「Nothing」と一致するもの

DJ mew - ele-king

ここ最近のbass music10選

bass musicのミックスCDリリースしましたので「ここ最近のbass music10選」です。
この10選に入っている曲もいくつか収録されているミックス"BANGER"発売中です。
気になった方はお近くのレコード屋さんなどで聴いてみて下さい!!!
取り扱い店舗などはこちらのブログからどうぞ。(随時更新中)
https://djmew.exblog.jp/21301999/

Yasuyuki Suda (inception records) - ele-king

Satomimagae - ele-king

 うっとおしい梅雨ですが、曇った空や雨降りを味方につけてしまいそうな音楽もあります。しかも、日本のお寺でそれを聴くことは、
まるでトラベルマシンです。いつも利用している電車から降りて歩くいつもの風景だというのに、そこは異次元の入口です。
 昨年、USのグルーパーに匹敵する作品をリリースしたサトミマガエが、その作品『koko』のリリース・ライヴをやる。場所は、東京は大田区大森の成田山圓能寺。
 共演者は、ele-kingではお馴染みですよ。Family Basikの加藤りま、34423=ミヨシ・フミ、そして畠山地平伊達先生オピトープです。
 そう、これ、かなかり良いメンツなんですよ。しかも、何度も書いているように、お寺でのライヴは、本当に気持ちいいです。


■開催日時場所■
2015年7月4(土曜日)
open 15:30 / Start 16:00
入場料:AD:2,500 Door 3,000
会場:大森 成田山圓能寺 Ennouji (Omori St JR)
住所:東京都大田区山王1丁目6-30
1-6-30 Sannou Ota-Ku Tokyo
 JR京浜東北線大森駅北口(山王口)より徒歩3分
ホームページ https://ennoji.or.jp/index.html
(当イベントについて圓能寺へのお問い合わせはお控え下さい)


■前売り応募方法
下記メールアドレスまでお名前、人数を書いて、メールを送ってください。
katsunagamouri@gmail.com


■Live■
Satomimagae
加藤りま (Rima Kato)
34423
Opitope + 智聲(Chisei)


■Satomimagae
Satomimagae は1989年に生まれ、2003年から現在まで作曲を続けています。東京を中心に活動中です。2012年3月に初のアルバム「awa」をリリース、11月に映画「耳をかく女」の音楽担当。2014年12月にセカンド・アルバム『koko』をWhite Paddy Mountainよりリリース。現在精力的にライヴ活動を展開中。

■加藤りま Rima Kato
2009年よりライヴ活動を始める。ローファイ・ポップを通過しフリー・フォークを経たような哀愁を帯びながらも透明感のある歌声は、ぽつぽつと進むシンプルなアレンジの楽曲によって際立って響く。2010年ASUNA 主宰のカセット・テープ・レーベル WFTTapes から2本の作品をリリース。2012年同氏による3インチCDレーベル aotoao からミニ・アルバム 『Harmless』をリリース。2015年1月、フル・アルバム『faintly lit』をflauよりリリース。2月から5月にかけて日本各地、韓国と断続的に続いたツアーを無事終える。2014年11月に実兄とのユニット Family Basikのファースト・アルバム『A False Dawn And Posthumous Notoriety』をWhite Paddy Mountainよりリリースしている。

■34423
愛媛県出身、東京都在住のサウンドアーティスト。幼少より録音機器や楽器にふれ、音創りと空想が生活の一部となる。 切り取られた日常はサウンドコラージュによって独自のリズムを構築し、電子音に混ざり合い、より空間の広がりを感じさせる。 過去7枚の作品発表し、容姿と相対する硬派なサウンドと鮮烈なヴィジュアルイメージで注目を集め、2013年7月17日に待望の世界デビュー盤"Tough and Tender"(邂逅)をリリースし話題をさらった。その後も都内の大型フェスなどの参加や、ビジュアル面を一任するアートディレクターYU­KA TANAKAとのコラボ作を発表するなど勢力的に活動を重ね、2015年2月に最新作”Masquerade”(邂逅)をリリースした。
また、今夏上映、鈴木光司原作のホラー映画「アイズ」などをはじめ様々な映画の劇伴をつとめている。

■Opitope
Opitope は2002年の秋に伊達伯欣と畠山地平により結成。伊達伯欣はソロやILLUHA、Melodiaとして活動するほか、中村としまる、KenIkeda、坂本龍一、TaylorDeupreeとも共作を重ね、世界各国のレーベルから14枚のフルアルバムをリリース。 西洋医学・東洋医学を併用する医師でもある。漢方と食事と精神の指南書『からだとこころと環境』をele-king booksより発売。畠山地平はKranky、Room40, Home Normal, Own Records, Under The Spire, hibernate, Students Of Decayなど世界中のレーベルから現在にいたるまで多数の作品を発表。デジタルとアナログの機材を駆使したサウンドが構築する美しいアンビエント・ドローン作品が特徴。ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、韓国など世界中でツアーを敢行し、2013年にはレーベルWhite Paddy Mountainを設立。

Celer & Hakobune - ele-king


 音を流しはじめた瞬間に時間の流れが変わる。そんなアンビエント/ドローンがごく稀にある。まるで空気を変えてしまうような音響。そのような音を聴くと、体調も変わってくる気がする。体に効くアンビエント・ミュージック。

 この『ヴェイン・シェイプス・アンド・イントリケイト・パラペッツ (Vain Shapes and Intricate Parapets)』は、まさにそんなアンビエント/ドローンである。アルバムには長尺のトラックが2曲収録されており、ふと耳をかたむけるだけで、わずらわしい世界のあれこれを忘れさせくれるほど。聴き込むほどに耳と体に効く。そんな印象だ。
 このアルバムは、いうまでもなくセラーとハコブネという世界的なアンビエント・アーティストによる共作である。ふたりともカセットからレコード、CDまで、いくつものメディアを横断・駆使し、膨大な数のアルバムや音源を世に送り出している。どの作品も高品質で、世界のアンビエント・マニアの耳を捉えてはなさない。まさにアンビエントの「匠」ともいえるアーティストだ。
 セラーは日本在住のアメリカ人、ウィル・ロングのユニットである。2000年代中盤より活動を初めており、現在はソロ・ユニットとして活動している。ソロ作品のみならず、コラボレーション作品も多数をリリースしており、小野寺唯との『ジェネリック・シティ』がよく知られている。また、ソロの近作では2014年に〈スペック〉からリリースされた『ジグザグ(Zigzag)』を強くおすすめしたい(バンドキャンプで氏のさまざまなアルバムの試聴・購入が可能となっている。https://celer.bandcamp.com/music)。
 ハコブネこと依藤貴大も数多くのリリースを行っているが、そのどれもが大変に質が高く、アンビエント・マニアから絶大な信頼を得ており、そのリリース作品がリリースされるとマニアの争奪戦(?)が起きるほどだ(氏のバンドキャンプでも作品を試聴・購入ができる。https://hakobune.bandcamp.com/)。2014年に〈ホワイト・パディ・マウンテン〉(〈White Paddy Mountain〉)からリリースされた畠山地平とのコラボレーション・アルバム『イット・イズ、イット・イズント』も名盤であった。また6月末に、福岡のカセットレーベル〈ダエン〉よりダエンとのスプリット作品『スプリット』がリリースされるという。こちらも要注目だ。

 さて、本アルバムは、もともとは英国の〈ケミカル・テープス〉(〈Chemical Tapes〉)から2013年に限定リリースされたカセット作品である。アンビエント界の「匠」ハコブネとセラーのコラボレーション作という「音の旨み」に満ちた作品をマニアたちが見逃すはずがなく、あっという間に完売になったという。
 そして今回、その「幻」の名作を復活させたのが日本の〈ピュール・グーン〉(〈PURRE GOOHN〉)だ。〈ピュール・グーン〉はAORやハチスノイトなど、傑作のリリースを立て続けに行っているレーベルである。現在リリース数は本作をいれて4作品ほどで、そのどれもが圧倒的にすばらしい。まさに現在注目のレーベルなのだ。本作は、その〈ピュール・グーン〉が世に送り出す初のアンビエント/ドローン作品である。当然、悪いはずがない。今回のリリースにあたってリマスタリングがなされている。

 じっさい、この作品を聴きはじめたリスナーは、1曲め“マージズ・オブ・ヒステリカル・エクスヒラレーション(Merges of Hysterical Exhilaration)”の冒頭から静かに音響世界に引き込まれていくはずだ。どこか芯のある持続音。それが凍結された記憶の中に眠るイメージを刺激し、そして解凍するように静かに鳴る。かすかに揺れ動く音響が、耳に触れるように震える。ときに静寂になり、いくつもの音響が、ひとつの波のように生成と変化を繰り返す。19分28秒に及ぶ音響の持続は、ノスタルジックな記憶を再生し、同時に、世界を反転させて、時の流れを変えてしまうアンビエンスを形成している。それはどこか日本の雅楽を思わせる響きだ。
 続く2曲め“コンプリート・ポゼッション・オブ・フル・タメリティ(Complete Possession of Full Temerity)”は、“マージズ・オブ・ヒステリカル~”よりもやわらかな持続音で幕を開ける。前曲の芯のある音にくらべ、まるでサウンドのカーテンに触れているような感触。そのシルキーな持続音に、高音域の持続がレイヤーされていくさまは、まるでロマン派のアダージョのような美しさ! 1曲め“マージズ・オブ・ヒステリカル~”が時間の凍結ならば、この曲は時間が溶け出すような感覚か。
 2曲とも「硬質」と「柔らかさ」という正反対の質感でありながら、時間の流れを変えてしまうという点においては共通している。ふたりの個性はときに拮抗し、ときに溶け合う。まどろみのように。時間の融解のように。さすがとしか言いようがない。

 セラーもハコブネはすでに膨大なリリースをおこなっており、これからも多くのアンビエント/ドローンの傑作を生み出していくだろう。だが、この「時間の結晶」のような全2曲39分のアルバムは、彼らのディスコグラフィのなかでも、美しい記憶のように、大切な記憶のように、やさしく、やわらかく、そして強く輝きつづけるはずだ。その幽玄で繊細な音のつらなりは、まさに環境音楽の結晶である。未聴のアンビエント・マニアならば絶対必聴、もちろん、アンビエント・マニアならずともぜひとも聴いていただきたい作品。豊穣な音響的時間がここにある。

OUTLOOK FESTIVAL 2015 JAPAN LAUNCH PARTY - ele-king

 夏に入る直前のなんとも言えないこの時期に、恐ろしいまでに最高な低音を浴びせてくれるOutlook Festival。あのサウンド・システムは健在のまま、今年は会場を新木場から渋谷の〈VISION〉に移しての今週末開催されます。過去に開催された日本独自のラインナップやサウンドクラッシュの組み合わせを見ていると、このOutlookが数少ない「日本でベースを鳴らす意味」を教えてくれるパーティだと実感します。そして何よりもベース・ミュージックの面白さに触れることができるまたとないチャンス。デイ・イベントなので普段はクラブへ行けない10代の君もこの機会を見逃さないでほしい。
 本場クロアチアでのOutlookにも出演しているPart2Style SOUNDやGoth-Trad。UKベースの生き字引Zed Bias、香港のDJ Saiyan、若手グライム・ユニットのDouble Clapperzなど、本文には書ききれないほどの重要プレイヤーが6月14日に渋谷を低音で揺らします。それでは当日、巨大なサブ・ウーファーの前でお会いしましょう!

OUTLOOK FESTIVAL 2015 JAPAN LAUNCH PARTY

開催日時:2015.6.14 (SUN)
開催時間 : 14:00 - 22:00
料金 : ADV 4,000 / DOOR 4,800
会場:SOUND MUSEUM VISION , Tokyo
www.vision-tokyo.com
03-5728-2824(SOUND MUSEUM VISION)
OUTLOOK FESTIVAL 2015 JAPAN LAUNCH PARTY WEB
https://outlookfestival.jp

出演:
ZED BIAS (from UK)
MC FOX (from UK)
IRATION STEPPAS (from UK)
Hi5ghost (from UK)
JONNY DUB (from UK)
CHAZBO (from UK)
PART2STYLE SOUND
KURANAKA a.k.a 1945 (Zettai-Mu)
GOTH-TRAD (Deep Medi Music/Back To Chill)
LEF!!! CREW!!! & BINGO (HABANERO POSSE)
$OYCEE(CE$+tofubeats)
BROKEN HAZE
BLOOD DUNZA (from HK)
CHANGSIE
CLOCK HAZARD
Cocktail Boyz (INSIDEMAN&KENKEN)
CRZKNY
DJ Doppelgenger
DJ DON
DJ Saiyan (from HK)
DJ Shimamura + MC STONE
DJ YAS
Double Clapperz
G.RINA
hyper juice
JA-GE
Jinmenusagi
KAN TAKAHIKO
KILLA
MAXTONE Hi-Fi
MIDNIGHT ROCK
MISOИКОВ QUITAВИЧ
NUMB'N'DUB
PARKGOLF
QUARTA330
RUMI
SHORT-ARROW & Ninety-U
SKY FISH + CHUCK MORIS
TAKASHI-MEN
環ROY
TREKKIE TRAX
Tribal Connection
VAR$VS
YOCO ORGAN
ZEN-LA-ROCK

:: SOUND CLASH ::
XXX$$$(XLII&DJ SARASA) vs
DJ BAKU vs
GRIME.JP

:: SOUND SYSTEM ::
eastaudio SOUNDSYSTEM
MAXTONE Hi-Fi

:: VJ ::
MYCOPLASMA ( TREKKIE TRAX )

:: 主催 ::
PART2STYLE with ZETTAI-MU

WHAT IS OUTLOOK???

OUTLOOK FESTIVALとは? 毎年9月にクロアチアで開催される世界最大の“ベース・ミュージックとサウンドシステム・カルチャー”のフェスティバルである。UKではフェスティバル・アワードなどを受賞する人気フェスで、オーディエンスが世界各地から集まり、400組以上のアクトが登場。このフェスのローンチ・パーティは、世界各国100都市近くのクラブ/パーティと連携して開催され、その中でも本場UKまで噂が轟いているのが、日本でのOUTLOOK FESTIVAL JAPAN LAUNCH PARTYである。 

OUTLOOK FESTIVAL JAPAN LAUNCH PARTYは 日本を代表するベース・ミュージックのプレイヤーが集結し、アジア最高峰のサウンドシステムでプレイする、いわばアジア最強のベース・ミュージックの祭典である。さらに世界中で話題沸騰中の「Red Bull Culture Clash」の日本版ともいえる「OUTLOOK.JP SOUNDCLASH」も見どころのひとつであり、他のクラブ・イベントでは見れない企画が満載。日曜の昼間から開催することで幅広い年齢層が集い、今回の開催地「SOUND MUSEUM VISION」はアクセスの良い渋谷にあり気軽に遊べる“アジア最強の都市型ベース・ミュージック・フェス”だ。

PART2STYLE SOUND

世界を暴れ回るベース・ミュージック・クルー = PART2STYLE SOUND。ダンスホール・レゲエのサウンドシステム・スタイルを軸に、ジャングル、グライム、ダブステップ、トラップ等ベース・ミュージック全般を幅広くプレイ。独自のセンスでチョイスし録られたスペシャル・ダブプレートや、エクスクルーシブな楽曲によるプレイも特徴のひとつである。2011年よりは、活動の拠点を海外にひろげ、ヨーロッパにおける数々の最重要ダンスはもちろん、ビッグ・フェスティバルでの活躍がきっかけとなり、ヨーロッパ・シーンで最も注目をあびる存在となっている。海外のレーベル(JAHTARI、MAFFI、DREADSQUAD等)からのリリースやセルフ・レーベ ル〈FUTURE RAGGA〉の楽曲は、ヨーロッパ各地で話題沸騰、数々のビッグ・サウンドやラジオでヘビープレイされ、世界中のダンスホール・セールス・チャートにてトップを飾った。2013年には、日本初のGRIMEプロデューサー・オンライン・サウンドクラッシュ<War Dub Japan Cup 2013>で見事優勝を勝ち取り、国内においてもその存在感を示した。

Goth-Trad

ミキシングを自在に操り、様々なアプローチでダンス・ミュージックを生み出すサウンド・オリジネイター。2001 年、秋本"Heavy"武士とともに REBEL FAMILIA を結成。ソロとしては、2003 年に 1st ア ルバム『GOTH-TRAD I』を発表。国内でソロ活動を本格的にスタートし積極的に海外ツアーを始め る。2005 年には 2nd アルバム『The Inverted Perspective』をリリース。同年 11 月には Mad Rave と 称した新たなダンス・ミュージックへのアプローチを打ち出し、3rd アルバム『Mad Raver's Dance Floor』を発表。ヨーロッパそして国内 8 都市でリリース・ツアーを行なう。このアルバムに収録され た「Back To Chill」が、ロンドンの DUBSTEP シーンで話題となり、2007 年に UK の SKUD BEAT か ら『Back To Chill EP』を、DEEP MEDi MUSIK から、12”『Cut End / Flags』をリリース。8 カ国に及ぶ ヨーロッパツアーの中では UK 最高峰のパーティーDMZ にライブセットで出演し、地元オーディエン スを沸かした。以降、国内外からリリースを続け、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニア等、世界中 でコンスタントにツアーを重ねる中、2012 年にはアルバム『New Epoch』をリリースし Fuji Rock Fes 2012 に出演。2011 年~2014 年にかけては、欧米のビッグ・ フェスにも出演してきた。2006 年より開始した自身のパーティーBack To Chill は今年で 8 年を迎え、ついにレーベルを始動する!

Zed Bias

数知れずの謎めいた変名を駆使する90年代後半を引率した、 Zed Bias aka DAVE JONESの活動履歴はそのままUKのダンスカルチャーそのものといえる。 2000年にUKチャートに送り込んだ2STEPの金字塔を打ち立てた彼の作品が 世代をこえてその重要性を再定義したROSKAにリミックスで去年再リリースまでされた。そんなアンダーグラウンドダンスミュージックの先駆者は常に動きを止めない、自宅スタジオで作られたあらゆる名義のサウンドは常にBBC1のスターDJによりプレイリストに加えられ、KODE9、ONEMAN、BENGA、Plastician、そしてSkreamによって瞬く間に広がっていった。 2002年に、より実験性をもったサウンドを目指すMaddslinky名義アルバムではWill White(Propellerheads)Kaidi Tathem,Luca Roccatagliati等をフューチャーしたDUBSTEPの礎を築くサウンドを展開、また2010年にはMr Scruff、Skream、Genna G、Omar等をゲストに”Make a Change”を発表。ジャイルスピーターソンが選ぶワールドワイド・アワードで”Further Away”が3位に入るなど、常に実験性を保ちながらも、UKチャートに食い込むようなビッグチューンを送り込むバランス感覚の優れたプロデューサーである。


Hop Along - ele-king

 誰に見せるわけでもない日記帳に書かれた日々の些細な出来事や考えや気持ち。ホップ・アロングの紅一点ヴォーカルのフランシス・クインランが書く詞にはそんな印象を受ける。他人から見ればたいしたことじゃないかもしれないけれど、一日一日を過ごしていくなかで身の回りで起きたことや考えたことや小さな幸せや小さな怒り、悲しみ。本人にとってはとても刺激的でリアルな毎日で、それを他人に押し付けるわけでも共感を求めるわけでもなく、ただ淡々と吐き出すように語り、書きとめているかのようだ。

フィラデルフィアを拠点とする4人組、ホップ・アロング。USインディ、それも最新型というよりはアメリカーナのエッセンスを感じさせ、90年代のなつかしさすら漂わせる、エモやメロディック・パンクを引き継ぐバンドだ。けれど彼らを「新しくない」という一言で切り捨てることはできない。そこにある美しさや生々しさは、歴史が磨いてきたフォームによって生かされているとも言えるからだ。

彼らの曲作りは、まずはフランシスが一人で歌詞を完成させ、それから彼女の実の兄であるドラマーのマーク・クインラン、ベースのタイラー・ロング、ギターのジョー・ラインハルトが加わり楽曲を完成させていくという、はじめに歌詞ありきのスタイルだそうだ。それを裏付けるように、今作『ペインテッド・シャット』のレコードのインサートにはフランシスの手書きの歌詞がぎっしりとプリントされている。クリアでポジティヴなメロディには、たくさんの言葉が詰め込まれている。語感のいい言葉選びで安易にポップにしようとしたりはせず、話したいことがたくさんあるんだとばかりに少し枯れた声で、喋るように歌うフランシスのスタイルは、キム・ディールやリズ・フェア、またコートニー・バーネットとも重なる。

 歌詞先行の曲作りとはいえ、楽曲も詞に合わせて気を使うばかりでもない。気持ちよい朝を描写しながら唐突として「みんな悩んでいるんだ」と悟る“ザ・ノック”や、子どもにゲンコツをくれているお父さんを見かけてそれをただ見ていた自分を描いた“パワフル・マン”など漠然とした不安感や内省的な感情をテーマにした歌詞が並ぶものの、楽曲はつねに澄みわたるようにまっすぐで疾走感があるのがおもしろい。〈ポリヴァイナル・レコーズ〉のエモの正統的アーティストたち、それにウィーザーやスーパーチャンク、ガイデッド・バイ・ヴォイシズなどを思わせる磨かれたメロディとバランス感覚を持っている。男性陣の演奏もフランシスの歌と詞に遠慮なく競い合い、女だからと優遇せず対等な関係性であることもかえってフランシスを縛らず、ホップ・アロングの魅力をひきだしていると思う。アルバム後半、“ウェル・ドレスト”のラストの自由で伸びやかなハミングにそれを強く感じた。

 音楽周辺で例を挙げるなら、たとえばバンドのお飾りや華になるとか、フェミニズムをもって男たちに立ち向かったり政治的な強い主張を行うとか、かわいいピアスやケーキをインスタグラムにアップしたりガーリーなジンを作るとか、奇抜な服を着てエレクトロニクスを操るとか、頭の中が恋愛のことばかりで彼氏と絶対に絶対によりを戻すとか戻さないとか。女性が全力で輝くことが求められる時代で女性たちはキラキラすることに忙しい。女性性を全面的に出しすぎていないホップ・アロングの音楽は、いつもキラキラしていなくても焦らなくていいのよー、と等身大の個性と感受性で日々を生きることをあらためて認めてくれるようで、とても安心させられる。

R.I.P. Ornette Coleman - ele-king

 私は朝起きるとコーヒーを淹れて、ベランダでタバコをふかしたのち、四十の声を聞き、だいぶガタがきた身体をほぐすために運動するときめているが、そのときかけるBGM選びは慎重を要するうえに困難をきわめる。なんとなれば、その日一日の気分を左右するからであるが、一日の気分なぞ起き抜けの頭にきめられてはたまったものではない。いきおいレコード棚とCD棚の前をうすのろのようにうろうろするハメになる。5分、10分はザラで半時間とはいかないまでもそれくらいかかることもあり、しぶしぶきめた音楽のせいで午前中がムダになることもしばしば、世の勤めびとにくらべるとおかなりお気楽な部類にはいるのである。

 今朝はたまたま、CD棚の南向きの面の右端上から3段目に目がいった。水谷さん、灰野さん、ボアダムス、ザッパとかクレイオラ、アイラーやベイリーやマイルスのジャズ関係にまじって、ケージやサティやフルクサス系がごっちゃになった私の音楽体験の原点にあたるひとたちのコーナーである。私はそこからなんの気なしに『ソングX』を抜いた。パット・メセニーとオーネット・コールマンとの双頭作で、リリースから20年経ったのを記念した2005年のこのデラックス・エディションには未発表曲を数曲おさめている、しかも冒頭に。これがカリプソを思わせる千鳥足の軽快なナンバーで、萎びた身体でする運動にはもってこいだったのである。オーネット、チャーリー・ヘイデンとメセニー、ディジョネットの相性もわるくない。デナードはいらない気がするが、それは本作にかぎったことではない。ところがオーネットとデナードの関係を、湯浅さんは『音楽談義』で、『The Empty Foxhole』から親子の会話として読み解かれ、目から鱗が落ちた。坂田明さんは『ジム・オルーク完全読本』で、ニューヨークでオーネットに会ったときの逸話とともに「どんなことも3年やれば世の中に認めてもらえる場合がある」下積み時代、オーネットのこのことばに賭けた、とことばあらたに語った。『ソングX』の未発表テイクはこのアルバムがメセニー主導であり、オーネットすぎたのではぶいたのだろう。そこにはフォルムはあるものの外郭は軟体化しているが、恣意性によるものではなく、内在するものが、自生するように増殖し、かたちを変える。私は運動を終えたてつづけに聴いた『Dancing In Your Head』『Body Meta』『Virgin Beauty』でもその印象は変わらなかった。おそらく『ジャズ、来るべきもの』からジャズの十月革命の季節をはさみ、ブルーノートのゴールデン・サークルのライヴ盤をいま聴き直しても変わらないだろう。フリー・ジャズといいながらデタラメでもきまりきった型でもない。おそらくオーネットしか出せない音列とニュアンスがあり、彼はそれをハーモロディックと呼び、作曲と即興の体系におとしこもうとしたが、むしろそれは両者の中間領域の階調のようなものであり、この複雑なグラデーションは理論化にそぐわない、オーネット・コールマンの身体そのものであり、彼と彼の身体の重力の圏域にとらわれた共演者たちのもたらすものであり、根源的にジャズだった。その身体は喪われた。

 ムシのしらせなどというものがあるなら、これがそうだったのだろう。深夜、仕事のためにキング・クリムゾンのライヴ音源を聴きかえしながら、即興ならオーネットのほうが、いやベイリーは――とむつむつ考えていたら、ケータイが光った。着信を告げる点滅で、開くと「24通の未読メール」とある。すわ迷惑メールか、いかがわしいサイトをみた憶えもないのに、と焦って確認したら、保坂さんと湯浅さんとのやりとりが同報されていた。そこでオーネット・コールマンが死んだのを知った。私信なので引用しないが、ひとつだけ。「死ぬことと遠すぎる」と湯浅さんは書いた。そのとおりです。

 6月11日、オーネット・コールマンはニューヨークでこの世を去った。「85歳。テキサス州出身のアルトサックス奏者。伝統的な音楽技法にとらわれず、より自由な表現形式を可能にした「フリー・ジャズ」をリードした」とAFP時事は報じている。くりかえす。その身体は喪われた。しかし自由は死せず、と私は板垣退助みたいことをいいたいのではない。というか、ほんとうに音楽の自由は死んでいないのか? 目がさめたらもう一度考えてみようか、音楽そのものとなり、ついに死ぬことと遠くなったオーネット・コールマンの音楽を聴きながら。

2015年6月12日払暁

Jamie XX - ele-king

 ハウス・ミュージックは、最高の娯楽、最高の快楽のひとつだ。
 たしかにレイヴ・カルチャーは公共性をめぐる大衆運動にリンクしたかもしれない。また、URやムーディーマン、ザ・KLFやハーバートのような人たちがこのフォーマットに政治的なメッセージを混ぜたのも事実だ。 
 だが、ダンス・ミュージックのほとんどのプロデューサーは、意味よりも機能性を、ムードとグルーヴを重んじている。そして、気持ちE追求の姿勢が切り開いた文化なのだから、それは悪いことではないのだ。
 どんなにご託を並べたところで、基本、ダンス・ミュージックは快楽を目的とする。たとえそれが商業のなかに取り込まれようと、あるいは頽廃と呼ばれようと(深夜遊ぶことが頽廃そのもの)、この音楽が途絶えることはない。トーフビーツのように心配するにはおよばない。ダンスは終わらないのだ。

 きっと、ジェイミーXXの『イン・カラー』を聴く多くの若い人にとって、これが最初のハウス・ミュージック体験になるのだろう。だとしたら、このアルバムは、今日におけるハウスの魅力があまりにも瑞々しく記録されている、入口としてはこのうえなく素晴らしい作品だと断言しておく。ぼくのように、ハウスを何年も聴いてきた人間さえもワクワクさせる。下手したら、ザ・XXの2枚のアルバムよりも良いんじゃないだろうか……と思えてくる。
 ついでながら、日本盤には、最高の曲“All Under One Roof Raving(ひとつのレイヴの屋根の下のすべて)”が収録されているし、その未発表ヴァージョンも入っている。この1曲を聴くために、円安のため高価商品になった12インチを買うかどうか迷っていた人にとって、なんとも嬉しい話だ。

 さて、この『イン・カラー』だが、あまりにも評判がいいためか、UKやUSのいちぶメディアは、早速「おぼっちゃまソウル」とか「新自由主義世代のクラブ・ミュージック」とか言いがかりを付けているのだが、こんなシニカルな言葉は放っておくのがいちばんだ。アンダーグラウンド・ミュージックがメインストリームにまで影響力を持ってしまったときは、だいたい賛否龍論が起きるものだから。誰もが褒めるのも気持ち悪いし、売れたらけなすというアングラ根性もぼくは嫌いじゃないが、この音楽を1992年へのノスタルジーとして批判する向きには反対したい。
 「1992年におまえはどこにいた?(Where Were U In '92?)」という標語に従えば、まさにぼくは「クボケンとその場」にいたのだけれど、はっきり言って1992年のレイヴ・ミュージックはこんなに洗練されていなかった。もっとダサかったし、チープだった。良くも悪くも。

 「美」というものを絶対視するとナチズムにさえも手を貸してしまうと指摘したのはスーザン・ソンタグだったっけ? うっかりナチズムを讃えてしまったブライアン・フェリーの過ちもそこにあったよね。同じように、ただ気持ちEだけでは疑問を忘れ、批評精神を放棄し、管理社会に手を貸してしまうのではないかと、これも昔から言われていることだ。
 が、しかし、実は、あるレヴェルにまで気持ちEが達っしてしまうと、あらゆる管理装置(同調圧力や政治や慣習)から解放されてしまうもので、ハウスではそれを「I've Lost Control」という言葉で表現してきたのだけれど(アシッド・ハウスというのがそれ)、これがどういうことかと言えば、あらためて我が身の不自由さに気がついてしまうのである。人間いちどはそのぐらい気持ちEを追求してもいいんじゃないかね。なるべく若いウチに。
 とはいえ、快楽が産業化したとき、考える余地や休む暇さえ与えないほど、情報がぱつんぱつんに詰め込められて、しかもやたらめったらアッパーになる。で、それはちょっと身体感覚として違うだろうと抗したのが20年前のディープ・ハウス・ムーヴメントだった。
 『イン・カラー』は音楽的にはディープ・ハウスに繫がっている。もちろん焼き直しではない。ベース・ミュージック以降の感性のうえで成り立っている若々しい作品だ。1曲目の“ゴッシュ”の後半からの見事な展開、雲のうえを歩いていくような2曲目“スリープ・サウンド”への繋がり、そしてブレイクビーツのうえをロニーの歌う3曲目“シーソー”と、ここまで聴いてわからなかったら……あなたはダンス・ミュージックに近寄らないほうがいいかもしれない。

Eccy - ele-king

The 10 Best Hudson Mohawke Productions

Akitsa - ele-king

 カナディアン・ブラックメタル・バンド、アキッツァ(Akitsa:正しい発音をご存知の方はご一報ください)による5枚めのアルバム。プリュリエントのドミニク・フェルノウによるブラックメタル・プロジェクト、アシュ・プール(Ash Pool)とのスプリット以来約2年ぶりの音源は、もちろんドミニクの〈ホスピタル・プロダクション(Hospital Productions)〉から。超パンキッシュなヴォーカルがフランス語なので当初はフランスのバンドかと思っていましたが、ケベックです。

 アキッツァは、ドミニクによるアシュ・プールのサウンドからうかがえる彼のブラックメタルへの嗜好、クッソ劣化音質、D-Beat、クラストパンク的ブラックメタルを見事に具現化するバンドであり、ゼロ年代以降USアンダーグランドを中心に再燃した第二波ブラックメタル・ブームを代表するバンドとも言える。
それはたとえばこんな超アンダーグラウンドな文化をスタイリッシュに見せることに成功したサン(SUNN O))))のスティーブン・オマリーや写真家のピーター・ベステ(Peter Beste)、現代美術家/彫刻家のバンクス・ヴァイオレット(Banks Violette)といったマルチ・タレントなアーティストらによりヒップなサブ・カルチャーとして認知され、アイコン化された。そしてそれは、先日H&Mから架空のメタル・バンドのパッチが施されたクソダサいコレクションが発表されたことで完全に終わったのかもしれない。

 相変わらずのアキッツァの『グランズ・ティランス(Grands Tyrans)』を聴きながらそんなことを考えていた。変わらないは言い過ぎか。クラストパンク色はより色濃くなり、USブラックメタル界のアイドルとなったボーン・アウル(Bone Awl)のマルコ・デル・リオが現在活動するラズベリー・バルブス(Rasberry Bulbs)の世界観と重複する。ローファイ・シンセ・ウェイヴのようなトラックも収録され、〈Not Not Fun〉以降のローファイ・インディ・ファンや、エッセティック・ハウス(Ascetic House)周辺をチェックするオシャレ・ゴス・キッズの耳にも届くかもしれん。ヒネくれて聞こえるかもしれんが、こりゃカッチョイイですよ。


 そういえば、先日、いつだったかココに書いたバーザムTシャツを着るのがテクノDJの間でヒップなんてのはファック、という一文を往年のサージョン・ファンから指摘されたのだが、そのとき僕がイメージしていたのはサージョンではなく、スウェーデンはストックホルムのジョナス・ローンバーグことヴァーグ(Varg)である。ノルウェジャン・ブラックメタルからの影響を声高にアピールする彼の最新作『URSVIKEN』が先日発売された。寒々しい光景が広がるエクスペリメンタル・アンビエント・テクノにそのプロジェクト名、本人のノリからわかりやすすぎるほど直球に想起されるバーザムの獄中アルバム・ミーツ・テクノ。ディープ・ミニマルな心地よいビートを洗練された手つきで紡ぎながらも、グルーヴよりもサウンドスケープが際立つ雪山遭難テクノ。いや、わかります。僕もバーザム好きですし。だけどもヴァーグ・ヴァイカーネス本人はマジでいわゆるネトウヨかつ問題の多い人間だと思うから信仰するのはどうかと思うよ。


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