京都の若手レコード店主2人が着想し、地道にDIYで作り上げ、2013年の初回開催以来京都の音楽愛好者界隈では夏の風物詩となっている、《京都レコード祭り》(略称:「レコまつ」)。
第4回となる今回(2016年7月9日[土]・10日[日]|於:ZEST御池 河原町広場)は、吉田省念バンド・オオルタイチらがライブで参加するなど、例年になく多彩な出演者を揃え、参加者の期待も高まっている。
主催の中心メンバーの1人、加地猛さん(〈100000t アローントコ〉店主)に話を聞いた。(村上潔)
■第4回目ということで、これまでと違う点はありますか?
加地:いや、なんもない(笑)。回を重ねるごとにまだ来ていないお客さんを呼べていっているような気はしてるんで、それを続けていくという。やりかたとしてはそんなに変わってない。
■前回は老舗の〈太陽レコード〉さんの参加が話題になり、それが『京都新聞』の記事になったりしましたが、今回の目玉は?
加地:〈クレモナ〉さん。お店が復活するタイミング(2009年1月閉店/2016年4月開店)で、参加してくれる。会場の店番に来るのは、先代の寺井さん。だからたぶん、「あー!」ってなるお客さん、いっぱいいると思う。あとは〈BBG-Audio〉さん。中古オーディオ屋さんなんだけど、レコード部門を最近作らはって。まあ、オーディオ部門と両方で来るねんけど。オーディオのほうは、手頃な価格のセットを組んでもらって。あと、会場のDJセットもここに頼んでる。「こういう音も鳴るよ」みたいな感じで。まあ、全部偶然やけど(笑)。
それと、いつもよりライブとかすごい多なってて。6組出るんやけど。それが全部9日に出て(笑)、10日は落語とトークが中心。9日はもうひっきりない感じ。
韓国のNice Legsっていうバンドは、レコまつのことをネットで検索して見つけたらしくて、それでオファーが来て出演が決まった。そういうことで言ったら、今回は外国人の人に来てほしいな、というのがテーマとしてある。ふだん店に来る外国人のお客さんはすごい増えてるのに、この祭りには来てないから。だから、英語ができる人にTwitterで英語で告知してもらったり、ゲストハウス(京都には外国人向けのゲストハウスが多い)にも初めてチラシを撒きに行った。
■レコまつの当初からの一貫したスタイルは、レコード屋店主の有志がDIYで作る、ということですよね。いわゆる業界が関係することなく。それが京都で行なわれていることの必然性みたいなものはおそらくあると思うんですが、京都のレコード屋ネットワークのありかたが反映されていたりするのでしょうか?
加地:この祭りに関して言えば、まず俺と村松さん(〈ART ROCK NO.1〉店主)が具体的なことをやってて、あと会議に来る人が5人くらい。
■会議ってどのくらいやるんですか?
加地:3回くらいかなあ。実際会ってやるのは。
■ではそもそもの初回開催(2013年)に至る経緯というのは?
加地:村松さんと「こういうのやりたいなあ」という話はしていて、「じゃあ、やっちゃいますか」みたいになって。それで、最初は京都のレコード屋全店に声かけてみて、「出てもいいよ」って言ってくれた人たちでやった感じ。そのときに村松さんと俺ですごいやってるから、それがいまに続いてる感じ。
■全店に声をかけるっていうのは、いつまでやったんですか?
加地:2年間。2回行って断られたところは、3回目来られたら(断るのに気を遣って)嫌やろうな、と思ったから。
■それは、全店に直接足を運んで行った、ということですか? 電話じゃなくて。
加地:行った。電話じゃなくて。
■直談判?
加地:そうそう。
■初回は21店舗でしたが、参加店舗の数はだいたい一定してますよね。
加地:多少の増減と入れ替わりはあるけど、そんなに変化はないね(今回は24店舗)。ゲスト参加枠があるから、すごい多いイメージはあるけど。
[[SplitPage]]■レコまつに出たことでお店に来るお客さんが増えたっていう声は聞きます?
加地:あんまり聞いたことない(笑)。ただ、終わってからしばらく、見たことない人が来るのは続くね、俺んとこは。
■主催者側として理想なのは、ふだんお店に来ないお客さんが、レコまつをきっかけにしてお店に来るようになってくれることですよね。
加地:うん、だから、毎回地図(『京都レコードマップ』。毎年改訂版を発行。無料)を会場で配って。だけど、すぐに目に見える効果が出るわけじゃないかなら、いろいろやってみてる。
■レコまつの影響でお店の売り上げが増えるとか、そういうダイレクトな「効果」以外の部分も、シーン全体では大きい意味をもっているようにも感じます。
加地:こういう祭りで、店のこととかあんまり把握してない人が、ばーっと買うやんか。それは、「○○さんのレコードを買いました」っていう意識より、「レコード祭りで買いました」っていう意識のほうが絶対強いと思う。だから、全体的に「レコードを買う」という行為が底上げされるというか、そういう効果があるんちゃうかな。それって、狙ったわけじゃないけど、なんかいい感じにできている気がすんねんな。
■参加してるレコード屋同士の関係が、レコまつによって深まったりするんですか?
加地:毎回来る人らはすごい仲良くなってるよ。そのうちどっかに旅行でも行きだすんちゃう(笑)?
■年齢構成はどんな感じでしたっけ?
加地:40代・50代、平均するとアラフィフくらいかな。
■みなさんが若い頃って、こういうイベントはなかったですよね。だからなにかお手本があったわけじゃなくて。
加地:これね、「京都では(いままで)なかった」っていうのが、やろうかなってなった動機やったりするし。
■モデルはあったんですか?
加地:いや、別に。俺は、すごい慣れてたからさ、レコードじゃなかったら。
■古本市とか、《左京ワンダーランド》とか。
加地:そうそう、そっちで慣れてたから。この感じでレコード版をやったらいいのんちゃうのって。だから、手づくり市とかの集めかたといっしょで、呼べるところをいっぱい呼ぼうよって感じやったな。
■でも結果的には、京都ローカルだけどすごいオープンなイベントになりましたよね。大阪とか神戸からもいっぱい人は来るし。ライブ・トーク・DJも、それ目当てで来る人はたぶんそんなにはいないけど、みんななんだかんだで、レコード買い終わったあと、見てますもんね、ふつうに。
加地:なんなんやろな、あの、がしゃがしゃした感じ(笑)。
■ほんとそうですよね、みんな好き勝手に見て、喋ってて。
加地:特に、湯浅(学)さんといしい(しんじ)さんがやってるときは、妙な一体感があんのよ。ほったらかしっていうか、ほんまに、横でなんかやってはるわ、くらいの雰囲気。これやってるとき、なんかめっちゃ、完成度高いっていうか、すごい安心しておれんねん。
■あとやっぱり、ジャンルが、これだけ揃えば当然、催しの内容もレコードの品揃えも、全体としてオールジャンルになるし、このごちゃまぜ感が、来る人には楽しいんじゃないですか。
加地:そうやね。まあ、ふだんから京都のレコード屋は、オールジャンルの店多いけど。さらに、ふだん店で扱ってないものをこれにあててきたりしよるから、もうなにが出るかわからへん(笑)。
■そういう楽しみもありますね。でもなんで京都ってオールジャンルの店が多いんでしょうね? 大阪とかは専門店のイメージが強いですが。
加地:それはたぶん、街のサイズが影響してると思う。京都って、いわば「街歩き」の街やん。これを買いに行くっていうよりも、「出歩きに行く」ところ。レコード屋に行くことに関してもそうで、特定のジャンルの専門店のものはネットで新入荷をチェックしてればなんとかなる部分はあるけど、オールジャンルだとほんまにいつなにが入るかわからんから、どんなジャンルを好きな人もそれを見てまわって歩く。そうやって、いろんな人がごちゃごちゃ出入りしていくと、お店のほうもオールジャンル化していくんじゃないの? たとえば、〈ART ROCK NO.1〉さんも、もともとちょっと専門店ぽかったけど……。
■インディーロック専門のイメージでしたね。
加地:でしょ? けどいまいちばんいろんなもん持ってるからね(笑)。
■そうですね、狭い範囲に密集しているからみんな歩いてハシゴするし、レコード屋の近くには音楽好きな人が憩えるカフェもあるし。それでふらっと訪れる人たちのニーズに応えるかたちで、各店の商品構成が多様化するっていうのはあるかもしれませんね。そういえば、レコード屋めぐりに必要な『京都レコードマップ』は今年もレコまつにあわせて出すんですよね?
加地:もうあがってくる頃。今度は、英語と日本語と混合版(2015年は日本語版と英語版を別に作成した)。今回、このチラシ(日本語版のみ)を寺町通りのわりと大きいゲストハウス2軒に置きに行って、どっちもこういうチラシ受け付けてくれなさそうな大きいところで、ほんまに外国人ばっかり来るねんけど、「ああ、全然置きますよ」ってすごいウェルカムで。だから、持って行ったら持って行ったでつながるんちゃうかなって思って。それで、「地図できたらすぐ持って来ます」って言って(笑)。
■わざわざ京都までレコードを買いに来る外国のかたも増えるかもしれませんね。では、関西圏に住んでいて、「レコまつ、行ってみようかなどうしようかな」って考えている人に誘いの言葉をかけるなら、どういったものになりますか?
加地:ああ、あのね……、「こっそり垣間見ることもできます」(笑)。
■え?(笑)
加地:それ重要やと思うねん、俺。こういうのって絶対、なにかしら密閉空間やん。でもこれってさ、こっそり見に来れるやん。
■あ、外からね。そうですね(会場の〈ZEST御池 河原町広場〉は、地下の長大なショッピングモールの一角。地下鉄京都市役所前駅改札を出てすぐ。絶えず人が行き交う、開放的なエリア)。
加地:通りがかったふりとかもできるしさ。ほんで入れそうやったらちょっと入ってみようかなー、みたいな。めっちゃ大きい規模だったとしても、百貨店の上の催事場とかだったら、やっぱそのフロアに(わざわざ)「入る」みたいな感じがあるけど、これやとさ、ほんまに、「実は別の用事で歩いてるんですけどー」みたいな感じで(笑)。そういう、ちょっと「さらけ出してる」感が特徴的だと思う。
■たしかに、オープンすぎる感じはありますね。じゃあ、逆に、コアなミュージック・ラバーには、どんな勧めかたをします?
加地:それは、いちばんの話で言ったら、さっき言ったみたいに、「なにが出るかわからん」っていうのはやってるほうも毎回思ってるし。あと、この様子のおかしいレコード市(笑)、こういうのも「あり」っていうか、なんやろ、「これ楽しくない?」っていうね。そういう提案というか。
たしかに、そういうすごいコアというか、ほんまに音楽好きな人も来るやんか。そんで知り合ったりしたら、その人別になんもしてないのに、どっかで買ったビールとか飲みながら、「楽しいわー!」とか言ってくれるのよ。そういう感じかな(笑)。(こっちが)「え、楽しいの、これ?」って言って(笑)。別にすごいレコードがあったからとかじゃなく、「いや、楽しい」って。それはすごい、いいなって思う。ふだんからだいぶ突っ込んでレコードを買っているような人でも、そんなこと言うんやって思って。こっちからしたら、そこまでマニアックなものを集めて「どや!」って感じでやってるわけじゃ全然ないから、そこはちょっと「ごめんね」っていうところがあったんやけども、でもそういうふうに楽しむ人もいるんやって。それはわりと、はっとしたけどね。なんかレコードで盛り上がってるっていうのが、うれしいんやろね。
1日目のDJしてくれるWATARU.Wくんなんかも、なんでもかんでも聴きたい人なんやけど、一日DJやってくれへんって頼んだら、めっちゃ喜んでくれて、「ここ何か月かで最大の仕事ですよ!」って(笑)。
■なるほど。コアな人向けに作っていないところ(こそ)がコアな人なりに楽しめるポイントだっていうのは、おもしろいし、説得力がありますね。では、最後に、今回の目標なんかがあれば。
加地:目標? 目標はね……、「無事で」。やっぱりでかくなってくると……。
■運営がたいへんになりますからね。
加地:わりと早い段階で大きいイベントに慣れている〈pocoapoco〉の寺尾さんとかから、「あんまり人ようさん来たら事故とかもあるかもしらんから」って言われて、それで(レコードの)下置き(机の下に置くこと)なくしたんやけど、そのとき正直、俺はまだ「別に大丈夫なんちゃうかな」って思ってたんよ。でもさすがに最近は「そうやな」って思って。「そういうとこもちゃんとしとかなな」って。ほんまに、無事に二日終わったら、すごい安心すると思う。
■外からはけっこうカオスにやっているように見えるけど、実はみんな神経を遣ってるんですよね。
加地:それはほんまにそやと思う。
■無事に、楽しく二日間が終わることを願っています。ありがとうございました。
*2016年7月2日、〈100000t アローントコ〉にて収録。
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実を言うと私・村上は、《京都レコード祭り 第1回》にレクチャー担当で出演した経緯がある。そのときはたしか、開催の数日前に加地さんから依頼され、急遽読み上げ原稿を準備し、「入門・はじめてのアナログレコード――聴きかた、買いかた、そしてレコード屋さんがあることの意味」というレクチャーを会場で実演したのだった(第1回の報道記事はこちら→https://buzzap.jp/news/20130730-kansai-analog-record1/)。その際、加地さんらレコード屋店主だけでなく、出演する京都のミュージシャンのかたもスタッフとして早い時間から運営に携わっていて、本当に手づくりで成り立っているイベントなのだということを実感した。そして、回を重ね、来場者が増えていっても、やっぱり主催者の方々は交代でレジを打ち、レコードを袋に入れ、ライブやトークの機材準備をし、来場者からの問いかけに答え、楽しみながら汗をかいている。また、見えないところでは、仕事の合間を縫って(会場で無料配布する)『京都レコードマップ』の細かい改訂作業を行なう協力者もいる。きっと私の知らないところでハプニングやアクシデントもあるのだろうし、間違いなく主催の中心メンバーは準備で寝不足状態なのだろうが、みな当日は張り切って現場で動いている。
私は素直に、この《京都レコード祭り》を毎年開催している方々に敬意を表するし、こうしたシーンの裾野に「参加」できていることをうれしく思う。いわゆる「アナログレコード・ブーム」が喧伝されて久しいし、それを利用した展開も実際あるのだろうが、そうした流れとは無縁の、一つの地域のレコード店主たち──と、そのまわりにいる人たち──が自力で・協同で企画・運営を続けているこのシーンの存在は、街で遊ぶことが好きな、そして音楽の楽しみを人と分かち合いたい人からすれば、きわめて貴重で魅力的なものである。加地さんが言うように、まずはそれを「垣間見てみる」、そしてこの(レコまつという)「場所そのものを楽しむ」ことを実践してみてほしい。それはきっと、誰にとっても、「京都」で「レコード」を楽しんだという、かけがえのない「体験」になるはずだ。
最後に付け加えると、《京都レコード祭り》は、「祭り」と名乗るには奇妙な点があり、ここがとてもおもしろい点なのだ。レコまつは、出店するレコード屋やイベント主演者にとっては、「ハレ」の舞台。いうまでもなく祭りの主体だ。だが、祭りはそれだけでは成り立たない。もうひとつの主体は、それを取り巻く多くの通りすがりの人々。この人たちは純粋に「ケ」=日常の世界を生きている。この両者が偶然の流れによってごちゃごちゃに混在するところが、この祭りの場のいちばんの魅力だ。レコードを探しに来たお客さんは、その両面の要素をもっていて、この立場はこの立場でおもしろい。祭りの世界を、さまざまな立場の人々が、状況に応じて楽しむことができるのだ。だから、ただ外から眺める(=垣間見る)だけでも──会場に出店する〈Bar Rockpile〉では、ビール・ラムネ・冷やしあめ・みかん水を販売するので、お祭り気分も味わえる──興味深いポイントが見つかるだろうし、ぐいぐいとこの空間に浸り込んでいっても非日常の興奮が味わえるだろう。それは、たんに「探していたレコードが見つかった」/「お目当てのミュージシャンの演奏を聴けた」という次元とは異なる、「場の体験そのものの愉楽」というものだ。それを享受することで自然と、この京都のレコードシーンの内在的な地力・魅力に気づくことができるのではないかと思う。まずはほのかな期待を胸に、会場を通りがかってほしい。
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■京都レコード祭り 第4回
開催日:2016年7月9日(土)・7月10日(日)
開催時間:午前11時から午後8時(両日)
会場:ZEST御池・河原町広場(京都)https://zestoike.com/
<参加店>
ART ROCK NO.1
ありの文庫
VINYL 7
L-COMMITTEE RECORDS
エンゲルスガール
クレモナ
古書クロックワーク(膳所駅前店)
silk records
JET SET
100000t アローントコ
トラドラレコード
パライソレコード
パララックス・レコード
BBG RECORD / BBGオーディオ
HUMAN RECORDS
プー横丁
PROTOTYPE RECORDS
pocoapoco
poco こだま
ほんとレコード
ヨゾラ舎
Llamalabo Record
ロマン商店
WORKSHOP records
<ゲスト参加店>
湯浅学
タワーレコード京都店
オレンジレコーズ&グルーヴあんちゃん
SECOND ROYAL RECORDS
Violet And Claire ※7/9のみ
スートラ・レコーズ
森本書店
<ビール販売>
Bar Rockpile
<催し>
湯浅学&いしいしんじ+いしいひとひ「アナログばか三代」
バンヒロシ大学 レコマツ・スペシャル
<live>
吉田省念バンド
Homecomings
松野泉
オオルタイチ(弾き語り)
プリンセスやすこ
Nice Legs (from Korea)
<落語(音楽系ネタ)>
鯉鮎亭ボタン
屯風亭とんぺい
悶亭乳尊
<DJ>
WATARU.W
YOTTU
オレンジレコーズ&グルーヴあんちゃん
shota_yam
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【関連リンク】
◇京都レコード祭り・公式ブログ
https://kyotorecordmatsuri.blogspot.jp/
◇京都レコード祭り (@kyotorecomatsu) | Twitter
https://twitter.com/kyotorecomatsu
◇杉本恭子 2016/07/04 「アナログレコードの穴の向こうにある、デジタルでは体験できない暮らしと未来。京都が生んだ、世界で1番ラブリーなレコード市「京都レコード祭り」」(greenz)
https://greenz.jp/2016/07/04/recomatsu/
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◆村上 潔(MURAKAMI Kiyoshi)
1976年、横浜市生まれ。湘南経由、町田市育ち。2002年から2005年まで、『remix』誌(アウトバーン)に、映画・音楽に関する記事を寄稿。現在、立命館大学衣笠総合研究機構(生存学研究センター)客員研究員、神戸市外国語大学非常勤講師、立命館大学産業社会学部非常勤講師。専門は、現代女性思想・運動史。https://www.arsvi.com/w/mk02.htm