「Nothing」と一致するもの

idiolatry - ele-king

 先日のパーティを大盛況に終えたC.Eから、新たなカセットテープのリリース情報です。海賊ラジオで放送された貴重なグライムの音源で、idiolatryことマイケル・カーター(Michael Carter)がコンパイル/エディット/プロデュースしたもの。アートワークもディジー・ラスカル『Boy In Da Corner』を手がけていたサイレント・リスナー(ベン・ドゥルーリー)が担当している。C.Eのウェブサイト(cavempt.com)を確認しよう。

アーティスト:idiolatry
タイトル:TRANSMISSION THE RISE OF GRIME ON PIRATE RADIO 2002 - 2006
クレジット:Compiled, edited & produced by idiolatry @idiolatry
Artwork by Silent Listener @trustmelondon
フォーマット:カセットテープ
収録音源時間:約90分(片面約45分)
価格:1,100円(税込)
販売場所:C.E
〒107-0062 東京都港区南青山5-3-10 From 1st 201
#201 From 1st Building, 5-3-10 Minami-Aoyama, Minato-ku, Tokyo, Japan 107-0062

問合せ先:C.E www.cavempt.com

Bob Marley & The Wailers - ele-king

 レコードにまつわる様々な試みをつづけるVGAの新作は、なんとボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのTシャツ。秘蔵音源『Studio Recordings Intro to the Matrix』のアナログ化を記念するアイテムとのこと。これはすぐなくなりそうなので、お早めにチェックを。

VGAにて遂にBOB MARLEY & THE WAILERS Tシャツの販売予約を開始します!

<本文>
60年代から80年代初頭までレゲエ・ミュージックを世界に広め、音楽のみならずその思想や支配的な体制に反対する姿勢など数多くの伝説を残したBOB MARLEY。今回は秘蔵音源、Studio Recordings Intro to the Matrixの初アナログ化を記念して作られたTシャツでフロント面はシルクスクリーンを駆使してプリントしています。

今回も期間限定受注販売ですのでお早めにどうぞ。



BOB MARLEY & THE WAILERS
Studio Recordings Intro to the Matrix
Official T-Shirts
Pre-Order Start!


BOB MARLEY & THE WAILERS
Studio Recordings Intro to the Matrix
Official T-Shirts
BLACK

4,800円 (With Tax ¥5,280)
S/M/L/XL/XXL


BOB MARLEY & THE WAILERS
Studio Recordings Intro to the Matrix
Official T-Shirts
ROYAL

4,800円 (With Tax ¥5,280)
S/M/L/XL/XXL

*Purchases from outside Japan are tax exempt.
※日本国外からのご購入は非課税となります。
*Free shipping within Japan for purchases over 10,000 yen.
※1万円以上のお買い上げで日本国内は送料が無料になります。
*Exclusively until 25 Jun. 2023.
※期間限定受注生産(~2023年6月25日まで)
*The products will be shipped in mid July 2023.
※商品の発送は 2023年7月中旬ごろを予定しています。
*Please note that these products are a limited editions and will end of sales as it runs out.
※限定品につき無くなり次第終了となりますのでご了承ください。

<URL>
https://vga.p-vine.jp/exclusive/vga-1038/

Meitei - ele-king

 先日G7サミットが開かれたばかりだが、その広島を拠点に活動し、日本文化をテーマに音楽制作をつづけているプロデューサーが冥丁だ。彼が飛躍するきっかけになったファースト・アルバム『怪談』の5周年記念盤が7月21日にリリースされる。ボーナストラック2曲を追加、初のCD化だ(LPも再発予定)。さらにツアーも予定されているとのこと。詳しくは下記より。

広島を拠点に活動するアーティスト・冥丁の2018年傑作デビューアルバム『怪談』が、ボーナストラック2曲追加した5周年記念盤として初CD化!
※LPヴァージョンは後日カラーヴァイナルで再発予定。

アーティスト:冥丁
タイトル:怪談(5th Anniversary Edition)
フォーマット:国内流通盤CD・デジタル配信
発売日:2023年7月21日(金)
品番:AMIP-0330
レーベル:Evening Chants / KITCHEN.LABEL
ジャンル:ELECTRONIC / AMBIENT
流通:Inpartmaint Inc. / p*dis
本体価格:3,000円(税抜)

TRACK LIST
01. 漣
02. 骨董
03. 塔婆
04. 地蔵
05. 青柳
06. 魍魎
07. 山怪
08. 障子
09. 筵
10. 九十九
11. 涙 (*Bonus Track)
12. 海峡 (*Bonus Track)

日本の幽霊話のジャンルの1つである怪談。その怪談の持つ闇の中の美しさや「Lost Japanese Mood」(失われた日本のムード)と称する雰囲気を、精巧な作曲構成に落とし込んだ冥丁の1stアルバム『怪談』(2018年)は、Pitchforkの「Best Experimental Albums of 2018」への選出をはじめ、Bandcamp、The Wireなど様々な海外メディアから賞賛され、世界のアンビエント~エクスペリメンタルシーンに冥丁の名を確立し、その後リリースされる『小町』『古風Ⅰ』&『古風Ⅱ』などの「Lost Japanese Mood」を主題にしたシリーズの最初のアルバムであり、冥丁独自の音世界と卓越した音楽性を示した重要作。

日本各地に伝わる伝説や幽霊話に独自の解釈を加えて文学作品に昇華させた小泉八雲の名作『怪談』は、本作の方向性に大きなインスピレーションを与えており、「漣(さざなみ)」「骨董」「障子」「筵 (むしろ)」などの楽曲は、小泉八雲作品へのオマージュと言える。また、漫画家・水木しげるからも影響を受けており、「塔婆」や「地蔵」は水木氏の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』へのオマージュとして制作された。

このように、日本の重要な芸術から影響を受けた本作には、明らかな不気味な要素だけではなく、ユーモア、情緒、そして哀愁も、まるで霧で濡れた苔のように視覚的に表現されている。さらに、ローファイ・ヒップホップの新しい波に興味を持った冥丁はその要素を再編して絶妙に織り混ぜ、繊細なバランスで怪談の持つ和の雰囲気を構築した。

本5周年記念盤は、オリジナルリリース元のEvening Chantsと、『古風』シリーズをリリースしているKITCHEN. LABELという2つのシンガポールのレーベルによる共同リリースとして、ボーナストラック2曲を追加したCD盤が先行発売、その後、カラーヴァイナル(スモークヘイズ) の発売も予定されている。冥丁本人の曲解説が掲載された8ページブックレットも付属。マスタリングはテイラー・デュプリーが担当。

★7月後半より『怪談(5th Anniversary Edition)』のリリースを記念したジャパンツアーも各地で開催。(※詳細は後日発表。)


【冥丁 / MEITEI】
日本の文化から徐々に失われつつある、過去の時代の雰囲気を「失日本」と呼び、現代的なサウンドテクニックで日本古来の印象を融合させた私的でコンセプチャルな音楽を生み出す広島在住のアーティスト。エレクトロニック、アンビエント、ヒップホップ、エクスペリメンタルを融合させた音楽で、過去と現在の狭間にある音楽芸術を創作している。これまでに「怪談」、「小町」、「古風」(Part I & II)などによる、独自の音楽テーマとエネルギーを持った画期的な三部作シリーズを海外の様々なレーベルから発表し、冥丁は世界的にも急速に近年のアンビエント・ミュージックの特異点となった。日本の文化と豊かな歴史の持つ多様性を音楽表現とした発信により、The Wire、Pitchforkから高い評価を受け、MUTEK Barcelona 2020、コロナ禍を経てSWEET LOVE SHOWER SPRING 2022などの音楽フェスティバルに出演し、初の日本国内のリリースツアーに加え、ヨーロッパ、シンガポールなどを含む海外ツアーも成功させる。ソロ活動の傍ら、Cartierや資生堂IPSA、MERRELLなど世界的に信頼をおくブランドから依頼を受け、イベントやキャンペーンのためのオリジナル楽曲の制作も担当している。

Cantaro Ihara - ele-king

 ゴージャスさとそして色気を増した新作『Portray』が注目を集めているソウル・シンガー、イハラカンタロウ。リリース・ライヴの決定です。アルバムのレコーディング・メンバーが多数参加したバンド編成でのパフォーマンスが予定されているとのこと。当日の会場BGMには『Portray』に影響を与えた曲もピックアップされるそうで、「自分が好きな音楽を人と共有したいんです」と語る彼の、リスナーとしての側面も楽しめそうです。7月23日、渋谷7th floorにて開催。詳しくは下記をご確認ください。新作をめぐるインタヴューはこちらから。

70年代からのソウル〜AORマナーやシティ・ポップの系譜を踏襲したメロウなフィーリング、そして国内外のDJからフックアップされるグルーヴィーなサウンドで注目を集めるイハラカンタロウ最新アルバム『Portray』リリースライヴが決定!

ジャンルやカテゴリにとらわれない膨大な音楽知識や造詣の深さでFM番組やWEBメディアでの海外アーティスト解説やイベント、DJ BARでのミュージックセレクターなどミュージシャンのみならず多方面で活躍するイハラカンタロウの最新アルバム『Portray』リリースライヴがついに決定! Bialystocksの菊池剛(Keyboard)はじめレコーディングメンバーが多数参加したスペシャルなバンド編成でのライヴです! なお当日の会場BGMは、アルバム『Portray』に影響を与えた楽曲などイハラカンタロウ自らによるセレクション!開場から開演まで長めに取っておりますのでライヴ前のお時間もぜひお楽しみください!

Main Source - ele-king

 今年2023年はヒップホップ誕生50周年。ということでグラミーはじめ各所でそれにまつわる試みが為されているが、これまたアニヴァーサリーにふさわしい驚きのニュースの到着だ。
 トロント出身の兄弟DJ=K・カット&サー・スクラッチと、クイーンズのラッパー/プロデューサー=ラージ・プロフェッサーによって結成されたヒップホップ・グループ、メイン・ソース。その幻のアルバムがオフィシャル・リリースされる。ヒップホップ史に残る金字塔『Breaking Atoms』(ちなみにシカゴのRP・ブーも自分を形作った1枚に選んでいる)で知られる彼らには、お蔵入りとなってしまったアルバム『The Science』があった。ラージ・プロフェッサー在籍時に制作されたそれが30年以上の時を経て、ついに正式に日の目を見る、と。CD、カセットとデジタル版は7月5日に、アナログ盤は11月15日にリリース。これはスルーできない案件です。

ラージ・プロフェッサー、K・カット、サー・スクラッチによる伝説的なヒップホップ・グループ、メイン・ソースの
お蔵入りになっていた幻のアルバム『The Science』が30年以上の時を経て、ついに奇跡のオフィシャル・リリース! 歴史的な発掘となる完全未発表音源も収録!

ラージ・プロフェッサー、K・カット、サー・スクラッチによる伝説的なヒップホップ・グループ、メイン・ソースは1991年に名門ワイルド・ピッチから名盤の誉れ高きファースト・アルバム『Breaking Atoms』をリリースしてデビュー。
翌1992年には映画「White Men Can't Jump」のサントラのスピンオフ盤『White Men Can't Rap』収録の"Fakin' The Funk"やブラン・ニュー・ヘヴィーズ作品へ客演した"BonafideFunk"をリリースし、セカンド・アルバム『The Science』のリリースへ向けて順調に活動。米THE SOURCE誌などでは『The Science』のリリース告知も掲載されている最中にメインラッパーだったラージ・プロフェッサーが脱退。
グループは新たなラッパーとしてマイキー・Dを迎えたことで『The Science』は完全にお蔵入りしてしまうことに……。(その時期の楽曲"How My Man Went Down In TheGame"は93年発表のコンピ『Wild Pitch Classics』に収録。)

そのラージ・プロフェッサー在籍時のメイン・ソースが制作した幻のセカンド『The Science』は、ヒップホップ・バブルに沸いた1990年代に数多く生まれてしまったお蔵入り作品の中でもレア中のレアなブツであり90sヒップホップ最高峰のお宝お蔵入りアルバムとして語り継がれており、これまでにその断片がごく少量のアナログ盤やブートレグなどでリリースされてきましたが、まとまった形のアルバムとしての正式なリリースを待っているファンも世界中に多く存在するはず。そして2023年、当初のリリースの報から30年以上の時を経て、ついに奇跡のオフィシャル・リリース!

『Breaking Atoms』以降に制作・発表された上記の"Fakin' The Funk"や"How My Man Went DownIn The Game"等の名曲やコアなファンならばご存知なはずの"Time"、"Hellavision"、"RaiseUp"、"Bootlegging"といった楽曲が収録となり、そして! 完全未発表となる"Fakin' The Funk [Unreleased]"(ヒップホップ・ファンならば誰もが知る名サンプリング・ソースESG"UFO"を使用したヴァージョン!)やドープなインタルード群も収録! これはヒップホップ史を揺るがす発掘となる!

[商品情報]
アーティスト: MAIN SOURCE(メイン・ソース)
タイトル: THE SCIENCE(ザ・サイエンス)
レーベル: P-VINE, Inc.
仕様: CD / カセット / デジタル / 帯付きLP(完全限定生産)/ 帯付きLP+7EP(完全限定生産)
発売日:
 ・CD / カセット / デジタル 2023年7月5日(水)
 ・帯付きLP(完全限定生産)/ 帯付きLP+7EP(完全限定生産) 2023年11月15日(水)
品番:
 ・CD / PCD-94144
 ・カセット / PCT-25
 ・帯付きLP(完全限定生産) / PLP-7970
 ・帯付きLP+7EP(完全限定生産) / P7LP-9/10
定価:
 ・CD / 2,640円(税抜2,400円)
 ・カセット / 2,530円(税抜2,300円)
 ・帯付きLP(完全限定生産) / 4,378円(税抜3,980円)
 ・帯付きLP+7EP(完全限定生産) / 6,050円(税抜5,500円)

*予約ページ
https://anywherestore.p-vine.jp/collections/main-source-_the-science

[トラックリスト(CD / デジタル)]
01. Time Pt. 2
02. Interlude one
03. How My Man Went Down In The Game
04. Interlude two
05. Hellavision
06. Interlude three
07. Raise Up
08. Interlude four
09. Looking At The Front Door [Uncut]
10. Interlude five
11. Fakin' The Funk [Unreleased]
12. Interlude six
13. Bootlegging
14. Time
15. Outro Interlude
- Bonus Track -
16. Fakin' The Funk [Sound Track Version]

[トラックリスト(カセット / 帯付きLP)]
SIDE-A
1. Time Pt. 2
2. Interlude one
3. How My Man Went Down In The Game
4. Interlude two
5. Hellavision
6. Interlude three
7. Raise Up
8. Interlude four

SIDE-B
1. Looking At The Front Door [Uncut]
2. Interlude five
3. Fakin' The Funk [Unreleased]
4. Interlude six
5. Bootlegging
6. Time
7. Outro Interlude
- Bonus Track -
8. Fakin' The Funk [Sound Track Version]

[トラックリスト(7EP)]
SIDE-A
1. Fakin' The Funk [Unreleased]
SIDE-B
1. Time

YoshimiOizumikiYoshiduO - ele-king

 音楽をやること自体に喜びを覚えているような音楽が聴きたくて仕方がない。音楽をやることそれ自体に意味があり、それ自体に価値があるということをあらためて認識さてくれるような音楽。アメリカのメジャー・レーベルでは、新人と契約する際の最優先チェック事項として、SNSのフォロワー数があるという話を、ここ数年なんどか向こうのメディアで読んだことがある。日本でもありそうな話だ。レコード会社の人間が新人に対して(あるいは出版社が著者に対して)「君たちももっとSNSをうまく使いこなさないとね」などと講釈をたれているなんていう風景は、うんざりするほどありそうだ。某日本のヒップホップ・ライターから、インスタやTikTokをやっていないことに驚かれ、そこにいなければ存在していないも同然だと呆れられたことがあるが、そこに存在したくはない存在について彼は知らない。作品のクオリティよりもSNS上のパフォーマンスでフォロワー数を増やすことのほうに重点が置かれては、クリック数を増やすために記事の質よりも見出しのギミックに腐心し、閉鎖していったオンライン・サイトと同じ運命を辿る可能性は決して低くはないだろう。だからそんなことよりも、音楽を奏でることそれ自体を面白がっている音楽が聴きたいのだ。

 ボアダムス/OOIOOなどで知られるYoshimiO、そして音響工作の魔術師でありカレーの達人としても名を上げた和泉希洋志のふたりによるセカンド・アルバムがまさにそれだ。この作品は、言うなればぼくにとって精神安定剤でもある。オリジナルのリリースは昨年だったようだが、〈スリル・ジョッキー〉からのライセンス盤によって、ぼくは『To The Forest To Live A Truer Life (より真実に生きるために森へ)』という喜びの音楽を知ることができた。
 制作に関する興味深い話はサンレコに詳述されているが、手短に言えば、YoshimiOは幼少期に学んだピアノを弾き、和泉希洋志が彼女の演奏と歌を(曲によっては森のなかのカフェで)録音し、モジュラー・シンセサイザーに通し、徹底的に加工し、ミックスしている。じつは手の込んでいる作品だが心地よい遊び心に溢れていて、ちょうどぼくはつい先日までグレッグ・テイトという、これはこれは手強い黒人批評家の翻訳本の仕事に徹していたことで、家ではひたすらアート・アンサンブル・オブ・シカゴやBAGのような、フリー・ジャズ第三波における越境的で、解体されハイブリッド色を強めた遊び心に心酔していたのだった。YoshimiOと和泉希洋志によるこの作品には小杉武久からの影響があるとサンレコの取材で明かされているが、スタイルこそ違えど、『バップ・ティズム』や『ツタンカーメン』の流れで聴いて、音楽への向き合い方にはどこか共通するものがあるのだろう、ことのほかハマったのである。

 じっさいこのアルバムはいろんな聴き方ができると思う。たとえば、 “OmimiO” にはOPN的な迷宮のエディットがあり、愛らしい “YosunnyO” はアリス・コルトレーンをイーノがリミックスしたようで、 “sun19” では、ぼくの幻覚においては、フェネスのアンビエント風グリッチが架空の民謡と一緒に溶けているのである。 “miniyO” や “mniya” のような曲の捉えどころのなさも、いや、アルバム全体が捉えどころがないのだが、瞑想的というよりも無邪気さが先立ち、実験音楽における敷居の高さを拒否している。
 和泉希洋志は、YoshimiOのピアノ演奏の魅力を抽出し、巧妙に断片化し、コラージュし、いくつもの恍惚としたテキスチャーを作り上げている。アルバム冒頭の2曲——“YofuyO” と “yO Me” には心憎いベースラインがあり、その静けさに生き生きとした動きを与えているが、アンビエントとインプロヴィゼーションの交差点をダブ化したような、微細な音の変化を楽しめる立体的な本作には、故ミラ・カリックスの音響作品にも似た、創造行為への微笑みが通底しているようにぼくは思うのだ。西欧の人たちがこの音楽から(おそらくはその間の取り方から)能や狂言を感じるのはわからくもないが、歴史的に言えば武家社会(つまり西欧で言えば貴族)の芸能として栄えたそれら “日本” から著しく、それこそサン・ラー的に離れているのが 『より真実に生きるために森へ』の楽しさ、美しさでもある。リリースから1年以上経っているけれど、ぼくのように本作をまだ知らないリスナーもいると思うし、この喜びの音楽を好むリスナーが、まだまだこの日本にもいるはずなのだ。

Field Records presents “Floating World” - ele-king

 アムステルダムの〈Field Records〉は注目すべきレーベルだ。もともとはダブ・テクノから出発、その後幅を広げ、近年では日本のSUGAI KENなどもリリースしている彼ら(5月23日にはモノレイクのファーストをリイシュー)は今年、設立15周年を迎える。それを記念しアジア・ツアーを敢行、締めくくりの公演が6月2日、下北沢SPREADにて開催されることとなった。創設者のAHPRに加え、〈Delsin〉などから作品を発表しているオランダのデュオ=Artefakt、札幌を拠点とするOCCAが出演。貴重な機会を見逃さないようにしたい。

Field Records presents “Floating World”
15t anniversary global label tour - 2023

オランダはアムステルダムを拠点とし、世界各国の多彩なアーティストによる、高貴な本質を追求した電子音楽作品をリリースし続けるField Recordsが、15周年という節目を迎えアジアツアーを敢行。記念すべき本ツアーの締め括りとなる東京公演が、ゲストにアムステルダム・ベルリンを拠点に活動するデュオArtefakt、北海道よりOCCAを迎え下北沢SPREADで開催される。本日より前売りチケットが枚数限定で販売開始。

“Floating World”と題した本ツアーは、日本・東京はSPREAD、香港Minh、韓国・ソウルVurt、ベトナム・ハノイSavage等を跨いで行われる。ツアーファイナルとなるSPREADでの公演は、Acronym、Imaginary Softwoods、Monolake、国内からはIORI、ENA、SUGAI KENらの作品を発掘し、長きに渡り周縁的かつ実験的なサウンドの発信に尽力し続けるレーベル創設者のAHPRが、アンビエントやトランスをバックボーンとしたクラシカルなサウンドでField Recordsの歴史を体現する。

メインゲストとして、同レーベルや〈Prologue〉、〈Delsin〉からリリース、Field Recordsと共にアジアツアーを併走するArtefaktが出演。メランコリック、ヒプノティックなサウンドとブードゥーミュージックを好み、的確なアプローチでテクノをアートとして取り入れ、ダンスフロアの1歩先をゆく作品を追求し続ける彼らはハードウェアを用いたライブセットを披露。ヒプノティックかつフロアのグルーヴをキープするバランス感で、歴史的な境目となるこの一夜を祝うに相応しい時間と空間を生み出してくれるに違いない。

国内からは、北海道・札幌Precious Hallをホームとし、<Rainbow Disco Club>や<Future Terror>といった国内主要パーティへの出演を控え、更なる活動の飛躍を見せるOCCAが招聘された。OCCAもまた、テクノ、トランスを軸とし、広義かつ多角的にテクノを解釈、彼ならではのインテリジェンスとストーリーを垣間見せながら能動的にミックスする。実験的な姿勢で果敢にダンスフロアに対して挑戦し続ける彼ならではのsetは、Field Recordsの新たな門出を予感させてくれるだろう。

“Field Records presents ‘Floating World’ 15th anniversary global label tour-2023”

【DATE】
2023/06/02 FRI. 11PM OPEN
【TICKET】
EARLY BIRD. ¥1,800 | ADV. ¥2,500 | DOOR. ¥3,000 | U23 / Before 12AM ¥2,000(ALL+1D)
TICKET LINK: https://t.livepocket.jp/e/tvi3t

【LINE UP】
AHPR
Artefakt
OCCA

- 再入場可 *再入場毎にドリンク代頂きます / A drink ticket fee charged at every re-entry

【SPREAD Official Website】https://spread.tokyo/
【SPREAD Instagram】https://instagram.com/spread_kitazawa
【SPREAD Twitter】https://twitter.com/_spread_

 あるバルのほんの目先にあるひとつの切り株。それは地上から数センチのところで切断され、チェーンソーで深く十字が切り込まれていた。悲惨な光景だ。人間によって、この場所で「生きるな」というメッセージを強く刻印されたひとつの有機的な植物の前に私は立ち尽くした。その木の近くにあるバルは俳句バルだ。季語という魔法のようなアウラを与えられている植物とは一切交わらず、なんの木かもはやわからないそのような木が現実にあった。私はまずそれを記しておきたい。
 最近、領域横断の気鋭の研究者、桑田学さんによる、19世紀中葉~20世紀前半の英国における〈経済〉と〈生態〉を同時に考える思考の思想史をまとめた『人新世の経済思想史 生・自然・ポリティカル・エコノミー』という本が出た。ジョン・ラスキン(1819–1900、美術・建築・社会批評)、パトリック・ゲデス(1854–1932、植物学・動物学)、フレデリック・ソディ(1877–1956、物理化学)などの当時の学問の分野をまたがる思想家たちが、産業革命以後、どのように、〈生命―富―自然〉の関係を問い直し、著述してきたか、世に喚起してきたかをとても精緻に追っている。人間の暮らしの艶と経済を取り戻そうという、言ってみれば「美と経済」への展望を描いた一冊だ。空を毎日のように観察して記録をつけていたラスキンや、ダーウィンの進化論とは異なり競争とは異なる共同や相互依存を提示したゲデスや、植物だけが光合成で太陽から無生物エネルギーの流れを生命力へと変換しうると強調し、「自国と植民地双方でエネルギーの生命利用の条件を破壊しながら膨張する帝国主義的経済の末路をエネルギー論的な次元から分析」するソディ(彼の分析は戦争へも及ぶ)など、植物、地層、大気推しの議論がたくさん出てくる。上野でやっている「恐竜博2023」もすごかったがこの本も自然、本当の意味での科学、太古へのロマンがすごい。読み終えると壮大な科学ロマンを読んだようだ。もちろん最近の大気のウイルスにも一文で言及し、現代への警鐘もある。

 先に挙げた思想家同様、桑田さんは、生命を支える「富」は葉などの植物的な腐食・散逸・劣化に向けた絶えざる「流れ」のなかにあり、貨幣/信用・負債の増殖・成長・蓄積のロジックとは根本的に異質なものであると看破する。それは、動物的ではない、植物的な生命観だ。昔話で葉っぱがかわいらしくいたずら好きのたぬきやきつねの頭の上でどろんと金に化ける、そんな話は、おそらく現代でも流用しなくてはならない挿話なのではないかという気がする。それは、人間の生命原理における、失われた植物の優位性・先端性を示唆しているのではないか。そう考えると、人間が死んだとき、遺骨として残されるのもなんだかおかしい。エジプト、中国、日本でも、残そうとしてくる。以前、小さな子どもと古墳に訪れたことがあった。古墳跡は草原のようになっている。そこに吹き抜ける風に、ひとりの子どもがみなぎる自分のパワーとシンクロしたようでとても喜んでいた。もちろん、『アラビアン・ナイト』の話のように、財宝が墓に一緒に埋められているというロマンもやはり捨てがたいが。でもそれは、増殖・成長・蓄積のロジックではない。ある価値変換をされたロマンという信用だ。もちろん、負債の富、「虚構の富」とは異なる、絶えざる散逸、劣化、崩壊、分解に向けた流れを本質としている富もある。まあそれは物語の中や海賊や探検家や投資家にまかせておくとして、現代人の生が、魂の「流れ」が滞っていて蘇りにくいのは19世紀から理由があるよということをこの本が教えてくれた。

 少し長くなるが、とてもかっこいいので、桑田さんの本からラスキンの言葉と桑田さんの言葉をいくつか引用する。(この本は抜き書きしたくなるような文章が異様に多い。読むのが本当に楽しい)

 内在的価値とは生命を維持するためのモノの絶対的な力である。(…)人がそれらを拒絶しようが、軽蔑しようが、小麦や空気や花の内在的価値には少しも影響することはない。使用しようが、されまいが、それ自身の力はそれらのもののうちにあって、その特異な力は他のなにもののなかにも存在しない。(117)

このような声明を基底とした富の定義から、経済学のさまざまなカテゴリーが論じなおされていく。たとえば労働である。富の価値が、それが人間の生に対して有用であるか否かによって決まるのと同様に、「労働には生の要素を多く含むか少なく含むかにおうじて高低の順」があり、創造的で享楽的でさえある「プラスの労働」(opera)はそれ自体が、感覚を鍛え思考の自由を高め、生を増進させるが、「破壊的」な「マイナスの労働」(labour)はひたすらに生を消耗させ、「死を生ずる」という。(119)

経済学の対象とする富・有用性が、究極において自然界からもたらされるエネルギーと物質(いわゆる低エントロピー源)に由来する、という事実であった。あらゆる純正産物は、物質とエネルギーの支出に伴う「自然によって支払われる利子」と理解されなければならない。とくにフィジオクラートがすでに洞察していたとおり、太陽エネルギーを光合成のはたらきによって人間を含む動物(微生物も含め)にとって利用可能なエネルギーへと変換している植物界こそがあらゆる生き物にとってもっとも根源的な富の純生産者というにふさわしい。大気、水、光、土壌、森林といった自然の保存こそは真の意味での富の貯蓄であり、そこに産業改革が準拠すべきひとつの原則がある。ダンディー大学で行われた最終講義「生物学とその社会的意味──植物学者はいかに世界を見るのか」において彼はこう述べる。

[植物の]葉は生命の主要な産物であり現象である。この世界はひとつの緑の世界であり、そこに比較的少数の小さな動物たちが棲みついていて、そのすべてが葉に頼って生きているのである。葉によってわれわれは生きるBy leaves we live。

(202-3)

「太陽エネルギーの収入を超えた暮らし」を可能にしたのは、化石燃料の燃焼、すなわち「巨大なエネルギーの資本貯蔵」、「何百年前も以前に地球に到達した太陽光のたくわえを解放する」ことであった。ソディはこの無生物エネルギーinanimate energyの解放──すなわち有機経済から化石経済への転換──がもつ文明論的な意味を繰り返し強調している。ただしこの化石エネルギーの資本ストックは、けっして「われわれ自身の手柄」ではなく、「計り知れないほど古い時代に生じた、われわれにとって好都合な生物学的・地質学的な出来事の連鎖」の所産であって、その起源をたどるならば遠い時代に植物が捕捉し貯蔵した太陽エネルギーにいきつく。生物進化の理論によって、「本当のアダムは動物的であったことが明らかとなった」ように、「エネルギーの教説によって、真の資本家real capitalistは植物であることが明らかとなる」(257-8-3)

 事物や労働の内在的価値と植物のロマンを説いている。私は気象学的な画家ターナーと地質学的な画家セザンヌが好きだ。植物的な画家ゴッホも。なんだかそのような美術には、人の生きる魂や大気(風)・大地(土)・植物と有機的に関わっていた人類の感覚を呼び起こさせている気がする。経済も、「経済の根幹は植物、太陽と土壌と植物、経済がどれだけ進展してもこれはカットできない。経済と生態は分離しない」と桑田さんは言う。ギリシャ語で経済学は、オイコスだ。オイコスは家庭という意味だ。家庭には「庭」と入っている。庭には植物がある。絶対にわたしたちは植物や太陽、土壌と腐敗、そして循環の流れの中で生きている。それが私のようにベランダしかない者でもそうだ。
 トークイベントで、「変人をそうみせないように意識して書いた」と桑田さんが語っていたが、実に「変な人」がたくさん出てくるとてもおもしろい本だ。そしてわたしも変だ。これらの思想家は「階級」という言葉を使わない。思想家たちは、スラムの中にいる人の生活にもう一回美しさを取り戻すか、学校とスラムをどうやってつなげるか、そこにアナキストが入っていくなど、どうやって生活の中に広い意味での芸術を取り戻すかということを考えている。貨幣はチケットのように他者に請求できる。その信用は金属的なもので半永久的にその形が変わらないが、強靭なようでそれにすがるととてももろい。単純交換の原理で腐らず、維持にコストもかからず、永続的な利子をもたらす負債であり、自然を回避しようとする法的手段や契約の性格を帯びるようになる。しかし、紙幣は、もともと葉だ。木だ。生きて腐り、変わっていくものへの敬意、信用、生活における艶、広い意味での「美」の力だ。また、この本も紙(木)からできていた。だけどこれは、電子的なもの、テクノポップ、ポーカーなども好きなわたしの一読書記録だ。20世紀の美術家運動、未来派も機械的なものに魅かれていた。それも含めて、人新世でどう腐るかということに思いを馳せることも、重要なことだ。最近、Official髭男dismの “ミックスナッツ” を聴いた。ピーナッツ、落花生の花言葉は、「仲良し」。「ここに僕が居て あなたが居る」って言葉いいなと思った。

JPEGMAFIA x Danny Brown - ele-king

 アーティスト間のコラボレーションが盛んなヒップホップにおいて、コラボレーション・アルバムは数え切れないほど存在する。特にアンダーグラウンド・ヒップホップでの前例としては、MFドゥームマッドリブが「Madvillain」という名前で発表した傑作『Madvillainy』(2004)が思い浮かぶ。
 現代におけるアンダーグラウンドの奇人たち、Jペグマフィア(a.k.a. ペギー)とダニー・ブラウンがアルバム単位でコラボするというニュースは好奇心を招いた。彼らはあらゆるジャンルを刺激的かつ分裂的に混ぜ合わせ、オルタナティヴなヒップホップ・プロダクションを好んで使用し、しかもなんと4~5枚以上のアルバムを着実に発表してきたことなどを共通点として挙げられるので、ふたりが引き起こす化学反応が楽しみだった。

 本作は近年発表された様々なヒップホップ作品のなかでも、積極的なサンプリングと数々の引用など、メジャーな公式に当てはまらない過激さを打ち出した素晴らしいプロダクションを盛り込んだ作品と言えるだろう。特にペギーが Roland のサンプラー1台で全曲を作曲したと明かすように、サンプルを分割してソースを配置する技量はまさに頂点に達しているように見え、そこに鼻音混じりの声でリズムを自分のものにしてしまうフロウを持つ独創的なラップ・キャラクター=ダニーの参加はちょうど似合う。彼らが引き起こす刺激は終始騒がしいが、意外と「多彩なテクニック」を誇る。
 “Lean Beef Patty” はサンプリングやソース配置の技術、パフォーマンスまで奇抜かつ完璧に仕上がっていて、本作の登場を楽しみにさせるリード・シングルだった。次のシングルの “SCARING THE HOES” は作中で最も奇妙な曲で、ダーティ・ビーチズのフリー・ジャズ系の演奏をサンプルに、ホラー映画のような映像演出で不気味さを増す。上記のシングルは、ふたりに期待される実験的で過激なエネルギーをよく表している。
 サンプルの用例は様々だが、日本の音楽を用いた2曲はそれぞれ異なる魅力を発する。CMのチャントとファミコン・ゲームの効果音を借りた “Garbage Pale Kids” は、荒々しいベース・ドラムを落としたり、途中でファジーなギターを打ち込み、作中で最も刺激的なサウンドを完成させている。一方、某声優のシングルをサンプリングした “Kingdom Hearts Key” は、メロウ・ポップの質感を生かしつつ幻想的でダイナミックな展開を作り出している。
 他にもポップ・ソウル曲をいじったり、オーケストラやゴスペルなどの荘厳な原曲に卑猥な歌詞をばら撒いたりするなど、サンプリングを使った様々な遊戯の試みは聴き手の集中力を持続的に牽引する。
 ペギーのトラックメイキングの技量はまさに頂点に達しているように思われ、敏腕なラッパーのダニー・ブラウンの参加はその価値をさらに高める。プロデュースを手がけ、自分の領域を確実に構築しているJペグマフィア、コラボレーション相手をはるかに凌駕するダニー・ブラウンのパフォーマンス力。その相反するアンバランスがむしろ新しい重心を見いだしたように見える。

 2020年代のヒップホップの風景を眺めると、レイジ(rage)やドリル(drill)、ハイパーポップのようなハードコア化や、ロックやエレクトロニックとの融合が積極的におこなわれてヒップホップのステレオタイプを問い直すオルタナティヴ化などが進み、その形を激しく変貌している。一方、ペギーとダニーが Roland のサンプラーの上で戯れる姿は「新しい」を志すよりむしろ文化レガシーへのノスタルジーに近い。が、彼らの遊戯が、だんだん過激化していくジャンルのなかでも、最も奇妙で刺激的なサウンドで集まった矛盾を見ると、この奇人たちの皮肉は痛烈に通じたようだ。

HOUSE definitive 増補改訂版 - ele-king

始めにハウスありき……
全音楽ファンが知っておくべき、
ハウス・ミュージックの名盤900枚以上を紹介!

監修・執筆:西村公輝
編集協力・執筆:猪股恭哉/三田格
執筆:野田努/Nagi/島田嘉孝/DNG/Alex Prat/板谷曜子(mitokon)/Midori Aoyama/Shhhhh/Alixkun/水越真紀/SISI/小林拓音/木津毅

cover photograph by Bill Bernstein
装丁:真壁昂士
A5判/並製/オールカラー/304ページ

contents

改訂版序文 (西村公輝)

CHAPTER 1 Disco 1974–1983
CHAPTER 2 Chicago House 1984–1987
CHAPTER 3 Second Summer Of Love 1988
CHAPTER 4 Deep House 1989–1995
CHAPTER 5 French Touch / Detroit House 1996–2000
CHAPTER 6 Disco Dub / Nu Disco 2001
CHAPTER 7 Translocal 2002–2013
CHAPTER 8 Nu School / Multipolar Of House 2014–2022

INDEX

監修
西村公輝

90年代後半から輸入レコード業界にて働き始める。現在はLighthouse Recordsに所属。DJとしてはDr. NISHIMURAの名前で活動中。悪魔の沼の三分の一。

協力
猪股恭哉

1977年仙台市生まれ青森育ち。90年代中頃よりテクノを聴き始め、99年にディスクユニオンに入社、07年より渋谷クラブミュージックショップで中古買取とバイヤー業務を開始。14年よりハウスのメインバイヤーとして異動。23年現職。

三田格
ライター、編集。監修・編著に『AMBIENT definitive 増補改訂版』『TECHNO definitive 増補改造版』『永遠のフィッシュマンズ』ほか多数。

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