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山上徹也への応答を起点に「弱者男性」論を問い直す
「弱者男性」論の第一人者による名著、渾身の書き下ろしを加えて復刊!
恋愛/性体験、収入の格差や労働のつらさ、社会的地位の低さ、強要される「男らしさ」といった、現代男性をめぐる生きづらさについて真摯に考察し、2016年に刊行され大きな話題を呼んだ『非モテの品格』(集英社新書)。
この名著がオリジナルの10万字に9万字の大幅増補を加えて復刊!
山上徹也容疑者への応答を起点として「弱者男性」論をあらためて考え直す集大成!
目次
増補改訂版・まえがき
第一章 男にとって弱さとは何か?
自分の弱さを認められない、という〈弱さ〉/男たちの自己嫌悪──フェミニストたちの死角/男性は女性よりも自殺しやすいのか?/「男性特権」を自己批判する、その先へ/男性たちは自分の性愛を語ってこなかった/「男の子」に産んで申し訳ない、という気持ち/メンズリブを再起動する/男であることのアポリア
第二章 男のルサンチマンについて──非モテの品格?
雇用・労働問題とジェンダー構造/男性たちのアイデンティティ・クライシス/マジョリティ男性たちのねじれた被害者意識/男性たちの非正規雇用問題/正規vs.非正規という「にせの対立」/「非モテ」とは何か?/「誰からも愛されない」ということ/非モテの三類型/性的承認とアディクション/男の厄介なルサンチマン問題/ニーチェとルサンチマン/つらいものはつらい。淋しいものは淋しい。/ルサンチマンをさらに掘り進める/男の自己批判(私語り)の危うさ/開かれた問い直しへ/「草食系男子」への大いなる誤解/承認欲求・自己肯定・自己尊重/
補論① 認められず、愛されずとも、優しく、幸福な君へ
第三章 男にとってケアとは何か──クィア・障害・自然的欲望
ケアワーカーたちがケアを必要とする/「依存」は例外ではない/子育ての不思議さ/「一緒に頑張ろう」/ALSの青年のケア経験/ケアが社会化されていく/日常的な風景を「見る」ということ/内なる弱さに向きあう、という怖さ/歪んだ支配欲を見つめる/子どもの看病の経験から──弱いのはどちらか/ある自閉症の青年とそのお母さん/障害者支援の歴史から学んだこと/生きること、遊ぶこと、働くこと/ただの〈男親〉になるということ/自分の欲望を学び直す─脳と神経/寄り添われて眠るという経験/産む行為の重層性/「植物人間」とは誰のことか?
補論② 弱く、小さき者から
集英社新書版・あとがき
第四章 弱者男性たちは自分を愛せるか──インセル論のために
「弱者男性」をあらためて問い直す/インセルのグローバルな氾濫/叛乱?/覚醒するインセルたち?/インセルにとって自己愛とは何か/残余/残りものとしての弱者男性たち/欲望をめぐる政治というラディカルなセルフラブ/「巨大なブルシット」としてのニヒリズム/インセルライト/インセルレフト/インセルラディカル/男性内格差の問題/ポスト男性学的なジレンマをめぐって/ラディカルな無能さのリブに向けて/男たちも自分を愛して良い!
第五章 男性たちは無能化できるか──水子弁証法のために
承認/再分配/政治/差別論と能力主義のジレンマ/現代のプレカリアートたちの交差的な階級政治/ポスト資本主義的な欲望/メンズリブ的なメランコリーと向き合う/ギレルモ・デル・トロの「怪物」たち/男性たちの「ぬかるみ」/メリトクラシーと男性の無能性/ハイパーメリトクラシー/男性たちの無能弁証法/無能な者たちのストラグル──『火ノ丸相撲』/水子弁証法とは何か
増補改訂版・あとがき
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これは絶対に必聴、2023年の聴き逃せないアルバムの1枚だ。私たちele-kingが2021年の年間ベスト・アルバム第1位に選出した前作『Colourgrade』からはや2年。独特のサウンドでポップ・ミュージックを更新する当代随一のシンガーソングライター、ティルザが3枚目のフルレングスを引っ提げて帰ってきた。
プロデューサーはこれまで同様、幼いころからの友人にしてUKアンダーグラウンドのキイパースンたるミカ・リーヴィ(ミカチュー)。すでに配信では解禁されており、その特異なプロダクションを試し聴きできます。リリック面では、現実の愛と想像上の愛というのがテーマになっている模様。CD/LPの発売は11月17日。すばらしいふたりの才能による新たな試みを聴き逃してはいけない。
Tirzah
エクスペリメンタル・ポップ・アーティスト、ティルザが
ミカ・レヴィをプロデューサーに迎えた最新作『trip9love…???』を突如リリース!
11月にはCDとLPでも発売決定!
インディー~R&B~エレクトロニック~エクスペリメンタルとジャンルを横断する独自のスタイルで高く評価を集めるティルザ(Tirzah)が、ミカチュー名義でも活躍し、映画『アンダー・ザ・スキン』や『ジャッキー』を手がけた映画音楽家としても知られるミカ・レヴィをプロデューサーに迎えた最新作『trip9love…???』をリリースした。11月17日にはCDとLPでも発売が予定されている。
配信リンク >>> https://tirzah.ffm.to/trip9love
このアルバムは、二人の自宅スタジオとロンドン南東部およびケント州のさまざまな場所で書かれ、レコーディングされた。およそ1年かけて何度かレコーディング・セッションを行った後、ついに彼らが追い求めたい思うサウンドが輪郭を表したという。収録された楽曲は、一つのビートの上にピアノのループを乗せ、ディストーションを加え、ロマンティックなヴォーカルの主旋律を使って作られた。詩は、現実と想像の両方の愛をテーマにしている。スピード感、つながり、類似性から、このレコードは1曲のように感じられ、ある瞬間の日記のようでもあり、1つのサウンドに魅了され、それにしたがって進むことが重要だったという。『trip9love…』の作品性は、そういった制作状況そのものが反映されている。
label: Domino
artist: Tirzah
title: trip9love...???
release: [Digital] 2023.09.05 [CD/LP] 2023.11.17
配信リンク:
https://tirzah.ffm.to/trip9love
予約リンク:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13649
CD
通常盤LP
限定盤LP