが聴かれはじめたのは、やはり〈Warp〉からリリースされた『R Plus Seven』だったように思える。じっさいレーベルの知名度も手伝ってか、現象としての「OPN以降」という言葉が浸透し、ついには「ブライアン・イーノ」の後継者とまで言われるようになった。音楽メディアで彼とその音楽について多くの考察がなされ、加えて音楽関係者以外からの言及も増えた。例えば現代SF作家の俊英、樋口恭介もまたOPNからの影響を公言しており、その著作『構造素子』においてはダニエル・ロパティンの名などを変形して用いた登場人物やシステムを描いているほどだ(「オートリックス・ポイント・システム」!)。樋口は2018年リリースの最新アルバム『Age Of』日本盤で歌詞監訳を担当したほどである。ともあれ2018年リリースの最新アルバム『Age Of』リリース時は、本人の来日も相まって非常な盛り上がりをみせた。
 いずれにせよ10年代中盤から終わりにかけて、OPNは時代の寵児となったわけだが、それと反比例するようにジェームス・フェラーロへの言及は相対的に少なくなってきたように見えた。
 これはいささか不公平な事態である。フェラーロはOPNが「ブーム」になる以前から、OPNと同様に現代的でアクチュアルな問題を内包した音楽家だったのだから。ゆえに彼をとりあえず「OPN(現象)以前」の作家として召喚してみたい(逆にいえば『R Plus Seven』以降のOPNはヴェイパーウェイヴの流れからは外れてきたといえなくもない)。

 だが、2010年代も末期を迎えた現在、状況はやや変わってきた。ヴェイパーウェイヴという資本主義の残骸をめぐる2010年代的なインターネット音楽が改めて注目を浴びつつあり、そのような潮流の中でいま、ジェームス・フェラーロの存在は再びクローズアップされている。昨年にリリースされたイヴ・トゥモアのアルバムに彼がゲスト参加していたことに気がついた人も多いだろう。
 いや、そもそも数年前には既に Robert Grunenberg による「ジェームス・フェラーロとショッピング モールの美学──消費者文化を映し、崩壊するアメリカンドリームのイメージを暴く、電子音楽家との対話」という興味深いインタヴュー記事もアップされていたのだ。これはヴェイパーウェイヴの先駆けとして改めてフェラーロを位置づける重要な記事である。
 じっさい、フェラーロは、ほかのヴェイパー作家と同じく都市と監視、ショッピングモールなどの消費主義の残骸への批評的な意識を音楽に昇華してきたアーティストだ。が、ほかのヴェイパーウェイヴとヴァイパー作家たちと違うのは幼少期へのノスタルジーが希薄な点にある。いわば体内回帰的なショッピングモールへのノスタルジアではなく、都市という場への冷徹なまなざしを強く感じるのだ。
 フェラーロは、例えば作家のドン・デリーロのように現代に冷徹な眼差しを向けている。そして透明なデジタル・カメラのレンズのような意識の果てに、微かにロマンティシズムが漂ってもいる。

 2011年にリリースされた重要作『Far Side Virtual』以降、フェラーロは多くのアルバムをリリースしてきたが、中でも『NYC, Hell 3:00 AM』(2013)、『Skid Row』(2015)、『Human Story 3』(2016)は、ニューヨークという都市、米国を中心としつつ全世界を覆う巨大なグローバル企業をテーマとする重要なアルバムであった。その音楽は脱臼されたエレクトロニック・ポップかサウンドの残骸を集めて作られたような壊れたR&Bのような極めて批評的なものである。
 これらの作品には彼の「思想」というか「メッセージ」が極めて凝縮した形で表現されていた。都市生活の傍らに鳴る音や都市の雑踏、デヴァイスの音などを大胆かつ細やかにエディットしたそのトラックは、21世紀初頭/末期資本主義の世界に満ちていく記号のエントロピーをスムースかつクールに、しかしフェイクな電子音楽に変換していく。いわば音で聴くジャン・ボードリヤールの『象徴交換と死』のような作品とでもいうべきか。
 それらのアルバムに満ちていた音はグローバル経済の結果として、格差が生まれ、都市環境は荒廃し、資本主義と人間の関係が最終段階に入るなか(しかもどう終ってよいのかは誰も分からない!)、インターネット・デヴァイスという「監視装置」が生活の隅々にまで浸食した10年代中期のムードを非常に上手く表現していた。『NYC, Hell 3:00 AM』、『Skid Row』、『Human Story 3』の10年代中期の三部作は、私たちを無感情で撮り続ける監視カメラのような音楽/サウンドだったのだ。

 しかし2018年にリリースされた『Four Pieces For Mirai』で彼のモチーフと音楽性は一変した。10年代中期の都市三部作を経て、エコロジカルな意識を持ったディストピア的サウンドへと変化を遂げたのだ。音楽性も変化した。『Four Pieces For Mirai』ではR&Bやシンセポップを思わせるトラックは減り、クラシカルかつアンビエントでありつつ、映画音楽を思わせるドラマチックなトラックを多く収録することになる。ヴォーカル・トラックはアルバムの最後に収録された“Gulf Gutters”のみであった。
 2019年にリリースされた新作『Requiem For Recycled Earth』は、『Four Pieces For Mirai』の続編的な位置づけの作品である。「再生する地球のためのレクイエム」という名からも分かるように、地球の自然環境を主題とするようなアルバムといえる。
 前作では、まだそれまでの作品と同じようにさまざまなサウンド・エレメント(電話の音、鳥の鳴き声など)が用いられたヴェイパーウェイヴ的な音響となっていたが、本作はシンセによる弦楽とコーラスを折り重ねたクラシカルな楽曲を収録しており、まさに人間以降の地球を俯瞰するような雄大な音楽となっていた。上空から一度、滅んだ惑星の状況をスキャンするかのような感覚の音楽とでもいうべきか。
 同時に作りモノめいてもいた。人工的なコンピューター仕掛けの讃美歌のように。なかでも私は仮想空間に自動生成したような宗教曲/讃美歌のような7曲め“Weapon”の冷たい美しさに耳を惹かれた。そのような曲に「Weapon」と名付けている点も興味深い。やはり人類の非劇性や終局を象徴するようなアルバムなのだろう。じじつ、本アルバムには「ecocide and planetary divorce」というメッセージが添えられている。
 ほかの曲もときにアンビエント、ときにミニマル、ときにクラシカルとその表情を変えながら、成層圏のような人工的なコーラス(ヴォイス)が楽曲を空気のように覆っていた。特にミニマルな電子音と破滅的な電子ノイズに、ヴォイスが重なる“Recycled Sky”の透明な美しさは筆舌に尽くしがたい。

 末期資本主義が行き渡った都市空間から、惑星規模の終末世界へ。ポストモダンからアフターヒューマンへ。21世紀以降の世界の変化と無意識を察知し続けるフェラーロは、10年代を象徴する重要なサウンド・アーティスト/音楽家である。彼はグローバリズム経済世界が発する音の残骸を繋ぎ、いかにも人口的で作り物めいた歪な電子音楽を作り続けている。それは21世紀初頭、2010年代という、この「ディケイドそのもの」であろうとする意志にも思えた。
 そう、フェラーロは時代の変化の只中で、その変化に身を浸しつつも、常に少しだけズラしてみせる。その振る舞いは時代に潰されないひとつの冴えたやり方に見える。優れて批評的といってもいい。もはやいうまでもない。彼もまたOPNと共に21世紀の無意識を捉えた重要な音楽家である。

ハッパGoGo 大統領極秘指令 - ele-king

 世のなかはおかしなことで溢れてる。だけど、それに気がついちゃいけない風潮がある。そんな不条理を吹き飛ばしてくれるような、南米ウルグアイで制作された『ハッパ GoGo 大統領極秘指令』という痛快な映画を観た。

 南米ウルグアイではホセ・ムヒカ大統領政権のもと、2013年、マリファナが合法化された。そこで、冴えない薬局を経営する青年アルフレドとその母タルマがマリファナ入りのブラウニーを販売したところ、店が大繁盛。しかし、密売マリファナを使っていたことから投獄されてしまう。釈放の代わりに大統領からふたりに指令されたのが、極秘で米国まで行き、国内供給用の大量のマリファナ50トンを入手すること。合法化したものの、国内ではマリファナの供給不足に陥っていたのだ。
 青年と母はコロラド州デンバーへ向かい、マリファナのフェスティヴァル「420ラリー」や「カンナビス・カップ」に参加。マリファナ解禁活動を牽引する人びとに話を聞き、ブツを仕入れるために奔走する。2週間後のムヒカ大統領と米国オバマ大統領との歴史的な会談前に手配をして、なんとかマリファナをウルグアイまで運ばねばならない。この重要なミッションを彼らは遂行できるのか? というお話。

 この映画はフィクションだが、元ウルグアイ大統領のムヒカを筆頭に実在の人物や団体が多く登場し、ドキュメンタリーとドラマを行き来する演出をしている。コメディタッチで軽く見れるのに、世のなかの不条理が浮き上がる深いテーマをついてくる。そもそも一般的には「ドラッグ」はアメリカ大陸の南からやってくると思われがちだが、実は米国の方が供給があり、普及している。こうした事実を真っ向から捉えている点も面白い。

 例えば、筆者が暮らすメキシコでは、米国の消費者へ売るためにドラッグ産業が存在している。摂取者は米国よりも少ない。禁止されればされるほどドラッグの価値が上がるというカラクリもある。それで裏商売ができるから、闇組織にとってはその方が都合がいいという事実もある。
 そんな事情もあって、ウルグアイのムヒカ政権は国を二分する法案を議会にかけ、国営でのマリファナの生産と販売を英断した。メキシコの現ロペス・オブラドール政権もウルグアイのように国家でのマリファナ合法化に向けて動いているけれど、実現にはまだ時間がかかりそうだ。
 とはいえ、合法化の流れはいま先進国のなかで拡大している。United Nations Office on Drugs and Crime(国連薬物犯罪事務所)の世界のマリファナ合法化状況を綴る資料によれば、米国では10州が合法。18州がお咎めなし。29州が医療目的の使用なら認可、コロラド州、カリフォルニア州では合法栽培もされている。カナダでは医療用として合法。行政区によっては限定量の販売も許可され、少量の栽培ならば認められている。オーストラリアでは医療や科学的な使用が合法。スペインではマリファナの個人使用は合法で、100グラムまで携帯可能。ただ、公共の場所での摂取は違法。オランダでは5gの所持まで罰せられず、5つの苗までは栽培できる。コーヒーショップ(政府認可のマリファナを合法的に嗜める店)では摂取が容認されている。デンマークでは2018年から医療使用は合法。ドイツ、ベルギー、ポルトガルでは、合法ではないが個人的に嗜むくらいならば罪を問われるほどではない。また、イギリスでは2003年より医療目的での栽培が容認され、2018年に医療目的の専門医による処方が合法化された。
 このように、世界の先進国では解禁の流れになっているにかかわらず、日本では依然として違法ドラッグであり、人前で語ることもタブーである。
 そんなマリファナをテーマにした映画『ハッパGoGo』の日本公開を決めた配給会社アクション Incの比嘉世津子さんは、2011年にもマリファナ絡みの映画を日本で公開している。
 それはマリア・ノバロ監督の『グッド・ハーブ』というメキシコ映画だ。先スペイン期より先住民伝来の薬草文化を研究する植物学者の女性が認知症になり、その娘が、母が幸せに最期を迎えられるように、様々な薬草の力を借り、そして彼女自身も解放される姿を描いている。同映画では、薬草が現代メキシコの都会の人びとの生活のなかにも息づくことが描かれているわけだが、じっさい薬草はメキシコ国内のどのマーケットの店頭にもならび、体の調子を良くするためにお茶として飲んだり、傷口に塗ったり、蒸気を吸ったり、伝統儀式に使われたりする。なかには、気持ちを上向きにさせる朝鮮朝顔の一種フロリボンデュ、心の痛みに効くトロアチェなどもある。マリファナは原産ではないが、生理痛や、打撲など体の痛みに効くし、がん患者の治療の痛みを和らげることでも知られている。マリファナ入りのポマードなら、メキシコシティの地下鉄構内で売られているほどだ(含有量は少ない)。
 メキシコでは、女性に対するDVや殺人事件が増加傾向で、1日に約9人の女性が殺されている。マリファナよりもアルコールを起因とする暴力の方が社会的制裁が大きい。街のいたるところには、アル中から脱出するための更生施設がある。メキシコの人たちに、先進国(だと信じこまれている)日本では、マリファナは覚せい剤と同レベルでご法度であり、公共でタバコを吸ったらたしなめられる場所もあるくらい(他者への健康被害を配慮してだが)厳しいけど、缶ビールやチューハイを路上で呑んでもほぼお咎めなしだと言ったら目を丸くして驚かれた。タトゥーを入れている人が反社会的組織の一員のように思われ、ビーチやスポーツジム、銭湯の入場も禁止というのにも驚かされる。

 ちなみにメキシコでは、マリファナやコカイン、そしてアルコールよりも社会問題になっている白い粉がある。多くの人々が摂取過多となり、深刻な健康被害をもたらす白い粉、.それはすなわち砂糖である。コカコーラ摂取量が世界一のメキシコでは、肥満や糖尿病患者数でも世界トップクラスで米国と競る勢いだが、禁止されることはまずないだろう。

 国家やシステムは、多くの人たちが想像しているほど正しいわけでも頑丈でもない。だから自分のペースで生きて、もっと肩の力抜いてもいい。そういや、映画『ハッパGoGo』のなかで、アルフレドの母親タルマが、ムヒカ元大統領や在米ウルグアイ大使に、女性が大使や大統領になれるか質問するシーンがある。そして、その可能性もあると彼らは答える。これは好きなシーンのひとつだが、とにかく、体制を笑い飛ばし、人びとの力や希望についてさらりと語りかける、この映画はとても貴重だ。

選挙の夏、反緊縮の夏がやって来た。
私たちの代表者を選ぶ準備はできているだろうか?

 4月のはじめにAOC(アレクサンドリア・オカシオ-コルテス下院議員)やMMT(モダン・マネタリー・セオリー=現代貨幣理論)、そして欧米の反緊縮運動についてのコラムを書かせていただいた。執筆時期は3月であったが、それから4ヶ月あまりが経って、日本の政治情勢にも大きな変化があったので、またこちらで報告させていただくことにさせてもらった。

 4月初旬に前回拙コラムの掲載があった頃には、日本ではMMTに関する記事は中野剛志氏(元・京都大学工学研究科大学院准教授)によるものしか存在しなかったが、現在までに主流メディアから各雑誌に至るまで、あらゆるメディアが繰り返しMMTを扱うまでになった。それほどMMTという黒船は強烈で、物議を醸したことに他ならない。日本語の記事も充実してきたこともあるし、経済学の専門家でもない筆者が理論について語ることも憚られるので、少し違った視点からMMTと政治との関わりについて観測していきたい。

 なお、MMTの理論について知りたい方は、上述した中野剛志氏をはじめとする反緊縮界隈で活動する三橋貴明氏、松尾匡氏(立命館大学教授)や一般社団法人「経済学101」の解説に触れていただくことをお勧めする。




 7/16、7/17に来日公演を行うステファニー・ケルトン教授。MMTのファウンダーの一人、サンダース大統領候補の経済顧問として知られる。

 さて、MMTが本家アメリカで取りざたされたのは、大統領候補のサンダース上院議員がステファニー・ケルトン(ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校教授)を経済顧問に採用したことに始まるが、そのサンダースが創設したSanders Instituteによるインタビューで、ケルトンはサンダースとの初対面の様子を語っている。

 民主党上院の経済顧問に就任する際、初めてサンダース会ったときに「貴方がもし私だったら、どういう政策を出すだろうか」と聞かれました。
私は、サンダースに見合うような、クールでスケールの大きなことを言わなければならないと思い、フランクリン・D・ルーズベルトの「Second Bill of Rights(第二権利章典)」の話を切り出したんです。
 FDR(ルーズベルト)がやり残した仕事の話、つまり教育を受ける権利、医療保険を受ける権利、雇用保証を受ける権利の話をしました。
それは民主党の精神の核になる部分であり、私もずっと取り組んできたことでもありました。
 経済には浮き沈みのサイクルがあり、どうしてもリーマンショックのような大不況が訪れることがあるのですが、そのときに失業に苦しむ人々をサポートし、経済復興を早めるための公的プログラムを備える必要があります。
失業者の最後の雇い手は国家でなくてはならないのです。
(上記は筆者による要約)

 FDRは「Second Bill of Rights(第二権利章典)」を提案したその年に脳出血で死去してしまったが、そのFDRの”やり残した仕事”とは以下のような権利となる。

・社会に貢献し、正当な報酬を得られる仕事を持つ権利
・充分な食事、衣料、休暇を得る権利
・農家が農業で適正に暮らせる権利
・大手、中小を問わず、ビジネスにおいて不公平な競争や独占の妨害を受けない権利
・すべての世帯が適正な家を持てる権利
・適正な医療を受け、健康に暮らせる権利
・老齢、病気、事故、失業による経済的な危機から守られる権利
・良い教育を受ける権利

 このFDRの第二権利章典をアップグレードさせたものが、去る6月12日にサンダースがジョージ・ワシントン大学で「This Is The Time(時は来た)」と力強く語った「21st Century Economic Bill of Rights(21世紀の経済権利章典)」となる。これは、人びとが受ける権利は、基本的人権のみならず、誰もが経済的に自活可能な権利を自然に有するというものである。

 サンダースの「21世紀の経済権利章典」は、MMTのJGP(Job Guarantee Program=総雇用保証)とも親和性の高いGreen New DealやJob for Allという政策も含まれる、数百兆円〜千兆円規模の巨額の投資プロジェクトとなるが、その政策の全貌は彼のウェブサイトでも明示されている。

 FDRの44年のスピーチから引用しよう。”私たちは、真の個人の自由が、経済的保障と独立心と密接不可分な存在であるという事実を、明確に認識するに至った”
 (中略)
 私の政策とこのキャンペーンの核心は、すべて1944年にあります。
FDRは第二権利章典を提案した1年後に死去し、そのビジョンを実現することはできませんでした。
 75年後の私たちの宿命は、ルーズベルトが始めたことを完成させることにあり、そしてそれが今日、私が”21世紀の経済権利章典”を提案している理由でもあります。
 (中略)
 私にとっての民主社会主義というものは、この国のすべての地域社会に政治的、経済的な自由を達成することにあります。
 (中略)
 1%の人々は莫大な富と権力を持っているかもしれないが、それは結局ただの1%にすぎず、99%の人々こそが共に立ち上がり、社会を変革させることができるのです。
- サンダース大統領候補(2019年6月12日 ジョージ・ワシントン大学にて)

 米国では、MMTの「過度なインフレーションにならない限り、財政赤字は気にすることはない」とする議論に呼応するように、そしてトランプによる1.5兆ドルにも及ぶ巨額減税を含む財政政策に対抗すべく、サンダースをはじめとした民主党予備選挙に名乗りをあげる20人以上もの候補が、それぞれにグリーン・ニューディールや大学無償化、最低賃金15ドル、社会保障費の増額など、積極的な財政政策を競って掲げているが、その余波が我が国日本にも少しずつ届いているようだ。

 4月以降、日本では中野剛志氏の記事を皮切りに、近い関係にある自民党の西田昌司参議院議員が4月4日の国会予算委員会でもMMTを扱い、黒田日銀総裁、安倍首相、麻生財務大臣に質問している。西田議員が、MMTの、主に貨幣論的側面にフォーカスを当てた質問の趣旨は以下の通りだ。

 これ以上国債を発行したら引受け手がいない」といわれています。「引受け手がいなければ財政破綻してしまう」と。ところがそうではない。
政府が国債を発行して事業を行えば国内にお金を出すので政府の借金も増えるが、民間の資産預金も増えるんです。いつまで経っても破綻しないんです。
 これまで、預金を集めて(政府は)借金すると思われていたのが、実際は借金するから預金が生まれる。
 まさに天動説から地動説なんです。

 いわゆるMMTの「万年筆マネー」や「Spending First」という概念についてとなる。今までの主流経済学では「国債は民間銀行の預金からファイナンスされている」と信じられていたが、MMTの貨幣観では、「国債発行を介した政府支出により、新たに貨幣が創造され、民間銀行から預金を借りているわけではない。このため国家は債務不履行になりようがない」ということになる。

 西田議員の質問に対し、麻生財務大臣は「日本をMMTの実験場にするつもりはない」と一蹴し、安倍首相は「自国通貨建て国債はデフォルトしないというのは事実だと思う。しかしだからといって債務残高がどれだけ増えても問題はないのだろうか。財政再建は進めていきたい。MMTの論理を実行しているわけではない」と答えた。

 このときの様子がロイターのWeb版でも扱われ、その記事にはケルトン教授までがツイッターで「消費増税と合わせた大胆な金融政策ですって? それに私たちを無知だと決めつけている。ご苦労様ですね(笑)」と皮肉と怒り交りに反応したほどだった。

 以降、この予算委員会での質疑が発端となり、日本でもMMTインフレ-ションが起こり、また各所で物議を醸すことともなったのだ。

 5月9日、この日の参議院・財政金融委員会での主役は自民党・西田昌司議員と共産党・大門実紀史議員の二人だった。西田議員が「政府が国債を発行すると民間銀行の日銀銀当座預金は減って、その分政府の日銀当座預金は増える。この認識は正しいか」と黒田日銀総裁に再三に渡り質問をするが、黒田総裁はまともに答えることなく質問時間が過ぎていった。しかしその後、西田議員に代わった大門議員の質問は圧巻であった。

 大企業のための緊縮への反発がMMTブームを生んだが、虐げられた国民が反逆するのは歴史が証明している。”財務省は国民の敵になるな”と思う。
 共産党は国債発行に関して“政府はお金使え、場合によっては借金してでも国民の暮らし守れ”ということです。
 20年間、新自由主義、グローバリゼーション、規制緩和、小さな政府、緊縮や財政規律、そして社会保障を抑制しておいて増税して我慢しろと言うのか。
 いままでの緊縮は、いったい誰のための緊縮だったのか。富裕層や大資本が逃げないために緊縮財政を押し付けてきたのではないか。
 私は心情的にケルトン教授が好きだ。財務省の脅しに乗るよりは「統合政府論」を考えておいたほうがよっぽど良い。
 西田議員の信用創造の話は当たり前のことを言っているだけだ。

 筆者はこの質疑の後、大門議員本人にヒアリングをする機会に恵まれたが、やはり過度な国債発行により高インフレの状況になり、国民生活が毀損される可能性があることは危惧しているようだったが、「西やんとは貨幣に関する認識は8、9割は同じ」と発していたことは印象的でもあった。

 極右とも称されることの多い西田議員と、極左と揶揄されることもある共産党の大門議員が、貨幣観に関して認識を同じくする現象は非常に興味深い。信用創造システムには右も左もないということだろう。

 MMTの解釈を、貨幣観のみならずマクロ経済にまで拡げると、MMTは反緊縮派の人びとに引用されることが多い。ケルトン教授の日本でのシンポジウムにも参加する駒澤大学准教授の井上智洋氏は、6月の講演で「日本では左右で逆転現象が起きている。左派は財政再建派。これには”しっかりしろよ”と思う。逆に右派の方が日本経済のために財政支出しようとしている大きな政府主義。MMTは左派・社会主義に近いが 日本ではなぜか左派界隈から批判されている」と述べていた。

 日本ではなぜか左右の逆転現象が起きている。それでは共産党以外の野党はどうだろうか。筆者が知る限り、MMTや反緊縮の経済政策を取り入れる議員は与野党ともに少ないが、その中でMMT/反緊縮財政をもっとも理解するのは4月に「れいわ新選組」を立ち上げた山本太郎議員である。

 次回は、れいわ新選組・山本太郎代表、国民民主党・玉木雄一郎代表、社民党・相原りんこ候補、立憲民主党・落合貴之議員ら、反緊縮議員の発言を追ってみる。

TODD TERJE JAPAN TOUR 2019 - ele-king

 NYにはトッド・テリー、そしてノルウェーにはトッド・テリエ。2000年代のニュー・ディスコのスターDJ、2012年の"Inspector Norse(ノルウェーの検査官)” はあまりにも有名で、彼のアルバム『It's Album Time』はここ日本でもヒットした。
 セカンド・アルバムリリースが待ち望まれるなか、今回はDJセットでの来日です。大阪公演では梅田クラブクアトロのオールナイト企画〈NIGHT FOUNTAIN〉第2弾のゲストとして参加する。

9.27(FRI) 大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
- Night Fountain -

DJ: TODD TERJE and more

Open 23:00
Advance ¥3,000
Door ¥4,000
with Flyer ¥3,500
※入場時ドリンク代600円別途必要

[前売取扱] チケットぴあ(Pコード:159-247) / ローソンチケット(Lコード:51417) / e+ / Resident Advisor
★前売りチケット 8/3より一般発売!
Info: Umeda Club Quattro https://www.club-quattro.com/umeda/
大阪市北区太融寺町8番17号 プラザ梅田10F TEL 06-6311-8111

※オールナイト公演のため20歳未満の入場はお断りいたします。
※エントランスでIDチェックあり。必ず顔写真付き公的身分証明書をご提示ください。
(運転免許証、taspo、パスポート、顔写真付マイナンバーカード、顔写真付住基カード、外国人登録証)
ご提示いただけなかった場合、チケット代のご返金はいたしかねます。


9.28(SAT) 東京 CONTACT
DJ: TODD TERJE and more

Open: 22:00
Under 23 ¥1000 / Before 23:00 ¥2500 / Early Bird ¥2500 / Advance ¥3000 / w/f ¥3300 / Door ¥3800
★100枚限定 2500円早割チケット 7/16より発売!
[前売取扱] e+ / clubberia / Resident Advisor / iflyer

Info: Contact https://www.contacttokyo.com
東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル4号館B2F TEL 03-6427-8107
You must be 20 and over with ID.

TODD TERJE (Olsen Records / from Norway)

北欧ノルウェー、オスロ在住のプロデューサー/DJ/ソングライターであるTODD TERJE(トッド・テリエ)。
数々の傑作リエディットでその名を知られ、彼のリエディットやリミックス作品で構成されたベスト盤的コンピレーション&ミックスCD 『Remaster Of The Universe』がリリースされている。
リエディットだけでなくオリジナル作品でもその才を発揮し、「Eurodans」は彼の代表曲のひとつであり、「Ragysh」と「Snooze 4 Love」は2011年のクラブ・アンセムとなった。
『It’s The Arps』EP収録曲、「Inspector Norse」は爆発的なヒットを記録し、世界中のダンスフロアで評価されている。
2014年、ファースト・フル・アルバム『It's Album Time』をリリース。ソロ・ライヴやフル・バンドTHE OLSENSを率いて各主要フェスティヴァルを網羅し、ライヴ・アクトとしても絶大な人気を誇る。
2016年、TODD TERJE & THE OLSENS名義でのカヴァーEP『The Big Cover-Up』をリリース。セカンド・アルバムの発表が待ち望まれるなか、オリジナルがまだ未発表である”Jungelknugen”のFour TetとPrins Thomasリミックスがリリースされている。

Ken Ishii - ele-king

 先日の《HARDCORE AMBIENCE》にゲスト出演、主催の Nyantora および duenn とともに素敵なセッションを披露してくれたケンイシイ。1993年の名作『Garden On The Palm』の日本盤が出たのは翌94年だから、今年は彼の日本デビュー25周年ということになる。そんな記念イヤーにふさわしく、今秋にはケンイシイ待望のニュー・アルバムがリリースされる。ずっと精力的に活動を続けている彼だけれど、単独名義でのアルバムはじつに13年ぶりだ。そして本日、同作から新曲“Green Flash”の配信が開始された。

 またそれと同時に、ケンイシイが担当したバンダイナムコのVR「アスレチックVR PAC-MAN CHALLENGE」のテーマ曲“The World of PAC-MAN”も配信がスタート。『パックマン』といえば、誰もが知るゲーム・サウンドのクラシック中のクラシックだけれど(『ゲーム音楽ディスクガイド』をお持ちの方は8頁と254頁を参照)、それがいま新たにケンイシイの手によって現代的に蘇っている。

 日本デビュー25周年を迎えるケンイシイ、今後の動きから目が離せそうにない。

KEN ISHII、新作アルバムから先行でスペインのスターDJ “DOSEM”とのコラボレイト曲を配信開始。「アスレチックVR PAC-MAN CHALLENGE」のオフィシャル・テーマ曲も同時に配信開始。

今年、日本デビューから25周年目を迎えるDJ/テクノアーティストの KEN ISHII が、オリジナル・アルバムとしては前作より13年ぶりとなる新作アルバムを、今秋リリースすることが決定。このアルバムからスペインの人気DJ/プロデューサーである DOSEM とのコラボレイト曲 KEN ISHII with DOSEM “Green Flash”の先行配信を開始しました。

KEN ISHII with DOSEM - GREEN FLASH
https://youtu.be/pOPHKDL9fF4

以前からケンイシイへのリスペクトを公言している“カタルーニャの太陽”と呼ばれるスペインのスターDJ、DOSEM 本人からコラボレイトについてのコメントが寄せられているので紹介します。

ケンの音楽に触れたのは、僕の故郷、ジローナにあるクラブ La Sala del Cel で、もう何年も前のこと。

『Jelly Tones』や『SUNRISER』など彼の作品が持つ独自な音楽スタイルと同じくらいにその時最も印象に残ったことは、彼のDJテクニックと機材を前にした(DJブースに立った)時の彼のカリスマ性だ。

やがて僕達は互いに知り合いコラボレーションする機会を得た。彼の様なキャリアを持つアーティストと一緒に仕事をすることができたことを誇りに思うよ。

一方、僕は日本の文化全般を愛しているが、ケンはその中における真の音楽的アイコンだ。彼の新しいアルバムでコラボレーションすることについて話したとき、面白い何かが出来ることを確信したし素晴らしいアイデアだと思った。そしてコラボレイトの結果についても嬉しく思うよ。この曲は2人それぞれの個性を感じさせる曲となっているんだ。

ケンイシイのニュー・アルバムのための僕たちのコラボをチェックして欲しい。皆が気に入ってくれることを願っているよ!!

──DOSEM

この曲で片鱗を覗かせたに過ぎませんが、新作アルバムへの期待がいやが上にも高まります。

そしてさらに本日、KEN ISHII によるもうひとつの新曲“The World of PAC-MAN (Official Theme Song for PAC-MAN CHALLENGE)”の配信も開始しました。こちらは株式会社バンダイナムコアミューズメントが開発した、最新のVRデバイス「Oculus Quest」を用いたVRアクティビティ「アスレチックVR PAC-MAN CHALLENGE」(パックマンチャレンジ)のテーマ曲。

1980年に登場後、日本のみならず世界中から愛されているパックマンのおなじみのゲーム・サウンドが、ケンイシイの手によりフューチャリスティックでポップなテクノミュージックへと生まれ変わりました。

KEN ISHII - The World of PAC-MAN
https://youtu.be/MhGXs7xeYVU

「アスレチックVR PAC-MAN CHALLENGE」は、プレーヤー自身がパックマンになり、ゴーストから逃げながら全身でクッキーを集めてラウンドクリアを目指すアクティビティで、本日7月12日(金)に、東京・池袋のサンシャインシティにオープンした「アニメとゲームに入る場所MAZARIA(マザリア)」、また大阪・梅田の「VR ZONE OSAKA」で体験できます。

【リリース情報】

「Green Flash」(先行配信 EP)
1. Ken Ishii with Dosem - Green Flash (Original Extended Mix)
2. Ken Ishii with Dosem - Green Flash (Dosem Remix)

音楽配信サイト リンクまとめ
https://linkco.re/GyB96PEG

「The World of PAC-MAN」(「アスレチックVR PAC-MAN CHALLENGE」オフィシャル・テーマ曲)
1. The World of PAC-MAN (Official Theme Song for PAC-MAN CHALLENGE)
2. The World of PAC-MAN (Original Mix)

音楽配信サイト リンクまとめ
https://linkco.re/PZUb2Ms9

【アーティスト情報】

KEN ISHII(ケンイシイ)
アーティスト、DJ、プロデューサー、リミキサーとして幅広く活動し、1年の半分近い時間をヨーロッパ、アジア、北/南アメリカ、オセアニア等、海外でのDJで過ごす。’93年、ベルギーのレーベル〈R&S〉からデビュー。イギリス音楽誌『NME』のテクノチャートでNo.1を獲得、’96年には『Jelly Tones』からのシングル「Extra」のビデオクリップ(映画『AKIRA』の作画監督/森本晃司監督作品)が、イギリスの「MTV DANCE VIDEO OF THE YEAR」を受賞。’98年、長野オリンピック・テーマインターナショナル版を作曲し、世界70カ国以上でオンエア。2000年アメリカのニュース週刊誌『Newsweek』で表紙を飾る。’04年、スペイン・イビサ島で開催の《DJ AWARDS》で BEST TECHNO DJ を受賞し、名実共に世界一を獲得。’05年には《愛・地球博》で政府が主催する瀬戸日本館の音楽を担当。一昨年は《NINTENDO SWITCH Presentation》に出演。全世界配信され、数百万人の人達が DJ PLAY を目の当たりにした。更にはベルギーで行われている世界最高峰のビッグフェスティバル《Tomorrowland》に出演も果たす。今年2019年は13年振りとなるオリジナル・アルバムをリリースするなど様々なプロジェクトを予定している。

https://kenishii.com
facebook.com/kenishiiofficial
twitter.com/K_Ishii_70Drums
https://soundcloud.com/ken-ishii-70drums

【施設情報】

『アニメとゲームに入る場所 MAZARIA(マザリア)』
営業時間:10:00~22:00(最終入場21:00/不定休)
住所:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティワールドインポートマートビル3階
https://bandainamco-am.co.jp/others/mazaria/

『VR ZONE OSAKA』
営業時間:11:00~22:30(最終入場21:30)
住所:大阪府大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F、9F
https://vrzone-pic.com/osaka/

Stereolab - ele-king

 去る2月に再始動がアナウンスされ、大きな話題を呼んだステレオラブ。5月にはセカンド・アルバムおよびサード・アルバムがリイシューされているが、それに続いてこの9月、彼らの代表作である4枚目から6枚目まで、すなわち『Emperor Tomato Ketchup』『Dots and Loops』『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』も一挙に復刻される運びとなった。追加収録されるボーナス・トラックにも注目だけれど、この3作ではジョン・マッケンタイアがプロデューサーを務めていて(6枚目にはジム・オルークも)、当時のいわゆるポスト・ロックの流れを知るうえでも超重要なアルバムたちである。発売は9月13日。現在、トレーラー映像とともに、ボーナス・トラック“Freestyle Dumpling”が先行公開中。

[8月17日追記]
 いよいよ一ヶ月後に迫った上記3作のリイシューに先がけ、去る8月13日、『Dots and Loops』収録曲“The Flower Called Nowhere”の未発表ヴァージョンが公開されている。この曲についてメンバーのティム・ゲインは、以下のように語っている。

この曲はマウス・オン・マーズのヤン・ヴェルナーとアンディー・トマと一緒にレコーディングしたんだ。ステレオラブの中で、ずっとお気に入りの曲だよ。ポーランドのジャズ・ミュージシャンやクシシュトフ・コメダの音楽から抱く感覚を想起するようなコード進行に興味があったんだ。たしか偶然だったんだけど、ようやく自分の好きなコードを見つけることができて、そこからこの曲を書き上げたんだ。あと60年代中期〜後期のヨーロッパ映画音楽の雰囲気を取り入れようとして、ハープシコードや優美なヴォーカル、カラフルなサウンドと使ってる。 ──Tim Gane

 試聴・購入はこちらから。

STEREOLAB

90年代オルタナ・シーンでも異彩の輝きを放ったステレオラブ
10年ぶりに再始動をした彼らの再発キャンペーン第二弾が発表!
名盤『EMPEROR TOMATO KETCHUP』を含め一挙に3作がリリース!

90年代に結成され、クラウト・ロック、ポスト・パンク、ポップ・ミュージック、ラウンジ、ポスト・ロックなど、様々な音楽を網羅した幅広い音楽性で、オルタナティヴ・ミュージックを語る上で欠かせないバンドであるステレオラブ。その唯一無二のサウンドには、音楽ファンのみならず、多くのアーティストがリスペクトを送っている。10年ぶりに再始動を果たし、今年のプリマヴェーラ・サウンドではジェームス・ブレイクらと並びヘッドライナーとして出演。5月には、再発キャンペーン第一弾として『Transient Random-Noise Bursts With Announcements [Expanded Edition]』(1993年)、『Mars Audiac Quintet [Expanded Edition]』(1994年)の2タイトルが、アナログ、CD、デジタルでリリースされている。

今回の発表に合わせトレーラー映像と、『Emperor Tomato Ketchup』にボーナス・トラックとして収録される“Freestyle Dumpling”が先行公開されている。

Expanded Album Reissues Part 2
https://youtu.be/i3FyBhrOuso

Freestyle Dumpling
https://stereolab.ffm.to/freestyle-dumpling

今回リイシューが発表されたのは、1996年にリリースされた代表作『Emperor Tomato Ketchup』、1997年の『Dots and Loops』、1999年の『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』の3作が、全曲リマスター+ボーナス音源を追加収録した “エクスパンデッド・エディション” で、前回同様アナログ、CD、デジタルでリリースされている。

今回の再発キャンペーンでは、メンバーのティム・ゲインが監修し、世界中のアーティストが信頼を置くカリックス・マスタリング(Calyx Mastering)のエンジニア、ボー・コンドレン(Bo Kondren)によって、オリジナルテープから再マスタリングされた音源が収録されており、ボーナス・トラックとして、別ヴァージョンやデモ音源、未発表ミックスなどが追加収録される。

国内流通盤CDには、解説書とオリジナル・ステッカーが封入され、初回生産限定アナログ盤は3枚組のクリア・ヴァイナル仕様となり、ポスターとティム・ゲイン本人によるライナーノートが封入される。また、スクラッチカードも同封されており、当選者には限定12インチがプレゼントされる。されに対象店舗でCDおよびLPを購入すると、先着でジャケットのデザインを起用した缶バッヂがもらえる。

なお11月には、『Sound-Dust』 『Margerine Eclipse』がリリースされる予定となっている。

label: Duophonic / Warp Records / Beat Records
artist: Stereolab
title: EMPEROR TOMATO KETCHUP [Expanded Edition]
release date: 2019/09/13 FRI ON SALE

3LP CLEAR VINYL / D-UHF-D11RC
3LP BLACK VINYL / D-UHF-D11R
2CD / D-UHF-CD11R

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10376

[TRACKLISTING]
CD / Digital

Disk 1
01. Metronomic Underground
02. Cybele’s Reverie
03. Percolator
04. Les Yper Sound
05. Spark Plug
06. OLV 26
07. The Noise Of Carpet
08. Tomorrow Is Already Here
09. Emperor Tomato Ketchup
10. Monstre Sacre
11. Motoroller Scalatron
12. Slow Fast Hazel
13. Anonymous Collective

Disk 2
01. Freestyle Dumpling
02. Noise Of Carpet (Original Mix)
03. Old Lungs
04. Percolator (Original Mix)
05. Cybele's Reverie (Demo)
06. Spark Plug (Demo)
07. Spinal Column (Demo)
08. Emperor Tomato Ketchup (Demo)
09. Les Yper Sound (Demo)
10. Metronomic Underground (Demo)
11. Percolator (Demo)
12. Tomorrow Is Already Here (Demo)
13. Brigitte (Demo)
14. Motoroller Scalatron (Demo)
15. Anonymous Collective (Demo)

label: Duophonic / Warp Records / Beat Records
artist: Stereolab
title: DOTS AND LOOPS [Expanded Edition]
release date: 2019/09/13 FRI ON SALE

3LP CLEAR VINYL / D-UHF-D17RC
3LP BLACK VINYL / D-UHF-D17R
2CD / D-UHF-CD17R

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10377

[TRACKLISTING]

Disk 1
01. Brakhage
02. Miss Modular
03. The Flower Called Nowhere
04. Diagonals
05. Prisoner of Mars
06. Rainbo Conversation
07. Refractions in the Plastic Pulse
08. Parsec
09. Ticker-tape of the Unconscious
10. Contronatura

Disk 2
01. Diagonals (Bode Drums)
02. Contranatura Pt. 2 (Instrumental)
03. Brakhage (Instrumental)
04. The Flower Called Nowhere (Instrumental)
05. Bonus Beats
06. Diagonals (Instrumental)
07. Contranatura (Demo)
08. Allures (Demo)
09. Refractions in the Plastic Pulse (Demo)
10. I Feel The Air (Demo)
11. Off On (Demo)
12. Incredible He Woman (Demo)
13. Miss Modular (Demo)
14. Untitled in Dusseldorf (Demo)

label: Duophonic / Warp Records / Beat Records
artist: Stereolab
title: COBRA AND PHASES GROUP PLAY VOLTAGE IN THE MILKY NIGHT [Expanded Edition]
release date: 2019/09/13 FRI ON SALE

3LP CLEAR VINYL / D-UHF-D23RC
3LP BLACK VINYL / D-UHF-D23R
2CD / D-UHF-CD23R

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10378

[TRACKLISTING]

Disk 1
01. Fuses
02. People Do It All The Time
03. The Free Design
04. Blips Drips And Strips
05. Italian Shoes Continuum
06. Infinity Girl
07. The Spiracles
08. Op Hop Detonation
09. Puncture In The Radax Permutation
10. Velvet Water
11. Blue Milk

Disk 2
01. Caleidoscopic Gaze
02. Strobo Acceleration
03. The Emergency Kisses
04. Come And Play In The Milky Night

BONUS TRACKS
05. Galaxidion
06. With Friends Like These Pt. 2
07. Backwards Shug
08. Continuum (Unreleased Original Version)
09. Continuum Vocodered (Unreleased)
10. People Do It All The Time (Demo)
11. Op Hop Detonation (Demo)
12. The Spiracles (Demo)
13. Latin Cobra Coda (Demo)
14. Infinity Girl (Demo)
15. Blips, Drips & Strips (Demo)
16. Blue Milk (Demo)
17. Italian Shoes Continuum (Demo)
18. Come And Play In The Milky Night (Demo)
19. Strobo Acceleration (Demo)
20. Caleidoscopic Gaze (Demo)
21. Galaxidion (Demo)

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