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──〈ハイパーダブ〉がサブレーベルを始動、なんとマーク・フィッシャーをリリース

Jun 19,2019 UP

 驚きのニュースが飛び込んできた。〈Hyperdub〉が新たにスポークン・ワードとオーディオ・エッセイに特化したサブレーベル〈Flatlines〉を始動する。最初の作品は7月26日にリリース予定……とのことなのだけれど、それがなんと、2年前に亡くなった批評家のマーク・フィッシャーと、哲学者にしてサウンド・アーティストのジャスティン・バートンによる共同作品なのである。
 タイトルは『On Vanishing Land』で、イングランドの東部に位置するサフォーク州、その海岸線を散歩している場面を喚起させる意図があるようだ。生前フィッシャーはサフォークの風景について、小説家W・G・ゼーバルトの足跡をたどり直したグラント・ジーの映画『ペイシェンス(アフター・ゼーバルト)』を論じる文章のなかで、「場所についた染み」の観点から言及している(『わが人生の幽霊たち』をお持ちの方は324~331頁を参照)。
 サウンド部分にはウルトラヴォックスのジョン・フォックス(『わが人生の幽霊たち』にインタヴューあり)やガゼル・ツイン、バロン・モーダント(イアン・ヒックス)やエコープレックス(ニック・エドワーズ)、レイムなどなど、フィッシャーと近いところにいたアーティストたちの新曲が含まれているそうで、M・R・ジェイムズの小説『笛吹かば現れん』や映画にもなったジョーン・リンジーの小説『ピクニック・アット・ハンギングロック』(昨年末、創元推理文庫から邦訳が刊行)、さらにはブライアン・イーノのアルバム『On Land』を意識した作品になっている模様。
 最近はジェイムス・ブレイクザ・ケアテイカー、ブラック・トゥ・カムなど、立て続けにフィッシャーを思い出させる作品がリリースされている印象があるけども、あらためてUKにおける彼の存在の大きさを確認させてくれるニュースだ。

https://hyperdub.net/products/mark-fisher-and-justin-barton-on-vanishing-land

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